派遣とフリーランスの違いを徹底比較!収入・税金・保険・働き方の違いからあなたがどっちに向いているのか判断しよう

派遣社員の働き方

派遣とフリーランスは契約の違いがあります。その違いによって税金の種類や支払いから、年金・保険の加入方法など、様々な違いが発生するのです。当然、それぞれの働き方にメリット・デメリットがあります。

もちろん、言葉が違うのだから別の働き方なのは分かります。ところが具体的な違いと聞かれると、似たような働き方をしているイメージがあるため、詳しい説明はできないという方が多いのが実情です。

しかし、派遣とフリーランスには収入の違いや働き方など、様々な違いがあります。その特徴を理解すれば、あなたがどちらの働き方に向いているのか判明するでしょう。

そこで今回は、派遣とフリーランスの違いについて解説します。雇用形態、働き方、収入、税金、保険など、あらゆる角度から違いを見ていくので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

派遣とフリーランスの3つの違い

派遣とフリーランスには、以下の点で違いがあります。

  • 契約
  • 税金
  • 保険

1.契約の違い

派遣

派遣は、派遣会社と雇用契約を結び、その派遣会社の指示の下で他の会社に派遣されて働くという形です。また、派遣は契約スタイルによって、以下の3つに分けられます。

  • 常用型派遣:派遣会社から正社員として雇用されて特定の企業に派遣される
  • 登録型派遣:派遣会社から紹介を受けて、希望の職場が見つかった時だけ契約を結ぶ
  • 紹介予定派遣:派遣先企業に正社員や契約社員として直接雇用されるのを前提に働く

一般的に派遣社員というと、常用型派遣を指示しています。

ちなみに派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結ぶため、給料は派遣会社から受け取ります。また、雇用契約は派遣されている期間だけ発生するので、登録しているだけでは契約が成立しないのも特徴です。

【派遣が多い職種】
事務職、営業職、アパレル販売員など

フリーランス

フリーランスは、特定期の企業・団体・組織に雇用されず、独立して活動する働き方です。クライアントと直接的に業務委託契約を締結するため、働く期間や報酬は契約によって大きく異なります。

また、自身のスキルが直接報酬に繋がるのも良い点で、スキルが高くなれば報酬もどんどんと増える可能性があるのです。人間関係においてもストレスが少ないうえに、自身のライフスタイルに合わせて仕事ができるので、副業として選ぶ方も多くなっています。

【フリーランスが多い職種】
エンジニア、デザイナー、ライター、ジャーナリスト、アニメーターなど

2.税金の違い

派遣

派遣社員の場合、税金は基本的に派遣会社が年末調整という形で手続きしてくれます。そのため、派遣社員自ら確定申告をする必要はないのです。

ただし、12月の年末調整時に派遣社員として雇用されていなければ、自分で確定申告する必要があります。また、派遣会社によっても税金の支払い方が違うので、その都度、雇用契約を結んだ派遣会社に確認した方が良いでしょう。

ちなみに派遣は、派遣会社から賃金をもらうため「給与所得」に該当します。そのため、消費税の対処ではなく源泉徴収の対象です。

フリーランス

フリーランスの場合は、毎年自らの手で確定申告をしなければなりません。もしも節税を意識するなら青色申告が必要です。また、フリーランスエージェントを活用した場合、収入は源泉徴収される可能性があります。

ちなみにフリーランスは、あくまでも個人事業主の扱いとなるため、売上が1,000万円を超えた場合、消費税対象者となり消費税の納税が必要です。

3.保険の違い

派遣

派遣社員は、以下の2つの中から選択します。

✔ 国民健康保険
✔ 社会保険

社会保険を選ぶ場合、1週間の所定労働時間が20時間以上、もしくは1年以上の雇用が見込まれることなど特定の条件があるので、それを満たす必要があるのです。

もしも条件を満たして社会保険に加入するなら、その手続きは派遣会社がしてくれます。

ただし、すでに国民健康保険に加入しているなら、自分の手で脱退の手続きをする必要があるので注意してください。脱退手続きをしないままにすると、国民健康保険と社会保険の2重払いとなってしまいます。

