派遣社員の初日まとめ。流れや持ち物、超重要な挨拶・自己紹介について。

派遣社員の基礎知識

派遣社員に限らず、初日の出勤は誰でも緊張するものですよね。

どんな服装で行って、どんな挨拶の仕方をすれば良い印象になるのか、忘れ物はないかなど前日から不安になってしまう人は多いでしょう。

本記事では派遣社員の初日について、1日の流れや必要な持ち物、自己紹介の仕方など初日にまつわる色々な疑問を解決していきます。

派遣社員の初日ってどんな感じ?

派遣社員の初日はどんな感じで始まって、どんな感じで終わるのでしょうか。

私は緊張してあっという間に1日が終わりましたが、帰ってからもメモを見返したことを鮮明に覚えています。

初日は緊張からか、ゆっくり休憩時間が取れない人も多いでしょう。

ここでは1日の流れや持ち物、体験談のエピソードについて紹介します。

初日の流れ

派遣社員の初日の流れはおおよそ以下の通りです。

  1. 挨拶、社員紹介、自己紹介
  2. ビルの設備案内、勤怠管理の入力説明など
  3. 業務内容説明、研修
  4. ランチ
  5. 午後の研修
  6. 帰宅

最初はやはり挨拶からスタートします。

直属の上司に連れられて朝礼など全体の場で自己紹介する場合もありますし、特に関わるチーム内でだけ挨拶するケースもあるでしょう。

その後はビル内の休憩室などの場所を案内してもらったり、勤怠管理で出勤の入力を教えてもらいますが、会社によってはこの部分を割愛する場合もあります。

派遣社員に対する業務内容の指導は指揮命令者(直属の上司)が行うことになっていて、初日から早速研修がスタートしますので、教えられたことはできるだけメモして休憩時間で復習できるようにすると良いでしょう。

ランチを挟んだら午後も研修の続きです。定時まで沢山知識を詰め込むことになりますが、働いて最初の数カ月は早く覚えることが大事なので頑張りましょう。

定時になったら勤怠入力の仕方を教えてもらって初日の勤務が終わります。

初日の持ち物、これがあると便利なもの

初日の持ち物は会社によって指定されることがありますが、何も言われてない場合は以下の物があると便利です。

  • 印鑑(たまに使う、シャチハタでOK)
  • 筆記用具(赤・青などの色付きボールペンも)
  • ノート、メモ帳(小さめの方が持ち運びやすい)
  • クリアファイル(資料を渡されることが多い)
  • 付箋など貼りつくタイプのもの
  • 電卓(事務職の場合)
  • 名刺入れ(営業職の場合)

よく挨拶の時に菓子折りを持っていくべきか悩む人がいますが、派遣社員の場合は菓子折りを持って行く必要はありません。

ちなみに私の場合の初日の体験談

ここからは私が体験した派遣初日の話です。

私の場合は職場に到着したら直属の上司にデスクを案内され、コート用のロッカーの場所とデスクの鍵の場所を教えてもらいました。

朝礼が始まり、何十人といる大勢の朝礼の中で「今日から派遣の〇〇さんが来ました。一言お願いします。」と言われてその場で立って挨拶しました。

挨拶と言っても、この職業が未経験であることと、早く業務に慣れるように頑張るという、ありきたりな意気込みを表明しただけです。

朝礼後は簡単にビル内の設備案内をしてもらい、早速研修が始まりました。

私の場合は事務職だったのですが、黒のボールペンとノートしか持参していなかったため、研修時に「電卓ある?」「赤と青のボールペンある?」「印鑑ある?」と言われた時は気まずかったです。

今思えば、事務なのだから持ってきて当然の持ち物だったのかもしれません。

事務職の場合、書類作成や書類チェック業務が多いと思いますが、派遣先によって書類の書き方にはルールがあり「この時は青のボールペンを使う」「書類のチェックをしたらシャチハタ印を押しておく」などと決められているケースが多いのです。

