ITエンジニアには種類があり「WEB系」「機械系」「スマホ系」など幅広くあります。
一概にITエンジニアと言っても「〇系」によって仕事内容や技術が全く異なるのです。
近年は「ITエンジニアになって稼ぎたい」という人も多いですが、具体的にどのような仕事内容があって、年収はいくらくらいなのでしょうか。
本記事ではITエンジニアの主な職種や仕事内容、派遣としてITエンジニアで働くことのメリット、デメリット、そしてエンジニアの平均時給、年収ついて詳しく紹介します。
IT業の将来性・特徴
まず、IT業界全体の将来性や、派遣という観点から見た際の特徴を確認していきます。
IT業界は将来性がある
現在は需要があるIT業界ですが、将来的に見た際の需要や市場はどうなのでしょうか?
2016年の経済産業省が実施したIT業界に関する調査によると、ビッグデータやIoT(/M2M)、人工知能など、IT業界は今後大幅に市場が拡大する可能性が高く、中長期的にIT人材に対する需要が高まり続けることが見込まれています。
ここから、IT業界は市場が拡大していき、よりIT人材の需要も高くなる可能性が高いことから、将来性がある業界であるといえます。
※参考:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果~ 報告書概要版 ~」
IT業界の派遣の特徴
IT業界は派遣が多い業界
実は、IT業界は派遣が多い業界と言われています。
特にIT技術者の場合、自社で製品を開発し、販売するにはコストもかかり、リスクも大きいことが考えられます。
しかし、派遣業務であればそういったリスク軽減し、利益を得ることが可能なため、IT業界は派遣が多いと言われているのです。
IT分野では派遣社員と正社員の差は小さい
IT業界はたとえ正社員であっても人材が流動的で、転職する人が多く、正社員ならではの「安定性」などのメリットが他の業界に比べて少ないという特徴があります。
そういった理由から、派遣社員と正社員の境目はあまりないと言われています。
派遣のITエンジニアの平均時給、単価
では、派遣のITエンジニアの時給は一体どれほどなのでしょうか?
厚生労働省が公表したざっくりとしたデータでは派遣全職種の平均時給は1,583円なのに対し、ITエンジニアの平均時給は2,169円となっています。
ただ、後述するようにITエンジニアは職種が豊富なため、時給も職種によって大きく変わることが予想されますので、派遣サイトによる2019年6月時点の平均時給を参考に、職種別に時給を見ていきましょう。
(参考:はたらこねっと「2019年6月職種別平均時給」)
職種 | 時給 | 月収 |
システムエンジニア・ プログラマー (WEB・スマホ系) |
2,287円 | 384,216円 |
システムエンジニア・ プログラマー (オープン系) |
2,381円 | 400,008円 |
システムエンジニア・ プログラマー (制御系) |
2,130円 | 357,840円 |
ネットワーク エンジニア |
2,499円 | 419,832円 |
テクニカルサポート ヘルプデスク・ |
1,846円 | 310,128円 |
評価・ テストエンジニア |
1,942円 | 326,256円 |
運用管理・保守 | 2,149円 | 361,032円 |
上記の表からも、平均的にITエンジニアは時給、月給が高いことが分かりますね。
特にネットワークエンジニアは月給が40万円を超えていますので、より貴重な人材だということなのでしょう。
この中で時給が一番低いのがテクニカルサポート・ヘルプデスクですが、それでも派遣全体の平均時給である1,583円よりはずっと高いことがわかります。
ITエンジニアの主な種類と仕事内容
先述したように、ITエンジニアには沢山の職種があります。
ITエンジニアはここ数年で需要が途切れず、常に人手不足の状態が続いています。
これから目指したい人や興味がある人は「もし自分がなるなら…」という観点で、ITエンジニアの主な職種と仕事内容を見ていきましょう。
主な職種としては以下が挙げられます。
ITエンジニアの主な職種
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システム開発(システムエンジニア、プログラマー)
