アラサーが派遣で働き続けるメリットはある? 派遣を続けたくないなら3つのルートで正社員を目指そう!

派遣社員の悩み

派遣という働き方は、ライフスタイルの変化に合わせて仕事を選べることが魅力で、結婚や出産、育児や介護などそれぞれに合わせて、臨機応変に働けるところに人気が高まっています。

その一方で、正社員と比較されることも良くあり、派遣で働き続けるか正社員を目指すか迷うこともあります。

特に、30代前後の方は正社員を目指す傾向が強く、正社員になる方法を探している方も少なくありません。

そこで、アラサーが派遣で働き続けるメリット・デメリットをはじめ、正社員を目指す3つのルートを紹介していきます。

アラサーが派遣で働くメリット8つ

自由度の高い働き方が魅力の派遣社員は、令和元年の時点で141万人に達し、年々緩やかに増加し続けています。

派遣社員の増加は、正社員への道が厳しい現状も影響していますが、それ以上に派遣としての働き方に魅力を感じる方が増えているとも解釈できます。

はじめに、アラサーを魅了する派遣で働く8つのメリットを紹介します。

参考:厚生労働省『「非正規雇用」の現状と課題』

休日出勤や残業ゼロ・ライフスタイルに合わせて働ける

派遣は勤務地や勤務期間、勤務時間などを選べることはもちろん、契約書を交わして決まった仕事をします。

仮に残業が発生したとしても、正社員が対応することがほとんどで派遣は残業がありません。

残業のほか休日出勤もないため、一般企業なら平日のみの勤務がメインとなり、その他の企業でも契約上の休日はしっかり休めることが一般的です。

また、最近では短時間勤務枠を設ける企業が増えていて、小さなお子さんがいる方もぐっと働きやすくなってきています。

プライベートを優先したい方や育児との両立を考えている方も、自分の条件に合う働き方ができます。

仕事や企業を選べていろいろな経験ができる

派遣はさまざまな職種や業界の仕事があり、興味がある仕事ややってみたい仕事にどんどんチャレンジすることができます。

例えば、事務職でも一般事務や営業事務、保険やその他金融の事務など、さまざまな業界を経験すれば、選択肢が増えて好条件で働ける可能性も出てきます。

誰もが憧れるような大手企業や有名企業も、正社員としては厳しくても派遣社員としてなら働くことが可能です。さまざまな職場を経験することで、スキルアップも期待できるでしょう。

得意分野を活かして専門的に働ける!

