給料日は誰にとっても重要な日です。特に働き始めて最初の給料日は待ち遠しいですよね。
しかし派遣社員の場合、派遣会社や派遣先によっても給料日が異なるため、同じ仕事をしていても派遣会社によっては最初の給料日が早い人、遅い人がいます。
では、今すぐに給料が欲しいという人はどうすれば良いのでしょうか。
本記事では派遣社員の給料日について、給料日がお盆や年末年始などの場合は、実際にはいつ受け取れるのか、実際に各派遣会社の給料日はいつなのかなど詳しく説明します。
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派遣の給料日に関する注意点
派遣社員として働いて、最初の給料日がいつになるのかは非常に大事です。
特に仕事に就くまでの間が長く空いてしまった人は、一刻も早く給料を貰いたいと思うでしょう。
しかし、何も考えずに仕事を決めてしまうと、早く仕事に就けたのに給料を受け取るまでに非常に時間がかかってしまうということもあり得ます。
ここからは、派遣の給料日に関する注意点を見ていきましょう。
支払日と締め日は違う
最初に、締め日と支払日について説明しましょう。
締め日とは「いつまでの給料を支払うか」という支払い対象期間を指し、支払日とは「実際に給料が支払われる日」のことを言います。
たとえば「締め日が月末」で「支払い日が翌月15日」の会社の場合、毎月1日から月末までの1か月分の給料が、翌月の15日に支払われるのです。
この締め日と支払い日は、派遣会社や派遣先によって異なります。
初めての給料日は翌月となる場合がある
派遣社員の場合、初めての給料日は翌月となる場合があるので注意が必要です。
たとえば月末締めで支払い日が翌月15日の場合、4月であれば4月1日から30日までの1か月分の給料が、翌月の5月15日に支払われます。
中には翌月末に支払いという派遣会社もあるので、5月31日まで給料が貰えないということもあるでしょう。約2カ月近く給料が入らないのは厳しいですね。
以下の表は4月1日に入社した人の場合です。
4月1日に入社した人の給料日 | ||
給料日 | 支払日 | 支払いの対象となる期間 |
10日締めの当月25日払い | 4月25日 | 4月1日~10日まで |
10日締めの翌月15日払い | 5月15日 | |
20日締めの当月25日払い | 4月25日 | 4月1日~20日まで |
20日締めの翌月15日払い | 5月15日 | |
月末締めの翌月15日払い | 5月15日 | 4月1日~30日まで |
月末締めの翌月末払い | 5月31日 |
当月払いと翌月払いでは受取るまでの日数が大分違いますので、後に紹介する各派遣会社の給料日をチェックすると良いでしょう。
ちなみに私の派遣会社では、20日締めの翌月25日払いだったので、初めて貰った給料日は入社から約2カ月後でした。給料日が遅いのは辛かったのですが、その代わり退職してからも1か月は給料が振り込まれたので助かりました。
月の途中で入社した人は初めての給料が少ないことも
月の途中で入社した場合、初めての給料が少ないこともあります。
たとえば締め日が15日で支払い日が当月の25日の会社に、4月10日に入社したとしましょう。
一般的に給料は1ヶ月単位で計算されるため「15日締めで当月25日払い」の場合は3月16日~4月15日までの給料が3月31日に支払われるのですが、4月10日に入社しているため、対象となるのは4月10日~4月15日までの6日間しかありません。
つまり6日間分の給料だけが4月25日に支払われることになり、初任は少ない金額になってしまいます。
この場合、一ヵ月分の給料をきちんと貰えるのは翌月の25日ということになりますね。
給料日が土日の場合は?
では、給料日が土日の場合はいつ支払われるのでしょうか。
銀行は暦通りの営業となりますので、土日祝日は休みです。
そのため給料日が土日の場合は、休業日の前日に前倒しされて支払われるのが一般的でしょう。
例えば25日が給料日で、その日が日曜日だとすると、23日の金曜日が給料日となります。ただし23日が祝日の場合は22日の木曜日が給料日です。
ほとんどの派遣会社では前倒しされますが、中には後ろ倒しとなり翌営業日である月曜日に振り込まれるところもありますので、事前に確認しておきましょう。
給料日がお盆や年末年始など長期休暇の場合は?