持って来なかった電卓や色付きボールペンは「明日から持ってきてね」と言われましたが、早速休憩時間中に走って買いに行きました。

午後に持参した時には上司に「さすが」と褒めてもらえたので、足りない物があった場合にはできるだけ早めに用意した方が印象が良いでしょう。

初日も終盤になり定時を迎えたら「もう上がる時間だね」と、上司から研修を切り上げてもらえました。

【超重要!】最初の挨拶、自己紹介の言い方

派遣先での初日の挨拶、自己紹介はとても重要です。

挨拶で悪い印象を与えてしまうとその後の仕事ぶりも厳しく評価されてしまったり、仕事を丁寧に教えてもらえないなどといったことにもなり兼ねません。

そこで、今回は直接皆さんの前で挨拶する場合と、メールで挨拶する場合に分けて、それぞれのポイントや例文を見ていきましょう。

直接皆さんに挨拶する場合

挨拶で好印象を与えるには、明るい表情や声の大きさ、視線や言葉遣いに気を付ける必要があります。

職場の広さにもよりますが、小さな声でぼそぼそ話していると「聞こえない…」と社員間で苦笑いされる可能性がありますし、自分に自信がなく頼りない印象になってしまうので気を付けましょう。

後ろの席にも聞こえるようにはっきりと挨拶し、人数が多い職場であれば多少左右を見渡しながら話すと好印象です。

自己紹介の内容は以下のように「名前」「前職は何だったか(もしくは今回の職業に関連する職歴を言う)」「経験あり、なし」「意気込み」をまとめると良いでしょう。

 例文【経験の有無別】

〈未経験の職種の場合〉

○○(名前)と申します。前職は〇〇でしたのでこの業界は初めてなのですが、皆さまにご迷惑をお掛けしないように早く仕事を覚えるよう努力致します。どうぞよろしくお願い致します。

〈すでに経験している職種の場合〉

○○(名前)と申します。これまで〇〇の仕事を〇年間経験してきましたのでその経験を活かしたいと思っております。皆さまにご迷惑をお掛けしないように努力致しますので、どうぞよろしくお願い致します。

このように文章は短く、たった一言だけで問題ありません。これまで関連した職業に就いていた場合や同じ職種だった場合は、経験年数を言うのも良いでしょう。

メールでの挨拶の場合

メールでの内容は直接挨拶する場合と大きく変える必要はありませんが、ビジネスマナーに特に注意しましょう。

例文

件名:ご挨拶(派遣 〇〇〇〇)

〇〇課各位

はじめまして。

〇〇(名前)と申します。
前職は〇〇でしたのでこの業界は初めてなのですが、皆さまにご迷惑をお掛けしないように早く仕事を覚えるよう誠心誠意努めて参ります。どうぞよろしくお願い致します。

〇〇課へ伺う際に改めてご挨拶いたしますが、まずは取り急ぎメールにて、出勤初日のご挨拶とさせていただきます。

ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

〇〇(名前)
メールアドレス

このように、メールは必要な事項のみを記載し、シンプルにすることがおすすめです。。

また、メールでのご挨拶はビジネスマナーを守ることを意識することが大切です。そのため、宛先や言葉遣いかきちんと確認しましょう。

初日は第一印象が大切!良くするポイント、気を付けること

何度も言いますが初日は第一印象が大切です。

話す時ははっきりと相手の目を見て話し、相手が話をしている時は口角を上げて聞くように意識すると表情が明るく見えます。

また第一印象は表情などの見た目だけで決まるものではありません。初日の行動によっても大きく印象が変わるのです。

ここでは第一印象を良くするポイントを具体的に説明します。

時間は多少ゆとりを持って出勤する

初日には多少ゆとりを持って出勤するのがおすすめです。

その日に限って交通機関が乱れるという、イレギュラーな事態が発生しないとは言い切れないですし、最悪遅刻した場合は印象が悪くなってしまいます。

ゆとりをもって15分前には派遣先のビルに到着している方が良いでしょう。

派遣会社によっては営業担当者が職場まで同行し、上司に挨拶をして帰るという場合もあります。その際は担当者より前に到着していた方が良いので、遅くても待ち合わせ時間の10分前には着くようにしたいですね。

