派遣社員として働いていると、「これは差別なのでは」と思う瞬間がたまにあります。
派遣先に悪気はなくても、そう感じる瞬間は意外に多いのではないでしょうか。
本記事では、派遣社員が正社員から受ける差別の例や、差別する職場に当たった場合の対応、対策について紹介します。
派遣社員によくある場面が多いので、ぜひ参考にして下さいね。
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※1 2020年5月
派遣社員が正社員から受ける差別の例
派遣社員は正社員から受ける差別にはどんなものがあるのでしょうか。
差別と聞くと大げさに聞こえるかもしれませんが、派遣先で派遣社員と正社員の境界線をあまりにも明確にされると、どうしてもそう受け取ってしまうものです。
ここでは派遣社員が正社員から受ける差別の例を挙げてみましょう。
会社の備品が使えず、入社してから用意してと言われるものが多い
派遣社員として入社しても、会社の備品を使わせてもらえないということがあります。
実際に私が驚いたのは、事務職として派遣された初日に派遣先の上司から「電卓持ってきてる?」と言われたことです。
派遣会社から何も指示されていないので、当然持っていませんでした。
また「赤と黒のボールペンも良く使うから」とも言われたので、初日から迷惑をかけるわけにもいかず、慌てて休憩時間に買いに走った記憶があります。
もしかしたら事務職=電卓必須というのが常識なのかもしれないですが、なにせ初めての事務職だったので、よく分からずに戸惑いました。
他にも派遣社員の場合、ペンやハサミや付箋、印鑑など、正社員なら会社で用意してくれるようなものが何故か使えないということがよくあります。
派遣に関わることでも社内の情報を共有してもらえない
派遣社員は正社員から社内の情報を共有してもらえないことがよくあります。
実際に私の職場では、派遣社員は社員のミーティングや本社から送られてくる社内メールには参加しないことになっていたため、会社で新たに決まったルールなどについて全く知らされませんでした。
ある時突然「これ、今までと流れが変わったの知らない?あ、あの時いなかったのか」などと言われてルール改定などを知らされます。
派遣社員に関わる内容なら教えてくれても良いのですが、その時は派遣社員の存在すら忘れられているのかもしれませんね。
せっかく仕事を進めたのにやり直し、これまでの努力が水の泡、ということがよく起こります。
新入社員と同時に入社しても派遣には歓迎会がない
派遣社員として入社した時期が、たまたま派遣先の新入社員と同時だったということもあるでしょう。春先は特に多いですよね。
しかし派遣先の新入社員と同時に入社しても、新人社員のためだけに歓迎会が開催されて、派遣社員には歓迎会がないということもあります。
派遣先によっては気を使って「派遣さんの歓迎も込めて…」と言ってくれますが、明らかに取ってつけたようなセリフに気まずい思いをしている派遣社員も少なくありません。
派遣社員だけ社内のイベントに参加できない
アットホームな職場や大手企業では、毎年「新年会・歓迎会・お花見・〇〇大会・忘年会」などのイベントを開催しているというところが多いでしょう。
しかし社員に対してしか会社の経費を使えないせいか、派遣社員だけイベントに参加できないということもよく聞きます。
頑張って働いているのにそんな風に差別されたら、実は疎外されているということを強く感じて、打ち解けようにも打ち解けないという気持ちになりますよね。
イベントに誘ってもらえたとしても一番最後