派遣では未経験者歓迎の案件がある一方で、経験者を求める案件が数多くあります。例えば、経理やCAD、その他の有資格者などが挙げられます。

得意分野や専門知識があれば、それを活かしてより好条件で働くことも可能です。

経験者を求める案件のほとんどは、時給も高い傾向なので得意分野がある方は資格を取るなどして磨きをかけておくと良いでしょう。

仕事内容に大きな変化がなく契約範囲での仕事のみで良い

派遣先での仕事内容は、契約範囲での仕事をするようになります。例えば、事務職なら決まった仕事内容を1度覚えればOKで、あとは毎日の積み重ねで信用を得ていきます。

工場内の軽作業なども同じで、ピッキングする際の機器の操作方法を覚えれば、あとはどんどん仕事をこなすのみとなります。

派遣の仕事は職種や業界をまたがない限りは、仕事内容に大きな変化がないことがメリットです。

転勤を含む異動がない

派遣は就業する前に、人材派遣会社と派遣先の企業でどんな仕事をいつまでするのか決めて契約し、その内容に従って派遣として働きます。

そのため、転勤はもちろんのこと人事異動などが一切ありません。1ヶ所の派遣先で配属された部署のみで働きます。

特に人間関係に問題がなければ、毎日快適に働くことができるでしょう。

パートやアルバイトに比べて時給が高い

派遣社員の時給は、パートやアルバイトに比べて高く設定されています。派遣先や担当する仕事内容によっては、正社員の給与を上回るところもあるほどです。

得意分野を持っている方や何らかのスキルがある方は、正社員になるよりも派遣のままでいる方が年収が高い方もいます。

社員とのいざこざが少ない

派遣社員は社員との関わりが正社員に比べて薄く、担当する仕事さえしっかりしていればトラブルになることがほぼありません。

よく職場の人間関係が上手く行かなくて転職する方がいますが、派遣社員は良い意味で蚊帳の外のため面倒なことに巻き込まれることがないのです。

よほど異性の社員に近づいたりしなければ、多少の嫌味を言われたとしてもうまくスルーできます。

会社の飲み会は断ってもOK! 付き合いもラクラク回避できる

正社員で働いていると、社内の飲み会や上司との付き合いとして酒の席に呼ばれることがありますが、派遣社員は正社員ではないということを理由に断ることができます。

派遣で働いている期間がある程度長い場合は、職場の社員とも打ち解けて飲み会や食事会に誘われることもあるでしょう。

ですが、無理して参加する必要はなく、失礼にならない程度の理由をつけて断って良いのです。仕事とプライベートをしっかり分けることができます。

アラサーが派遣で働くデメリット7つ

さまざまなメリットがある派遣は、自分に都合が良い働き方ができることがクローズアップされますが、実はデメリットも存在します。

デメリットなどほとんどないように感じますが、30歳前後の方が、派遣で働き続けることに感じる7つのデメリットを紹介していきます。

必ずしも希望通りの仕事に就けるとは限らない

派遣会社で公開している求人は主にインターネット上でチェックしますが、その求人はインターネット上に公開されてからどれくらい経過しているかわからないものです。

多くの求職者が目にする派遣会社の求人は、良いなぁと思って登録会に参加する頃にはすでにほかの方に決まっている可能性もあるのです。

また、未経験者OKの案件でも競争率が高い場合や、短時間勤務・残業なしなどのような条件が多い場合だとすんなり希望通りの仕事に就けないケースもあります。

繁忙期・閑散期がある業界だと残業する可能性あり

派遣の仕事は契約通りといっても、業種や業界によっては残業が認められていることがあります。

例えば、繁忙期や閑散期がある製造業・季節商品を扱う工場などの場合は、契約そのものに繁忙期は残業を認める内容が記載されているのです。

職種や業界によって最大残業時間などは異なるものの、定時で帰宅したい方や保育所のお迎えなどがある方は契約内容をしっかり確認するようにしましょう。

設定時給が仕事量に比べて低い! 年収アップは期待薄

パートやアルバイトに比べれば時給は高めの設定でも、仕事量や拘束時間などから見ると設定時給が低いと感じることがあります。

また、休日はしっかり休めることから、GWやお盆休みなどの長期休暇があるときはその月の収入ガクンと下がります。

休日に出勤しないで休んでいるのだから当然のこととはいえ、月に1週間も休みが増えるとなるとかなりの収入減になるでしょう。

こうしたことから年々年収アップすることは期待できず、日本国内で祝日が増えていくほど年収がダウンする可能性があります。

昇給や昇進はほぼ無く責任ある仕事を任せてもらえない

派遣社員の仕事はほとんどが時給換算で、働く期間が一定期間と決まっています。そのため、昇給や昇進などのチャンスはほぼ無く、現状と同じ待遇のまま契約終了まで働くケースが一般的です。

アルバイトでも年に1回程度の昇給をするところがあるのに対して、派遣は1年未満の契約も多いため昇給の可能性が低いのです。

また、仕事内容も契約した内容のみのため、責任あるプロジェクトに関わるようなことがありません。仕事にやりがいが欲しくても叶わないこともあります。

契約期間が短いなど雇用が不安定で社会的信用度が低い

契約期間は派遣先にもよりますが、3ヶ月・6ヶ月などのように短い案件があり、長くても1~3年程度が一般的です。

派遣で働き続けるには契約終了前に契約を更新しなければならず、派遣先で更新しない場合は仕事を失うことになります。

ずっと働き続けることができるかは未定の状態のため、雇用が不安定になりやすいです。また、雇用が不安定なために社会的信用も低く、例えば、クレジットカードやローンの審査で落ちることがあります。