ちなみに私の場合は担当者は同行せず、最初から一人で出勤でした。

服装はスーツなど派遣先の社風や就業条件に合わせる

初日の服装は派遣先の社風や就業規則によって変わるので、前もって派遣会社に確認しておきましょう。

派遣先の社員が全員スーツなのに自分だけ私服で行ったら場違いになりますし、自分一人だけスーツだった場合も浮いてしまいます。

私はあらかじめ派遣会社から「服装に関する注意事項」が書かれた紙をもらっていたので、それに従った服装で行きました。

オフィスカジュアルと言われた場合は硬すぎない印象のジャケットを合わせるなどして、清潔感を大事にしましょう。

また髪色や髪形、ネイルに関しては実際の現場で周りの人たちの様子を見ながら徐々に変えていく方が無難です。初日から派手な印象を与えないように気を付けましょう。

言われたことはメモを取る

勤怠管理の入力の仕方や研修中でも、上司から言われたことはしっかりとメモを取ることが大事です。

もちろん自分が仕事を一刻も早く覚えるためというのが一番の理由ですが、メモを取る姿勢を見せることで覚えたいという意欲をアピールすることにも繋がります。

何もメモを取らずにいると「本当に大丈夫だろうか」という不安を与えてしまいますし、それでミスした場合は最悪です。「メモを取らないせいだ」と思われるに決まっていますよね。

メモを取ると休憩時間や帰宅後も見返せますので、しっかりと記録に残しましょう。

ちなみに私の場合は鞄を変えても持ち運べるように、A4のノートよりも小さめのノートを使用していました。

分からないことはその場で解決がベター

初日の研修で分からないことが出てきた場合は、その場で解決するのが一番です。質問をすることで仕事に対する積極性も見せられますね。

ただ上司によっては早口だったり、威圧的な態度のために聞ける空気ではないということもあるでしょう。

しかし派遣初日なので、分からないことが多くて当然ですから気にすることはありません。

それに最初のうちに聞いておかないと「今更…」と呆れられてしまうかもしれませんし、分かった振りをして大きなミスをするのが一番怖いことなのです。

分からないことはその場で解決するように心がけましょう。

お昼は誘われた場合はなるべくご一緒すると良い

初日のお昼に関しては社風によって異なるため、必ず誘われるということはありません。
そのため、一応一人でも食べれるようなものを用意しつつ、誘われたらご一緒するのが良いといえます。
初日のお昼に誘われたら今後一緒に働くことになる方たちとコミュニケーションを取ることができるので、その後の仕事もしやすくなる可能性が高いです。

そのため、今後のためにもお誘いされたら積極的に行った方が良いといえます。

定時になったら声をかける

初日は定時になったら上司の方から「上がっていいよ」と言ってくれることがほとんどですが、周りの正社員が常に残業しているような職場の場合、定時を過ぎていることに気づかれていないこともあります。

その際は自分から「すみません。〇時になってしまいました…」とさりげなく伝えると良いでしょう。

定時になったからといって、仕事を勝手に切り上げて片付け始めると印象が悪いので、片付け始める前に上司に声をかけることがポイントです。

派遣の初日…こんな時はどうすれば良い?