給料日がお盆や年末年始など長期休暇の場合も、銀行の営業日に合わせて給料が支払われます。
銀行は暦通りの営業なので土日祝日は休みですが、お盆である8月13日から16日までの期間は祝日ではないので通常通りの営業をしています。
ですから給料日が15日の人は、お盆期間に給料を受けとることは可能です。
ただ給料日が土日の場合は、前倒しされて金曜日に支払われます。
一方、年末年始である12月31日から1月3日までは銀行も休みのため、2019年の場合だと、給料日が月末の人は12月30日の月曜日が給料日になるのです。
2019年12月 |
||||||
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
給料日 | 銀行休み | 12/28 | ||||
12/29 | 12/30 | 12/31 | 1/1 | 1/2 | 1/3 | 1/4 |
また、上記カレンダーを見ると銀行は12月31日から1月5日(日)までが休業ということになるので、給料を下ろそうとして12月31日から1月5日までの間に銀行のATMを利用すると、祝日のATM手数料が適用されるので気を付けましょう。
給料の支払い方法
給料の支払い方法は、基本的には銀行口座に振り込みです。
ただし単発・短期の派遣の場合は特に日払い制度があることも多く、当日振込み・翌日振込み・翌々日振込・当日現金手渡しというところもあります。
大手派遣会社の給料日はいつ?
派遣社員の給料日は派遣会社や派遣先によって異なります。
以下でも紹介しますが、各派遣会社のホームページを見ても「派遣先によって異なります」などと書かれていたり、記載自体がないことも多いです。
多くの派遣社員は大手派遣会社に登録していますので、給料日がいつなのか見ていきましょう。
これから登録する人も最初の給料日が分かりますので、ぜひ参考にして下さい。
リクルートスタッフィングの給料日及び締め日
リクルートスタッフィングの給料日は毎月15日、月末締めです。
たとえば4月1日~4月31日までの勤務分は、5月15日に支払われます。(土日祝日の場合は前倒し)
テンプスタッフの給料日及び締め日
テンプスタッフの給料日は毎月16日、月末締めです。
たとえば4月1日~4月31日までの勤務分は、5月16日に支払われます。(土日祝日の場合は前倒し)
マンパワーの給料日及び締め日
マンパワーの給料日は毎月15日、月末締めです。
たとえば4月1日~4月31日までの勤務分は、5月15日に支払われます。(土日祝日の場合は前倒し)
スタッフサービスの給料日及び締め日
スタッフサービスの給料日は毎月25日です。(締め日の記載なし)
たとえば4月1日~4月31日までの勤務分は、5月25日に支払われます。(土日祝日の場合は前倒し)
ランスタッドの給料日及び締め日
ランスタッドの給料日はホームページに情報がなく、以下のように記載されています。
給与の締切日と支払日は、ランスタッドから提示する雇用契約書上に記載しております。別途個別に提示する支払日に、ご指定の銀行口座(本人名義)に振り込まれます。ただし支払日が銀行の休日の場合、その休日前日の振込みとなります。また、支給日が会社の休日に当たり、支給日を暦日3日繰り上げる必要がある場合は、支給日を繰り下げることがあります。
上記のように、支給日がランスタッドの休日に当たってしまって暦日3日繰り上げる必要がある場合は、逆に支給日が繰り下がって遅くなる可能性もあるのですね。
セントメディアの給料日及び締め日
セントメディアの給料日は月末締めの翌月20日払いです。
たとえば4月1日~4月31日までの勤務分は、5月20日に支払われます。
(ただし派遣先の締め日によって異なる場合がある)
その他の派遣会社の給料日及び締め日の一覧
その他の派遣会社の給料日及び締め日の一覧を見てみましょう。
派遣会社 | 給料日(締め日) |
アデコ | 派遣先により異なる |
パソナ | 毎月15日、月末締め (土日祝日の場合は前倒し) |
パソナテック | 毎月15日(締め日記載なし) (土日祝日の場合は前倒し) |
マイナビスタッフ | 記載なし |
キャリアリンク | 月末、もしくは翌月15日(締め日記載なし) 派遣先の締め日によって異なる |
サウンズグッド | 記載なし |
スタッフブリッジ | 毎月15日、月末締め 派遣先により異なる |
上記のように、派遣会社によっては給料日について記載がなかったり「派遣先によって異なる」という表現になっています。
給料が早く欲しい時はどうする?