制服がなければ仕事着(オフィスカジュアル)を自腹で買う必要あり

派遣先では制服を貸与するところと、自由または制服がないところがあります。制服を貸与してくれるならそれを着て働きますが、無いところでは自腹で仕事着を買わなければなりません。

事務職で制服が無い場合はオフィスカジュアルなどを用意しなければならず、毎日のローテーションを考えても数着、夏物と冬物を用意するため思わぬところで費用がかさみます。

会社での付き合いが薄く出会いも少ない

社員との付き合いが薄い派遣は、煩わしいことがほぼない代わりに社員と親しくなることもあまり期待できません。

独身のアラサー派遣の中には、職場での出会いに期待する方もいることでしょう。

仕事中は良い意味で蚊帳の外でも、好みの異性に声をかけることや近づくチャンスがないため、寂しさや孤独を感じることがあります。

派遣で働くことは想像以上にデメリットがあり、不満や不安を抱く方も多いです。これらを解消するために、思い切って安定している正社員を目指す方もいます。

次では、派遣と正社員の違いについて解説します。

派遣が嫌なら正社員への転職がおすすめ! 派遣と正社員はどう違う?

派遣は自由な働き方が魅力でも、細かく見ていくと正社員の方が良いと感じる方が多いことでしょう。正社員に転職する前に、派遣と正社員はどう違うのかチェックしてみませんか。

派遣と正社員の違いをしっかり確かめた上で、派遣のままの方が良いか正社員への転職が良いかを見極めていきましょう。

意外と知らない雇用主・雇用期間の違い

派遣と正社員は、どちらもフルタイムで働いていて同じように見えても雇用主や雇用期間が異なります。

項目 雇用主 雇用期間
派遣 人材派遣会社 期限あり
正社員 勤めている企業 期限なし

派遣は雇用期間に期限があるので、派遣先の企業で定年まで働き続けることはできません。対して正社員は雇用期間に短期的な期限はなく、定年退職まで長く安定して働き続けることができます。

働きやすさに直結する福利厚生も差がある

給与のほかに出る手当や補助を含む福利厚生は、どの会社の福利厚生が適用になるかが違います。

派遣 正社員
人材派遣会社の福利厚生 勤める企業の福利厚生

派遣会社には福利厚生が十分整っているところと不十分なところがあるなどばらつきがあります。正社員は大手企業ほど福利厚生が細部まで充実している傾向です。

ボーナスや退職金は正社員のみ期待できる

働く上でもらえると嬉しいボーナスは、派遣では基本的にボーナス自体がないことがほとんどで、正社員の場合はもらえることが多いです。

ボーナスは給与に含まれず、企業ごとに有無を決められるもののため、正社員でも必ずもらえるとは限りません。

ボーナスに関して

  • 夏のみ
  • 冬のみ
  • 夏冬
  • なし

というように定めることができるので、正社員でもボーナスの有無には差があります。また、業績悪化などの影響で出ないこともあります。

そのため、派遣でもボーナス制度を導入している会社を選べば、ボーナスをもらえる可能性があり、退職金においてもボーナスと同じく制度の導入の有無でもらえるかどうかが決まります。

