期間工がきついと言われる9つの理由。体力があるか・単純作業に耐えられるのかが分かれ目

期間工がきついと言われる9つの理由。体力があるか・単純作業に耐えられるのかが分かれ目 派遣社員の働き方

期間工についてインターネットで検索すると、「期間工はきつい」「期間工だけは絶対にやめておけ」など悪い評判を目にするでしょう。

しかし、期間工として働く方はたくさんいるうえに、自分にはピッタリの働き方だと長く続けている方も存在しています。

では、本当のところ期間工はきつい仕事なのでしょうか?

また、期間工がきついとしたら何がきついと言われているのかも気になるところでしょう。

そこで本記事では、期間工がきついと言われる理由について解説します。

期間工として働くメリットとデメリットに加えて、長く働き続けるためのコツも紹介するので、期間工に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

期間工とは?

期間工とは?

期間工とは、期間従業員とも呼ばれる働き方で「働く期間が定められている契約社員」を意味します

主に、製造業界の企業の業績がよくなり、生産が拡大している時に活発に募集されるのが特徴です。

例えば、トヨタや日産、ホンダ、スバルなどの自動車の車体を製造しているメーカーや、それらの企業に自動車部品を納品する部品メーカーが求人を出します。

ちなみに「一定期間だけ働く」と聞くと派遣社員に似た印象ですが、実際は派遣社員と期間工はさまざまな面で異なります。

なぜなら、派遣社員の場合は雇用契約を結ぶ相手が派遣会社であり、給与や手当ても派遣会社から支払われるからです。

一方、期間工は企業との直接契約となっていて、手当てや給与、福利厚生などを全て企業から受け取ります。

期間工なら職歴が少なくても採用されやすいだけでなく、給与水準も高いため「やってみたい」と考える方が多くなっているのです。

期間工として働くメリット・デメリット

期間工として働くメリット・デメリット

期間工として働くメリット

期間工として働くメリットとしては、何と言っても未経験でも受け入れてもらいやすい点です。

工場での流れ作業や単純作業などが多いため特別なスキルを必要とされず、未経験や全く就業経験がなくても期間工として採用してもらえます。

加えて、多くの職場で寮や食堂を完備しているため、生活に困る心配が低いのも期間工として働くメリットです。

一定期間働いて貯金して、お金が貯まったら旅行や趣味などに使うという生活が送れます。

期間工として働くデメリット

その一方で、デメリットとしては勤務地や配属先が選べないという点です。

また、更新して働ける期間に制限が設けられているケースが大半なので、働く期間を過ぎたら仕事を辞めるしかありません。

当然、その後は新しい仕事を探す必要があるので、手に職を付けて安定した仕事に就くといった状態ではないのが期間工のデメリットとなっています。

期間工がきついと言われる9つの理由

期間工がきついと言われる9つの理由

デメリットだけでなくメリットもある期間工は、なぜきついと言われているのでしょうか。

ここでは、期間工がきついと言われる理由について解説します。

体力が必要だから

1つ目の期間工がきついと言われる理由は、体力が必要だからです。

期間工の仕事は肉体労働なので、とにかく体を酷使します。

実際、期間工では以下のような作業をします。

  • 重いものを大量に運ぶ
  • インパクトでボルトを1日に5,000本止める
  • 一日中歩き回る
  • 無理な体勢で作業

このような仕事を毎日していると、当然身体は悲鳴を上げます。

中には、「腕が上がらない」「腰やひざが痛い」などの体調に異常が出るケースがあるのです。

もちろん、期間工は体力勝負という事実は有名で、応募する方も承知の上で申し込んでいます。

体力に自信がある方でもきついと感じるので、期間工の体への負担は相当なものと考えられます。

仕事を覚えるのが大変だから

2つ目の期間工がきついと言われる理由は、仕事を覚えるのが大変だからです。

期間工は未経験者でも積極的に採用しているため、最初の仕事は作業を覚えることになります。

基本的にはライン作業が多いため、決して難しい内容ではないものの、それでも新しい仕事を覚えるのは大変でしょう。

中には、なかなか新しい仕事を覚えられず、悪戦苦闘する日々を送る方も存在します。

周囲に仕事を教えてくれる人がいればいいのですが、期間工では周囲の人間が助けてくれるとは限りません。

教え方が苦手な人が多いから

3つ目の期間工がきついと言われる理由は、教え方が苦手な人が多いからです。

ただでさえ仕事を覚えるのが大変な期間工なのに、さらに教えるのが苦手な人が多いと、なかなか成長ができず、つらい日々を送る羽目になります。

実際、期間工では以下のような悪い教育係が多いと言われています。

  • まともに教えてくれない
  • 分からない事を聞いても無視
  • 偉そうな態度
  • できないことを馬鹿にしてくる

もちろん、期間工で働くすべての教育係が悪い人ではありません。

しかし、SNSでもこのような書き込みが多いのは事実です。

早い作業スピードに付いていけないから

4つ目の期間工がきついと言われる理由は、早い作業スピードに付いていけないからです。

期間工はライン作業がメインなので、仕事を覚えても決められたタクト(時間)内に作業ができなければ、どんどん仕事は遅れていきます。

そして、自分の作業が遅れると、後の工程にも迷惑がかかります

また、作業工程に遅れが出た場合は必ず報告する必要があるので、毎回作業遅れを報告していると「またかよ」と思われ、居心地が悪くなって精神的にきつくなってしまうでしょう。