給料日は毎月固定されていることがほとんどですが、中には「給料が早く欲しい」「今月は予定外の出費をしてしまったので足りない」という人もいるでしょう。
私も以前「緊急でお金が必要になった」ということがありました。
このような場合はどうすれば給料が早く貰えるのでしょうか。
前払い制度がある派遣会社を利用する
給料が早く欲しい人は、給料の前払い制度がある派遣会社を利用するのがおすすめです。
テンプスタッフやセントメディア、リクナビ派遣などでは実際に前払い制度が利用できます。
ただし支払われる金額は給料の全額ではなく一部であったり、振込手数料がかかるなど各派遣会社によって規定があるので注意が必要です。
たとえばセントメディアの場合、すでに働いた分の給料を1日最大5,000円まで、1ヶ月に最大15万円まで受け取ることができる仕組みとなっています。
日払いや週払いで働く
日払いや週払いで給料を貰える仕事をするのもおすすめです。
実際にキャリアリンクやサウンズグッドでは、日払いや週払いのが仕事が沢山あります。
日払いの場合では、会社によっては働いた直後に振込みしてもらえたり、現金手渡しで給料を受け取ることができますし、週払いでは締め日が1週間単位になり、その翌日や翌週の指定された曜日に給料を受け取ることが可能です。
ただし、会社によっては日払いや週払いの場合、時給を低めに設定していたり、振込手数料などの規定があるので必ず確認しましょう。
自分の派遣会社の給料日はいつなのか確認しておこう
今回は派遣の給料日について説明しました。
ここまでの記事をまとめてみましょう。
まとめ
- 締め日とは「いつまでの給料を支払うか」という支払い対象期間、支払日とは「実際に給料が支払われる日」のこと
- 会社によって初めての給料が翌月となることがある
- 月の途中で入社した場合は初めての給料が少ないことがある
- 多くの派遣会社では、給料日が土日の場合、休業日の前日に前倒しして支払う
- お盆は祝日ではないので通常通りに給料が振り込まれるが、年末年始の12/31~1/3は祝日になるため、前倒しして給料が支払われることが多い
- 給料は基本的に銀行振り込みだが、日払い制度がある場合、当日振込み・翌日振込み・翌々日振込・当日現金手渡しということもある
- 給料日が15日、月末締めという派遣会社が多いが、派遣先によって変わるケースも沢山ある
- 給料が早く欲しい時は、前払い制度がある派遣会社を利用するか、日払いや週払いの仕事がおすすめ
派遣会社早く給料が欲しいからと言って何も考えずに派遣会社で就業しても、派遣会社によっては最初の給料日まで2カ月近くかかることがあるので注意しなければなりません。
いざとなったら前払い制度がある派遣会社を利用したり、日払い・週払いの案件が多い派遣会社で働けるように、複数の派遣会社に登録しておいた方が良いでしょう。
長期休みもしっかり休んで収入を確保したいなら正社員も検討を
派遣社員は働き方をある程度自由にできたりするので正社員よりも働きやすいと感じている方も多いですが、長期休みがあると収入がガクッと減ってしまうということが起こります。
週5勤務であれば問題がないとしても年末年始・ゴールデンウィーク、お盆休みなどの時期は休みも多いため「思ったより収入が少ない」と焦ってしまうこともあるのではないでしょうか。
もし、そのような焦りや不安に疲れを感じていたら正社員への道も検討してみるのをおすすめします。
正社員であれば仮に休みが多い月であったとしても収入が変動するということは起こらないため、休みをしっかり満喫することができます。
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