派遣社員がイベントに誘ってもらえたとしても、一番最後に出欠を確認されるため、知らされるのはいつも開催する日の直前ということがあります。
実際に私の派遣先は大手企業だったので社員数も多く、イベントの出欠確認を最後まで終えてから「良かったら派遣さんも…」とおまけのように付け加えられるということがよくありました。
また、会社の共有フォルダにある社員の「参加者名簿一覧」にも、派遣社員の名前がないことが多く、最後の最後に別枠で派遣の名前が付け加えられ「仲間外れ」というような印象を受けることもあるでしょう。
忘年会で景品が当たったら白い目を向けられる
「みんなで一つになって盛り上がりましょう」と盛大に行われる忘年会などでは、高額商品が当たるビンゴ大会を目玉としている会社も多いでしょう。
しかし派遣社員が目玉の景品を当てた場合、一気に盛り上がりの熱が冷めてしまい「派遣に当たってしまった…」という嫌な空気を感じることもあります。
「派遣社員に高い経費をかけてしまった」とでも思っているのでしょうか。嫌な感じですね。
部署内限定の特典でも一切受けられない
派遣先によっては「〇〇の部署の人限定」といった特典も季節によってはあります。
たとえば取引先飲食店の割引チケットや映画の優待券、資格取得試験の受験料割引などです。
しかし同じ職場で勤務しているにも関わらず、派遣社員には映画のチケットすら配ってもらえないといったこともあるでしょう。
「どうせ余っているんだから、映画のチケットくらいくれてもいいのに…」と思うことも多いのです。
名前で呼ばれず「派遣」と呼ばれる
派遣先の上司の中には、派遣社員のことを名前で呼ばずに「派遣」と呼び、個人の名前を言わない人もいます。
実際に私の派遣先の上司にも「あとは派遣にやらせて」などと指示している人がいました。これは意外によくある光景です。
「派遣さん」と丁寧に呼んでくる人もいますが、結局のところ派遣と正社員の壁をあえて作っているようなもので、差別用語だと受け取る人も少なくないでしょう。
派遣社員だけ使うものが余りものだったりする
一件差別がないような職場でも、派遣社員だけ使うものや渡されるものが余りものだったりすることはよくあります。
たとえば入社初日に案内されたデスクが、明らかに年季が入っているものだったり、「今本社から取り寄せてるところだから、それまではこれ使ってて」と、使い勝手が悪く、言うことを利かないマウスを与えられるなどの経験はないでしょうか。
「どうせ派遣だから、今すぐ揃えてあげる必要がないと思われているのかも」と気分が沈んでしまいますよね。
ミーティングの椅子は派遣だけパイプ椅子
社内のミーティングなどに派遣社員も参加する場合、「椅子が足りないから派遣社員はパイプ椅子で」ということもよくあることでしょう。
大抵は正社員から前に詰めて座り、椅子が無い派遣社員は簡易的なパイプ椅子になります。
派遣先によっては派遣社員を一番前に座らせ、正社員は後ろでゆったりと聞く、ということもあるでしょう。
派遣の休憩は正社員の後、電話番をさせられる
派遣先によっては「正社員が休憩した後に派遣社員の休憩時間」という風習になっています。
しかもそういう会社に限って「正社員が休憩に行っている間は、派遣社員は電話番」というルール設定が多いのです。
中には「休憩時間中でも電話が来たら出て」と言ってくる会社もあります。
しかし法律では休憩時間は休まないといけないことになっているので、そういう指示をされたとしたら、悪い派遣先だということでしょう。

派遣社員の「休憩時間」について。休憩時間の時給はどうなる?取らない場合や長すぎる場合も問題はない?