派遣 正社員
基本的にもらえない もらえるケースが多い

派遣と正社員で最も異なるのは社会的な信用度

派遣と正社員では主に待遇面が大きくことなることがわかりましたが、最も大きく違うのは社会的な信用度です。

社会的信用度が試されるときといえば、金融関係の審査が挙げられますが、派遣は期限付きの雇用が不安定な雇用とみなされるために各種審査で落ちることが珍しくありません。

正社員は雇用の期限がなく給与も安定的にもらえることから、社会的な信用度が高くなります。

派遣が正社員に転職する3つのルートを解説

派遣から正社員になると、企業からの待遇がぐっと良くなり安定した収入を得ることができます。ですが、どんな方法で正社員になれるのでしょうか。

30歳前後の方が正社員を目指すことは可能なのか、チャンスがあるのかも気になるところです。

では、派遣から正社員を目指す3つのルートを解説していきます。

今の派遣先で正社員登用を目指す

派遣から正社員を目指すルートのうち、今、派遣先で就業中の方がチャレンジできるのが派遣先で正社員登用を目指すことです。

派遣としての働きが認められて正社員として採用になる方法は、2つの前提条件が必要です。

  • 正社員登用制度がある企業
  • 正社員登用制度がある求人を選ぶ

ただ、年齢などは特に関係ありませんが、確率は高くはありません。派遣先の上司がどう見るかによるところが大きいので時間がかかることもあります。

紹介予定派遣制度を利用して計画的かつ戦略的に正社員を目指す

派遣には通常の派遣と紹介予定派遣があります。紹介予定派遣制度は、派遣先に後々は直接雇用されることを前提として最長6ヶ月間を派遣として働く制度です。

働く本人にとっては職場の雰囲気や人間関係を把握でき、派遣先では本人の適正や相性などを見極めることができるため、ミスマッチを避けることができます。

派遣期間の終了後に双方が合意すれば、正社員として採用されます。

紹介予定派遣制度を利用する際は、事前に企業を選べるほか、人材派遣会社のサポートも受けられ、正社員になったときの待遇もチェックできるメリットが魅力です。

派遣先の正社員登用制度にチャレンジするより、計画的かつ戦略的に正社員を目指せる制度だといえるでしょう。

派遣会社を頼らず自分で正社員の求人を探して真っ向勝負する

人材派遣会社を頼らずに正社員を目指すなら、自分で正社員の求人を探して応募する方法があります。

サポートなどは一切なしで手っ取り早く正社員を目指せる方法であり、派遣から正社員へ転職する形になります。

ただ、転職活動を始めるタイミングには注意が必要で、退職してから活動を始めるか、在職中から活動するかでは時間や収入の面に影響があります。

退職してから転職活動をする場合は、転職先が決まるまでは無職になるため、生活費に困らない程度の蓄えが必要です。

ですが時間はたっぷりあるので、じっくりと転職活動に取り組むことができます。面接の日程なども余裕を持って調整できるメリットがあります。

対して在職中に転職活動をする場合は収入面ではさほど心配ないものの、転職活動に費やす時間が限られてしまいます。

このように思い切って正社員に転職するにはタイミングや活動方法を選ぶことが必要ですが、本気で正社員を目指すなら真っ向勝負する方が早いケースもあります。

派遣と正社員のメリット・デメリットを理解して正社員を目指そう

派遣で働くことも正社員で働くこともメリットやデメリットがあり、何を優先したいかによって働き方への選択が変わってくるでしょう。

実際に、派遣から正社員を目指す方は多く、アラサーの挑戦も少なくありません。むしろ、将来のことを考えてチャレンジするアラサーもいます。

長い人生の中で「このままでいいのか」と立ち止まることはとても大切なことであり、その内容が仕事だったならこの機会にじっくりと自分と向き合うのも良いことです。

派遣から正社員を目指すときは、それぞれのメリット・デメリットを理解し、じっくり考えた末に正社員を目指すと決めたなら、派遣会社の紹介予定派遣制度の利用をおすすめします。

お試し期間のように派遣として働くことができ、職場のことを自分なりに判断することが可能です。職場の雰囲気も知らずにいきなり採用されるよりも、納得いく形で正社員を目指すことができます。