システム開発の仕事に携わる技術者をシステムエンジニア(SE)やプログラマー(PG)と呼びます。
仕事内容としては、会社などで使うWEBシステムやアンドロイドアプリの開発がありますが、企業の会計や人事等の業務アプリケーションを中心とした開発を「オープン系」、家電などの機器の内部にコンピュータを組み込む技術を「制御系」といいます。
例えば私の会社では勤怠管理をパソコン上で行っていて、毎月の給料明細を携帯電話のアプリからも確認することができますが、これはオープン系のSEやPGの仕事です。
また、自宅にある炊飯器には常に時間が表示されますが、それを組み込んでいるのが制御系のSEやPGなのですね。
システム開発の流れは以下の6つの工程から成ります。
- SEがクライアントから要件をヒアリングする
- SEはクライアントの要望を元にシステムを提案する
- SEが作った仕様書を元にPGが内部設計(プログラミング)
- プログラムのテスト
- SEが運用テスト
- システム納品後の運用、保守
上記のように、システム開発は最初にシステムエンジニアがクライアントに要件をヒアリングし、システムを提案します。そしてそのシステムをプログラミングして内部構造を設計していくのがプログラマーです。出来上がったシステムをテスト作業するのは、どちらも一緒に行うケースが多いでしょう。
実際に出来上がったシステムをクライアントに持っていき、運用テストをしてみて問題がなければ納品されますが、もし不具合が生じたら再度プログラマーによる修正作業が必要になります。
無事に納品された後はそれで終わりなのではなく、このシステムを更新したりシステム環境に問題がないかを監視していくのです。
ネットワークエンジニア
ネットワークと聞くと外部と内部を繋ぐものというイメージはないでしょうか。
ネットワークエンジニアはまさに外部と内部を繋ぐような仕事をしています。
例えば自宅マンションにインターネット回線を引く時は業者に来てもらい、機器を接続設定してもらったりして外部へ通信ができるようにネットワーク環境を作ってもらいますね。
また、大きな会社ではビル内に幾つも部屋があり、それぞれにパソコンがありますが、全てがLANケーブルで繋がっているわけではないのに3階と8階のパソコン同士が通信できますよね。それは目で見える線の他に機器を介しているからです。ネットワークエンジニアは、線や機器を用いて機器同士が通信できるネットワーク環境を作っています。
ネットワークエンジニアの仕事内容は主に以下の3つに分けられ、それぞれに担当者が変わります。
- ネットワークを設計
- ネットワーク環境の構築
- ネットワークの保守・運用
最初にネットワークシステムの設計です。パソコンなどの配置を考え、ネットワーク環境ができるような設計書などを作成します。
ネットワークエンジニアでは、この設計の部分が一番難易度が高いです。これが大企業相手ともなれば当然大規模な設計が必要になり、企業が希望する予算内でどのようにシステムを組めば良いかを考え提案する力も求められますので、設計の経験が豊富でないとできません。設計ができるエンジニアは特に人手不足の状態となっています。
次に、設計書を基にしたネットワーク環境の構築です。電子機器同士を線やルーターなどのネットワーク機器を介してサーバーなどに繋ぎますが、それぞれコンピュータのOSやソフトウェアによって設定の仕方が異なり、また機器独自の通信の仕方や通信言語があるので、非常に高度な知識と技術が必要になります。例えばメールの送受信設定にしても、片方だけが一方的に送信できても、相手が受信できなくては意味がありません。上手く機器同士を繋げるような設定ができたらようやく通信し合うことが可能になります。
最後に、ネットワークの保守・運用です。構築できたネットワークに問題がないか、不正なサーバーへのアクセスなどで障害が起こらないかを監視し、ネットワークをさらに拡張したいという声があればその要望に応じます。
小さな案件では設計から保守・運用まで1人で全部行うこともあるので、ネットワークエンジニアには幅広いネットワークの知識と経験が必要です。
セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、エンジニア兼営業を行うエンジニアのことです。
