エンジニアになりたい、エンジニアとして働きたいという人は、スタッフサービスエンジニアリングについて知っておくと良いでしょう。
スタッフサービスエンジニアリングは、大手派遣会社スタッフサービスの関連会社の一つで、エンジニア経験者だけでなく、未経験からエンジニアになりたいという人も応援している会社です。
本記事ではスタッフサービスエンジニアリングについて、概要やメリット・デメリット、口コミ・評判などを詳しく紹介します。
スタッフサービスエンジニアリングとは
スタッフサービスエンジニアリングは、大手派遣会社スタッフサービスのグループ会社で、エンジニアに特化した人材総合サービスを展開しています。
通常の派遣会社とは違い、スタッフサービスエンジニアリングの正社員として入社し、常用型派遣として取引先企業で勤務するという形態をとっているのが特徴です。
スタッフサービスエンジニアリングでは、機械系からIT・CADエンジニアまで全エンジニアを募集しており、現在は9,000人を超えるエンジニアが活躍しています。
会社概要
スタッフサービスエンジニアリングの会社概要を表にまとめました。
社名 | 株式会社スタッフサービス (エンジニアリング事業本部) |
設立 | 1981年11月 |
従業員数 |
11,052名 (2019年4月現在、 エンジニア数) |
事業内容 |
機械、電気・電子、情報、化学等の |
売上高 | 3,049億円 (2019年3月期、 スタッフサービスグループ実績) |
対象地域、拠点数
スタッフサービスエンジニアリングの対象地域は、沖縄を除く北海道から九州まで全国です。
また、拠点数は国内36拠点となっています。(2019年4月現在)
北海道・宮城・山形・茨城(水戸・つくば)・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京(新宿・秋葉原・立川)・神奈川(横浜・厚木・平塚)・富山・石川・長野・静岡(静岡・沼津・浜松)・愛知(名古屋・豊田)・三重・滋賀・京都・大阪・奈良・兵庫(神戸・姫路)・岡山・広島・福岡(福岡・北九州)・長崎・熊本
福利厚生
スタッフサービスエンジニアリングの福利厚生は以下の通りです。
各種制度
- 各種保険制度(健康保険・厚生年金)、雇用保険、労災保険など
- 転任旅費(実費支給)
- 引越補助
- 寮・社宅制度(規定あり)
- 定年制度(満60歳)※再雇用制度あり
- 財形貯蓄
- 相談窓口
各種手当
- 通勤手当(全額支給)
- 残業手当(全額支給)
- 就業手当(規定あり)
- 役職手当(リーダー職)
- 地域・住宅手当
- 単身赴任手当
- 継続稼働手当(同一の派遣先で1年以上継続して勤務した場合)
スキルアップ支援制度
- eラーニング…基礎的からAIやIoTなどの幅広い技術のプログラムを用意(受講料補助費2万まで)
- 通信教育講座…各分野の技術や資格の取得など約300講座を用意(受講料補助費2万まで)
- 提携スクール…全国70か所以上の提携スクールの利用
- 書籍購入補助費…スキルアップに関連する書籍購入費を補助(年間5千円まで)
- 資格取得奨励金…指定している資格を取得した場合は奨励金が支給される(5千円から最大30万円)
その他制度
- ユニット制度・リーダー職制度…ユニットメンバーの中からリーダー職に選ばれた人は、テクニカルセンターと連携してメンバーの就労・管理面のフォローをする
- 優秀社員表彰制度…年2回、各部門で表彰
- 永年勤続表彰制度…長年活躍した社員が対象
正社員として採用されるので福利厚生は整っていますが、スキルアップ支援に関しては無料講座の有無や数については記載がありませんでした。
募集中のエンジニアの種類と応募資格
スタッフサービスエンジニアリングで現在募集中のエンジニアの種類と応募資格は以下の通りです。(2019年12月時点)
機械系エンジニア | 電気・電子系エンジニア |
経験者優遇。未経験者でもOK!
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経験者優遇。未経験者でもOK!
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情報(制御)系エンジニア | 生産技術系エンジニア |
経験者優遇。未経験者でもOK!
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経験者優遇。未経験者でもOK!
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化学系エンジニア | IT系エンジニア |
経験者優遇。未経験者でもOK!