派遣初日を目前にして「やっぱり辞めたい」「明日行きたくない」などと怖気づいてしまった場合はどうすれば良いでしょうか。

また行く気はあっても体調不良で休まざるを得なくなった、なんていうこともあるかもしれません。

ここではパターン別に対処法を紹介します。

体調不良になってしまったら派遣会社にすぐに連絡を

初日当日に体調不良になってしまった場合は、派遣会社にすぐに連絡をしましょう。

初日の欠勤に関しては、派遣先には派遣会社が連絡してくれますので、一刻も早く派遣会社に伝えるのが優先です。

派遣会社に連絡をしないと、派遣先のその日の予定が狂ってしまうため大きな迷惑がかかります。

事情が分からない派遣先からすると、派遣社員には来る気があるのかないのかさえ分かりませんから、入社前から印象が悪くなり信用もなくなるでしょう。

どんな理由であれ初日に行けないというのは印象が良くありませんが、就業開始前には派遣先に連絡がいくように、派遣会社にすぐに連絡することが大事です。

また翌日から出勤するのであれば、会社に到着してすぐに直属の上司に「昨日は申し訳ございませんでした」と一言謝罪した方が良いでしょう。

契約書と現場に相違がある場合はすぐに派遣会社に連絡するべき

初日に出勤したら契約書に書かれた内容と違ったということもあるかもしれません。

たとえば定時が17時半だと聞いていたのに、派遣先では18時のつもりだったとか、電話対応はないと書いてあったのに電話番が多いなどといった場合です。

そのような時は派遣会社にすぐに連絡して対応してもらいましょう。

派遣先に交渉してもらえますし、契約解除をすることも可能です。

初日に変だと思うことがあれば、見逃さずに全部派遣会社に伝えましょう。

初日の勤務が終わって体が疲れてしまった

初日の勤務でひどく体が疲れてしまったという方は多いのではないでしょうか。

初日から非常に体が疲れてしまうと今後乗り切れるか不安になりますよね。

ただ、初日の勤務はいつも以上に気を使いますし、誰でも疲れてしまうものです。

そのため、疲れが酷いからといって職場に合っていないということではないことが多いので、段々と職場に慣れれば疲労感は解消されていくと考えられます。

入社してすぐの間は精神的・身体的な疲れも大きいので、なるべくすぐに寝たりして休息時間を意識的に長めに取ると良いでしょう。

やっぱり辞めたい、行きたくないと思ってもバックレ、ドタキャンは厳禁

初日になって「やっぱり辞めたい」「行きたくない」という人もいるかもしれません。

しかしどんな理由であれ、初日は出勤しましょう。バックレやドタキャンは厳禁です。

派遣社員は入社前に派遣会社と雇用契約を交わしているので、そこに書かれた派遣期間は守らないといけません。

契約を破ることは法に触れますので、最悪「契約違反」として損害賠償を請求されることもあるのです。

ただし先ほども言ったように、初日に出勤してみたら契約内容と違ったなどという「やむを得ない場合」は契約解除ができます。

どうしても辞めたい場合は、何がだめなのかを派遣会社に相談してみると良いでしょう。粘り強く交渉することで辞めさせてくれる場合もあります。

第一印象を良くして長く働いてほしいと思われる派遣社員になろう

今回は派遣の初日について説明しました。

入社初日は緊張しますが、第一印象が良いとその後の人間関係もスムーズにいきやすく、仕事ぶりに対しても評価されやすくなるなどメリットが沢山あります。

自己紹介では明るい印象になるようにはっきりと話し、初日の研修ではしっかりと仕事に対する積極的な姿勢を見せましょう。

もし初日に体調不良になってしまったり、やむを得ず欠勤しなくてはいけない事情があった場合は派遣会社にすぐに連絡し、翌日出勤する際には一言謝罪することが大事です。

また初日当日にドタキャン、バックレをするとろくなことがないので、行きたくないと思ってしまった場合でも我慢して行くことをおすすめします。

長期派遣という名目で入った場合でも最初の更新で断れますので、試しに働いてみてそれでも辞めたい気持ちが変わらなければ3カ月で退職するようにしましょう。

初日で良い印象を与えて、派遣先から長く働いてほしいと言われる派遣社員を目指して頑張りましょうね。

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