セールスエンジニアは営業担当者に同行し、クライアントから要望をヒアリングし、自社製品の導入を提案したり交渉を行います。
自社のソフトウェア製品などの売り込みといった営業がメインなのですが、専門的な知識を要しているので製品の説明や技術的な提案も可能です。また、顧客のニーズを把握し、それが技術的に可能かどうかもその場で回答できます。
また、自社製品を導入してもらった後のサポートも業務の一つです。
定期的にクライアントを訪問しシステムに問題がないか点検したり、システムの入れ替えなどを提案します。
求人を見ていると、セールスエンジニア兼プログラマーという案件も沢山あり、自社製品のソフトウェア開発をし、完成したらその製品を販売しにセールスエンジニアとして営業に出るというのも珍しくありません。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、企業などが導入したシステムやネットワークを外部の攻撃から守るエンジニアです。
ニュースなどでもよく「サイバー攻撃」や「不正アクセス」という言葉を耳にしますが、私たちが安全にネットワークを使用するためには、セキュリティ機器やソフトの導入が欠かせません。
セキュリティエンジニアはこうした外部からの攻撃からネットワークを守るために、セキュリティシステムによる改善策を提案することなどが仕事です。
セキュリティエンジニアの仕事内容は主に4つから成っています。
- セキュリティシステムの企画や提案
- 設計、実装
- テスト(脆弱性検査)
- 保守・運用
まず、クライアントが導入している既存のシステムの状況を確認し、「この企業にとってセキュリティ上の課題は何か」を見つけ、必要となるシステムを企画、提案します。
次にセキュリティのシステムの設計、実装です。設計を行うにあたってセキュリティエンジニアは、ネットワーク・サーバー機器・アプリケーションなどの運用や管理を把握しなくてはいけず、その高度な専門知識を活用して設計することを「セキュアプリグラミング」と言います。
セキュリティシステムが設計されたら、次は実装です。少しでも設計を間違えると、実装既存時に既存のアプリケーションが落ちるなどのトラブルが起こるので適格な判断力が求められるでしょう。
3番目に、システムの脆弱性を発見するためのセキュリティ検査を行い、擬似攻撃などでテストします。
新たな虚弱性を見つけること、不正アクセスやスパイウェアといったサイバー攻撃、またはシステム障害などからシステムを守ることも行います。
システムの導入後は、システムを最新にアップデートしたり不正侵入調査を行うなど、安全性が保たれるようにシステムの保守・管理をするのです。
テクニカルサポート・ヘルプデスクエンジニア
まずテクニカルサポートは、クライアントに導入した自社のソフトウェアなどの製品の技術的なサポート対応をする仕事です。
例えば自分の使っているパソコンが動作しなくなった場合、パソコンのメーカーのサポートデスクに問い合わせる人が多いでしょう。要はその問い合わせ窓口にいる技術者のことです。
「ネットが繋がらなくなった」「メールが受信できなくなった」などという利用者からの問い合わせに対し、主に電話やメールで回答します。
場合によっては専用ソフトを用いて相手と電話しながら遠隔操作で解決したり、クライアントを訪問して対応することも必要です。
基本的な操作方法から障害対応まで、原因を特定するための幅広い知識と解決のための技術が必要になります。
テストエンジニア
テストエンジニアとは、その名のとおり製品が正常な動きをするかのテスト・評価・検証をするエンジニアです。
製品が正常に動かずバグが発生した過程とその原因を分析する力が求められます。
テストエンジニアの仕事内容を見てみましょう。
- テストの計画
- テストの設計
- テスト実施
- テストの報告を文書化する
最初に行うのはテスト実施に向けた計画を立てることです。テストの目的・要する期間・どこまで終わればテスト完了とするのかという基準などを考えます。
次に、どのような方法でテストするかなどの設計です。例えばテストの手順書を作成し、入力する値などを決めていきます。