派遣社員だけ食堂は全額負担、もしくは利用できない
大手の会社ではビル内に社員食堂がありますよね。
しかし派遣社員は利用してはいけないという会社も中にはあります。
また使っても問題はないけれど、正社員とは違う料金で食事の提供がされるといった差別もあるのです。
私の知り合いは「正社員は300円で食べられるランチが派遣だけ400円だよ」と憤慨していました。
派遣だけ制服クリーニング代がかかる
制服着用の仕事に就いた場合は、定期的にクリーニングが必要になりますよね。
しかし、正社員の場合は社内にある洗濯機を使用して良いのに、派遣の場合は自宅に持ち帰らなくてはいけない、もしくはクリーニングに出さないといけないということもあるのです。
実際に私の友人は大手貿易会社の受付をしていますが、週に1度クリーニング業者が引き取りに来る際に、派遣社員だけ1回300円ずつ集金されると言っていました。
月に直すと1,200円、年間約1万5千円もクリーニング代がかかるなんて納得いきませんよね。
雑用の仕事を当たり前に頼まれる
派遣先によっては派遣社員を雑用係に回すところもあり、して当然かのように雑用を頼まれることがあります。
給湯器の掃除や掃除機、取引先の人が来たらお茶を出す、シュレッダーや大量コピーなどはすべて派遣社員の仕事なのです。
よく考えたら雑用しかしていない、まともな仕事をさせてもらえていないという人もいるかもしれません。
派遣を差別する職場に当たったらどうすればいい?
上記のように、派遣に対する差別の例は数え上げればきりがありません。
しかし大事なのは、そんな差別をする職場に当たってしまった場合の対応です。
自分の許容範囲内であればいいのですが、ストレスでしかないといった場合、我慢せずに以下の行動を起こしましょう。
派遣会社に相談する
まずは派遣会社に相談しましょう。
派遣会社の営業担当者に連絡し、実際に職場で起こっていることを正直に話すのが一番です。
本来であれば派遣会社は派遣スタッフに寄り添い、解決してくれるように職場に交渉するなどの行動を起こしてくれます。
ただ、感情的に伝えてしまっては単なる文句にしか聞こえないため、自分で自分の印象を悪くしてしまいますから、落ち着いて冷静に話すように心掛けましょう。
派遣先を変える
思い切って派遣先を変えるという行動に出るのも一つです。
と言っても原則「契約期間途中の退職は契約違反」となるので、更新しないという選択をして、契約満了の1か月前には派遣会社に申し出ましょう。
ただし、契約内容に書かれていない仕事ばかりを頼まれて、契約内容に相違がある場合は、契約期間途中でも退職が認められる場合があります。
いずれにしても派遣会社に言って、新しい職場を紹介してもらいましょう。
派遣会社を変える
派遣会社に相談しても、担当者がまともに取り合ってくれないということもあり得ます。
中には派遣会社自体がブラックで、まともな会社と取引がないケースもあるのです。そんな派遣会社にいても、今後良いことはありません。
まともな派遣会社であれば、派遣スタッフに非がない限り、親身になって相談に乗ってくれます。
相談しても派遣先の肩ばかりを持って味方になってくれなかったり、派遣会社自体がブラックだと分かった場合は潔く派遣会社を変えましょう。
相談窓口を利用する
派遣会社に相談しても解決しない、職場を変えたいと言っても引き止めてくるといった悩みを抱えてしまった場合は、相談窓口を利用する方法もあります。
労働基準監督署やハローワークでは、労働者の悩み相談コーナーが設けられていて、電話相談が可能です。
また法的手段に頼りたいなど、事態が深刻な場合は、法テラスなどの弁護士や司法書士に相談できる窓口を利用してみると良いでしょう。
良い派遣先を紹介してくれる派遣会社を選ぶことが大事
今回は、派遣社員の差別について説明しました。
派遣社員は正社員から何気ない職場での対応にも、差別を感じる瞬間が多いことが分かりますね。
私も何度となく「これは…」という場面に出くわしましたし、疎外感を感じたことがありました。
しかし、派遣先によっては派遣社員に対して差別することが全くない「風通しの良い職場」が沢山あります。
派遣先の当たりはずれによって、差別があるかないかが大きく影響してくるのです。
もしそのような悪い職場に当たってしまった場合は、我慢して働かずに派遣先を変えたり派遣会社を変えたり、相談窓口を利用したりと、何かしらの行動を起こしましょう。
そして大事なのは、良い派遣先を紹介してくれる派遣会社かどうか見極めることです。
良い派遣会社は、良い派遣先を紹介してくれる可能性が高いでしょう。
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