フリーランス

フリーランスは、以下の3つの中から選択します。

✔ 国民健康保険
✔ 前職の健康保険を任意継続
✔ 国民健康保険組合

大抵のフリーランスは国民健康保険に加入しているでしょう。保険料は前年度の所得や市区町村によって異なります。また個人事業主は、配偶者などを扶養に入れられないため、家族の人数分の保険料を納める必要があるのです。

国民健康保険が嫌なら、前職の健康保険を任意継続する方法もあります。ただし、継続できるのは退職後の2年間に限定されるので注意しましょう。

最後の国民健康保険組合とは、決まった職業に従事する人が加入できる健康保険です。フリーランスの場合は、Webデザイナーやライターとして「文芸美術国民健康保険組合」に加入できます。そんな国民健康保険組合の特徴としては、所得の大小に関わらず納付金額が一律である点です。

ちなみにフリーランスエージェントを活用している場合は、独自の保険サポートが受けられるケースもあります。

派遣とフリーランスの働き方を比較

続いては、派遣とフリーランスの働き方を比較していきましょう。

派遣

派遣社員の場合、指揮命令の権利は派遣先の企業にあります。そのため、実際の労働は派遣先の企業で他の社員と同様の働き方をします。つまり、契約の仕方こそ普通の会社員とは違うまでも、いざ働くとなれば、基本的には普通の会社員と同様というわけです。

具体的には、派遣先の企業が定める始業時間に合わせて出社して、派遣先の指示の下で仕事をします。そして、派遣先の企業が定める終業時間で帰宅するという流れです。基本的には派遣会社に出向く必要はありません。

フリーランス

フリーランスの場合、働き方は様々です。派遣社員と同様に会社に出向いて働く場合もあれば、在宅で作業できるケースもあります。また、任された仕事に対する指揮命令権は本人にあるのも特徴の一つです。

具体的な1日の流れは、フリーランスによって様々なので、普通の会社員のような働き方をしている方もいれば、自宅で好きな時間にパソコンなどを使って作業するという方もいます。後者の場合、何時に起床してどのぐらい働くのかという部分も自分で管理する必要があるのです。

派遣とフリーランスの収入を比較

ここでは、全く同じ条件で働いた場合、派遣とフリーランスにどのような収入の違いが出るのか確認していきましょう。

今回はエンジニアとして、以下の条件で働くと仮定します。

【条件】
勤務地:東京都23区内
稼働日数:週5日の労働で精算140〜180時間
期間:長期(3ヶ月以上)
業務内容:Webアプリ開発/運用/改修、開発環境:Java、PHP、DB/MySQL、OS/Linux
経験年数:3年以上のWebアプリ開発

派遣

派遣(登録型派遣)の場合は、以下のような収入となるでしょう。

  • 月額:42~60万円
  • 年収:504~720万円

フリーランス

フリーランスの場合は、以下のような収入となるでしょう。

  • 月額:75万円
  • 年収:900万円

上記の収入はあくまでも参考なので、細かい条件などによって違ってきます。また、エンジニアといった高い専門性が必要とされる職種は、経験やスキル、実績などによって収入が大きく変化するのです。

派遣とフリーランスそれぞれのメリット・デメリット

ここでは、派遣とフリーランスそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

派遣のメリット

派遣のメリットは、労働基準法が適用されるという点です。

労働基準法が適用されるため、働く人の権利が守られるといった特徴があります。労働時間や残業代などもしっかりと管理されているので、働きやすいと言えるでしょう。

万が一業務でトラブルが発生しても、派遣会社に相談できるので安心です。勤務先に伝えたいけど、自分からは話しにくいといった場合でも、派遣会社が間に入ってくれるので、円満解決しやすい特長があります。

この働きやすさこそが派遣社員の一番のメリットです。

派遣のデメリット

派遣社員は、派遣社員が間に入っているため中間マージンが発生するデメリットがあります。

そもそも派遣会社は、派遣先の企業から派遣料をもらっているのです。そこから中間マージンを差し引いた金額が派遣社員の給料として支払われるので、社員の実力や働きが給与に反映されにくくなっています。