重量物の取り扱いが多いから

5つ目の期間工がきついと言われる理由は、重量物の取り扱いが多いからです。

しかも、ただ重量物を運ぶだけでなく、それを高速で運ばなければいけない仕事まであります。

重量物を運ぶだけでも大変なのに、そのうえスピードまで要求されるので、肉体的にかなりきつい作業です。

実際、Twitterでも以下のような口コミが掲載されています。

体力に自信がある人が多い期間工にもかかわらず、辞める人が後を絶たないのは、それだけ期間工の仕事がきついことを意味しています。

夏は暑くて冬は寒いから

6つ目の期間工がきついと言われる理由は、夏は暑くて冬は寒いからです。

そもそも期間工は工場での仕事になります。

そのため、労働環境は工場の環境に大きく左右されます。

そして工場内の環境はというと、夏場はとても暑くて冬場はとても寒いのが実情です。

夏場は熱中症になる人が出るほど暑いのに、クーラーすらまともに効かない職場が多くなっています。

冬場は、暖房こそあっても広い工場内を暖めるほどの効果はなく、常に指先が冷え切った状態で仕事をしなければなりません。

このような過酷な状態で働く必要があるため、期間工はきついと言われているのです。

職場の人間関係が悪いから

7つ目の期間工がきついと言われる理由は、職場の人間関係が悪いからです。

自分が直接関係しているかどうかは別として、職場同士の中が悪いケースが多くなっています。

具体的には、以下のようなケースが挙げられます。

  • 社員と期間工で人間関係が悪い
  • 職場内に派閥がある
  • 特定の組み合わせの仲が悪い

この中には自分自身が関わっていなくても、やはり周囲の人間関係が悪いと仕事はしづらいものです。

そして、仕事は人間関係のよし悪しがとても重要なので、「人間関係が悪いだけでもきつい」と感じる方は多くなっています。

期間工を見下す社員がいるから

8つ目の期間工がきついと言われる理由は、期間工を見下す社員がいるからです。

期間工と社員の仲が悪いケースがあるように、社員が期間工を見下しているケースがあります。

また、どうしても一般的に社員は期間工より偉いといった印象があるため、そのせいで社員は期間工に対して横柄な態度を取る場合が多くなっているのです。

場合によっては、自分がターゲットにされる可能性があるため、そのような状態に陥った期間工の方は「きつい」と言って辞めていってしまいます。

寮生活の大半は相部屋だから

9つ目の期間工がきついと言われる理由は、寮生活は大半が相部屋だからです。

普通なら気持ちが休まるはずの自分の部屋であっても、期間工は大半が相部屋なので気が休まらない可能性があります。

また、トイレや洗濯機なども共有スペースで使うタイプが多いため、自由に使用できません。

場合によっては、仕事以外のシーンでトラブルに巻き込まれてきついと感じる可能性があるでしょう。

きつい期間工で長く働くためのコツ3つ

きつい期間工で長く働くためのコツ3つ

最後は、きつい期間工で長く働くためのコツについて解説します。

身体のメンテナンスを毎日行う

1つ目に紹介する期間工として長く働くためのコツは、身体のメンテナンスを毎日行うことです。

期間工がきついと言われる最大の理由が肉体的な負担なので、メンテナンスは欠かせません。

毎日、以下のようなメンテナンスは必ず行うようにしてください。

  • 就業前のラジオ体操
  • 入浴後のストレッチ
  • マッサージに定期的に通う

日々の疲れをいかに残さないかが、期間工を長く続けるためのポイントです。

睡眠をしっかりとる

2つ目に紹介する期間工として長く働くためのコツは、睡眠をしっかりとることです。

睡眠は健康的な身体を維持するために欠かせない部分なので、残業があったとしても睡眠時間を削らないようにしてください。

最低でも7~8時間は確保しておくと、期間工として長く働けるようになるでしょう。

良好な人間関係を築く

3つ目に紹介する期間工として長く働くためのコツは、良好な人間関係を築くことです。

期間工がきついと言われる原因の多くに人間関係があります。

  • 教える人が苦手
  • 社員との関係が悪い
  • 相部屋の人と仲が悪い

そのため良好な人間関係を構築するだけでも、日々の仕事が非常に楽になります。

分からない点があっても人間関係がよければ、周囲の人に助けてもらえます。

また、ミスがあっても周囲の人に責められる心配がないので、期間工として長く働き続けたいなら、人間関係をよく保つように心掛けてください。

期間工はきつくても魅力は多い

期間工はきつくても魅力は多い

今回は、期間工がきついと言われる理由について解説しました。

確かに、期間工は身体への負担の大きさはもちろん、精神的な負担も大きいため、なかなか続けるのがきつい仕事です。

しかし、未経験でも始められるうえに給料が高いという魅力があるので、中には期間工の仕事が合っていると感じる方も存在します。

もし、あなたが期間工に興味を持ったのなら、まずば期間工の仕事について理解を深めてから応募を決めてみてください。

「環境はきついけれど、期間を決めて働き、完了後は趣味を思いっきり楽しみたい」というような目標を持って働くには、いい職業とも言えます。

自分がここで働き、何をしたいのかが明確であれば、きついことも乗り越えられるのではないでしょうか。