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経験者優遇。未経験者でもOK!
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CADエンジニア | 評価エンジニア |
経験者優遇。未経験者でもOK!
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経験者優遇。未経験者でもOK!
※実務経験がなくても、学習経験や |
いずれのエンジニアでも未経験者の応募が可能で、経験者が優遇されます。
スタッフサービスエンジニアリングの応募から採用までの流れ
スタッフサービスエンジニアリングの応募から採用までの流れは以下の通りです。
応募から採用までの流れ:
- WEBサイトのエントリーフォームから予約し、履歴書・職務経歴書を送る
- 書類選考(選考に通過した人には面接の日程と会場の連絡がいく)
- 一次面接・筆記試験(スキルチェック・適性検査など)
- 内定
- 入社手続き・オリエンテーション(所属テクニカルセンターにて入社の辞令授与)
- 就業開始
書類選考通過後の面接は2回で、一次面接の所要時間は2~3時間程度と長くかかるようです。
2次面接では今後目指していくキャリアや配属先の方向性などを話し合います。
WEBサイトには採用合否は「迅速に連絡します」と記載があるので、何週間も待たされるということは考えにくいでしょう。
スタッフサービスエンジニアリングで働くメリット・デメリット
求人情報の大半はその会社の良い部分しか載せていませんので、たいていは好印象を持つことが多いでしょう。
しかしどんな働き方にもメリットがあればデメリットは存在します。
ここではスタッフサービスエンジニアリングで働くメリット・デメリットに注目してみましょう。
スタッフサービスエンジニアリングで働くメリット
最初にメリットから紹介します。
未経験からエンジニアになれるサポート体制が整っている
スタッフサービスエンジニアリングで採用されると、未経験からエンジニアになることが可能です。
エンジニアと言うと、専門知識が豊富で過去に実務経験がある人でないといけないというイメージがありますよね。
しかしスタッフサービスエンジニアリングには、未経験からエンジニアになって企業で活躍できるような手厚いスキルアップ支援が用意されているのです。
各講座の一例を見てみましょう。
講座・スクール | コース一例 |
通信教育講座 約300講座 |
テクニカルスキルアップ 語学力アップ 資格取得など |
e-ラーニング システム 約200講座 |
機械理論、電気の基礎 ExcelやWord、PowerPoint JAVAオブジェクト C++プログラミングなど |
技術専門 提携スクール 全国70ヶ所 以上 |
CAD:CATIA Solid Works AutoCADなど C言語やJAVAなど |
上記のように初級から上級までの幅広いスキルの講座が受講でき、eラーニングと通信教育講座の受講料に関しては年2万円までの補助が下ります。
その他にもエンジニア勉強会などの自由参加型の研修も随時開催されていますので、未経験でもエンジニアを目指すことができるというわけですね。
取引先数が多く大手・有名企業で活躍するチャンスがある
スタッフサービスエンジニアリングは取引先数が非常に多く、大手・有名企業で活躍するチャンスがあります。
取引先企業数は延べ7,500社にも上っていて、この数はエンジニア派遣に特化しているパソナテックと比べると10倍以上です。
以下で主要取引先の会社の一部を見てみましょう。
- アイシン・エィ・ダブリュ
- 旭化成
- いすゞ自動車
- AGC
- オリンパス
- 川崎重工業
- 京セラ
- クボタ
- 神戸製鋼所
- コマツ
- SUBARU
- 住友化学
- ダイハツ工業
- デンソー
- トヨタ自動車
- 日産自動車
- 日本製鉄
- P&G
- 日立製作所
- ブリヂストン
- 三菱重工業
- LIXIL他大手メーカー、 大学、研究機関 等
上記に記載しただけでも大手・有名企業が沢山あるのが分かりますよね。
求人数が4万件以上もあるため待機になる可能性は低い
スタッフサービスエンジニアリングは求人数が4万件以上もあるので、仕事がなく「待機する」ということは今のところあまり考えられません。
常用型派遣の場合、会社によっては配属先が中々決まらないということもあるようですが、常に活躍の場は多く存在しているので、安心して入社することができます。