全く同じスキルと業務内容であっても、正社員と派遣社員では給料が違うということです。中間マージンによって減ってしまう給与こそが派遣社員のデメリットとなります。

フリーランスのメリット

フリーランスは、自分の実力がそのまま収入に反映されるという点が最大のメリットです。

フリーランスの場合、派遣と違い案件ごとに企業と業務委託契約を結びます。そのため、実力が認められれば、提示される報酬も高くなるのです。スキルの高さに応じて収入アップが目指せるのは、派遣社員にはないメリットです。

どんどんと収入を増やせば、派遣社員や正社員では稼げないような金額になるのが、フリーランス最大のメリットと言えるでしょう。

また、在宅ワークが可能なのもフリーランスメリットです。時間に縛られたくない方や子育てで忙しい方でも働ける点は大きな特長でしょう。

フリーランスのデメリット

フリーランスは、生活に必要な手続きを全て自分でしなければならないデメリットがあります。

クライアントへの営業はもちろん、税金は健康保険の手続きなども自分でする必要があるのです。確定申告もしなければならないので、普通の会社員や派遣社員よりも管理が面倒という欠点があります。

また保険に関しても、派遣社員のような社会保険が用意されていないので、国民健康保険や国民年金に加入するしかありません。雇用されていれば各種保険料は会社と折半となるが、フリーランスは全額自己負担です。

このようにフリーランスの場合は、全て自分で管理する必要があるので、手間とお金がかかるというデメリットがあります。

派遣に向いている人・フリーランスに向いている人の特長

最後は、派遣に向いている人とフリーランスに向いている人について解説します。

派遣に向いている人の特長

スキルアップに専念したい

派遣社員は、経験者として就業するケースが多いので、土台となるスキルが身に付いていれば、業務を通じて経験や専門性を高められます。また派遣会社には、スキルアップ研修が整っているところが多いので、アルバイトやパートと比較すると能力の向上が目指しやすい環境にあるのです。

正社員を目指したい

現段階で正社員登用が難しい立場にいたとしても、紹介予定派遣という形で働いていれば、正社員として雇用されるのも難しくはありません。

試用期間を経て、企業側とあなたの意思合意ができれば、正社員や契約社員として直接企業に雇用されるでしょう。

職場環境も確認してから決められるので、納得のいく形で正社員に慣れます。

兼業や副業で働きたい

他に本業があるが、少しでも収入を増やしたいという方は、派遣として兼業や副業ができます。例えば、あなたが「芸能活動に取り組む中で週2日だけ働きたい」というなら、自由な時間で働ける派遣社員が打ってつけです。メインの活動をおろそかにせずに働けるのでおすすめとなります。

フリーランスに向いている人の特長

今よりも収入を上げたい

今よりも収入を上げたい方はフリーランスに向いています。というのもフリーランスは、経験や能力があれば、高単価な仕事を見つけられます。

また、能力に応じてどんどんと報酬を上げてもらえるので、今よりも収入を上げたい方はフリーランスという選択肢もありでしょう。

自由度の高いプライベートを送りたい

フリーランスの特長は、何と言っても会社のルールに縛られずに自由な働き方ができるという点です。朝は何時に起きても構わないし、深夜まで仕事をしていても問題ありません。土日祝日はもちろん、平日であっても自由にオン・オフが選べるので、とにかく自由度の高いプライベートを望む方には最適な働き方でしょう。

1人で働きたい

フリーランスは基本的に1人きりで仕事をします。そのため、孤独感が強い一方で、人と関わり合いたくない方にとっては最高の環境です。誰の目も気にせずに自由に働きたいなら、フリーランスが適しているでしょう。

以上のように、派遣とフリーランスには様々な違いがあり、その違いから向き不向きも異なるという結果です。

あなた自身がどのような働き方をしたいのか明確にしたうえで、派遣かフリーランスを選択すると良いでしょう。