万が一配属先が決まらずに「待機」ということになっても、スタッフサービスエンジニアリングとの雇用は続いていますので、給料が途絶える心配もないのです。
雇用期間に定めがないので長期にわたって働ける
常用型派遣は一般的に「派遣」と言われる「登録型派遣」とは違い、雇用期間に定めなく一つの職場で長く働くことができる派遣形態です。
登録型派遣の場合は派遣法によって3年以上同一の職場で働くことができませんが、常用型派遣は正社員として雇用されているため、派遣期間に縛りがなく長期に渡って安心して働くことができます。
スタッフサービスエンジニアリングで働くデメリット
次にデメリットの紹介です。
年1回の昇給はあるがボーナスや退職金がない
現在募集中の募集要項を見ると、全エンジニアには年1回の昇給はありますが、賞与や退職金の記載がありません。
つまり正社員とは言えボーナスがなく退職金もないので、人によっては「これでは正社員とは言えない」と思ってしまうでしょう。
ただ優秀な社員を表彰する制度や長く勤続している人に対する表彰制度はあるようです。
配属先を選べないため転勤、単身赴任・寮暮らしもあり得る
常用型派遣の場合、会社から指定された勤務地で働くことになるので、人によっては転勤や単身赴任・寮暮らしということもあるでしょう。
そのためスタッフサービスエンジニアリングの福利厚生に「地域・住宅手当」や「単身赴任手当」「寮・社宅制度」「引っ越し補助」などがあります。
家庭がある人や立地条件の悪い遠方の会社に配属された場合は大変ですね。
登録型派遣の方が給料が高いことも
ボーナスや退職金が出ないとなると、下手したら登録型派遣の方が給料が高いということもあり得ます。
エンジニアの場合は登録型派遣でも給料が高く、時給2,000円~2,500円の求人が沢山あるので、月に35万円前後の給料という人が多いです。
登録型派遣の場合は雇用期間に縛りはありますが転勤もありませんので、負担が少ないといった点では登録型派遣を選ぶ人もいます。
スタッフサービスエンジニアリングの口コミ・評判
ここからは、スタッフサービスエンジニアリングの口コミ・評判を紹介します。
口コミは過去に社員として働いた人を対象にしていますが、個人的な意見なので偏った見方はせずにあくまでも参考程度に見て下さいね。
良い口コミ・評判
良い口コミ・評判から見てみましょう。
これまで飲食店でしか働いてこなかった自分でも、エンジニアになれたのが一番の収穫でした。面接の際に未経験でも問題ないと背中を押してくれ、本当に採用して貰えました。
未経験者は一度スタッフサービスエンジニアリングでエンジニアになると良いと思います。研修や講座を受けていれば誰でもなれます。今後転職した時でも重宝されるだろうから将来がある。
スキルアップを半ば強引に勧められるおかげで、自分のスキルを上げることができました。有料だけど講座料は2万円まで補助費として出ます。配属先が厳しい会社だと上司に聞けないことも多いから、補助費制度を利用してどんどんスキルアップする方が自分の自信になるのでおすすめです。
有給がしっかりとれるので家族行事に使えるから奥さんは喜んでいる。
悪い口コミ・評判
次に、悪い口コミ・評判を見てみましょう。
ボーナスがない。正社員なのに年収が低いので不満に思っている。フリーランスの方が稼げると思う。
転勤が多いのがネックです。5年の間に2回もありました。その分の手当はきちんとがありますが、やはり単身赴任は辛いです。
配属先が良いところかどうかによってモチベーションが左右される。空気の悪い会社に当たったらいつまで続くのか気が遠くなる。自分で配属先を選べない分、次はどんなところに行けと言われるのか不安で仕方ない。
年齢や経験に応じて給料を考慮してくれると思っていたけど、その割には年収が低いと思う。ブラック企業なのでは。
まとめ
今回はエンジニアの常用型派遣に特化したスタッフサービスエンジニアリングについて説明しました。
スタッフサービスエンジニアリングの常用型派遣は、正社員として採用されて会社に指定された配属先で就業する働き方です。
経験者はもちろん優遇されますが、未経験からエンジニアになりたいという人はスキルアップ支援を利用することでエンジニアデビューを果たすことができます。
ただし正社員だからといって全てが良いというわけではありません。
もちろんメリットもありますが、賞与がないなどの待遇面や、転勤の可能性などのデメリットもありますので、よく考えた上で応募して後悔のない転職活動をしましょう。