例えば「1~9を入力したら画面がどう遷移するか。もしくは0や-1を押したらどうなるか。ずば抜けて高い数値を入力したらどうなるか。」など。それを実行した時の期待結果も考えておき、後で実行結果と照らし合わせます。
テストの設計ができたら実施です。期待した結果通りにプログラムが動いているかの動作チェックをします。場合によってはテスト結果の画面をログに残すことも必要です。また、なぜ不具合が発生したのか、どの過程でバグが生じたのかなど細かく分析し伝える力が求められます。すべてのテストを実施したら、結果の報告書をまとめて文書化し終了です。
テスト設計やテスト報告書を作成するには基本的なエクセルやワード、パワーポイントなどのOAスキルがないと厳しいものがありますし、製品自体の機能を把握しておくことも必要です。
テストエンジニアは楽そうだというイメージもあるかもしれませんが、基礎的な知識が必要不可欠ですね。
派遣でITエンジニアをするメリット、デメリット
ITエンジニアの場合、どのような働き方が一番良いのでしょう。
高度で専門的な技術が身に付いているので、どこに行っても活躍するでしょうし重宝されそうですが、あえて正社員を目指さないで派遣のエンジニアで働く人も多いと聞きます。
あえて派遣でITエンジニアをすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは派遣のITエンジニアをするメリット、デメリットを紹介します。
派遣でITエンジニアをするメリット
まずは派遣でITエンジニアをするメリットから伝えます。
未経験でも働ける求人が多い
ITエンジニアはれっきとした技術職ですが未経験でも働ける求人が沢山あります。
何故なら技術職の場合、たとえ初めての業界だとしても知識と技術があれば即戦力になりやすいからです。
私の友人も職業訓練でプログラミングを学び、全くの未経験者でしたがすぐに採用されました。
IT業界は最近増え続けていますが、その割には技術者が不足しています。
未経験者でも趣味でアプリ開発をしてきたという人や、独学でプログラミングを学んできたという人は会社から歓迎されやすい傾向にあるのです。
派遣の顔合わせの時には自分で作った作品を提示し、即採用となるケースも多いでしょう。
派遣の中でも高時給
ITエンジニアは派遣の仕事の中でも高時給です。
ざっくりとしたデータでは、情報処理・通信技術者として厚生労働省が公表した平均時給は2,169円です。月給に直すと月36万円が平均月給となります。
(参考:厚生労働省「労働者派遣事業報告書表8 派遣労働者の賃金)」)
ちなみに派遣の全職業の平均時給は1,526円となっていますから、ITエンジニアは全体の平均の1.4倍もの給料となっているのです。
独学よりもスキルが身につきやすい
エンジニアに興味があっても、しっかりと学校に通うにはそれなりに費用と時間がかかりますよね。
しかし大手の派遣会社に登録するだけで、エンジニアを目指す人のために「未経験者用の基礎知識」を学べる無料講座が用意されていたり、経験者用の「専門技術トレーニング」が受けられます。
また、派遣会社によっては未経験エンジニアを教育し、紹介予定派遣に斡旋してくれるプログラムも用意されていることもあるのです。
独学でスキルを身に着けて挑戦するより、こうした無料講座が受けられる方がスキルが身に付きやすいですよね。
また、未経験として派遣社員で働くことで、チャンスがあれば実際に自分の周りにいるスキルが高い人から技術を教えてもらうこともできます。
私の友人は職場にいる他の会社から来たエンジニアと仲良くなり、自分が知らなかったやり方などを伝授してもらってスキルアップを図っているようです。
人脈が広がる
エンジニアとして働くと人脈が広がるのもメリットです。
派遣は一つの会社に縛られず、多数の職場を経験しますからその分人脈が広がります。また、派遣先には他の会社のエンジニアも多数いるので、そこでまたエンジニアとしても人脈も広がるでしょう。
将来の独立を狙ってあえて派遣のエンジニアとして働き、独立後のために派遣先で沢山の人脈を作っている人も多いです。
正社員だと一つの会社に縛られてしまうので、その点派遣は人脈づくりに最適な働き方なのでしょう。
派遣会社によっては年1回の昇給チャンスも
派遣会社によってはエンジニア派遣に力を入れていて、年に1回、昇給のチャンスをくれるところもあります。
もともと時給が高いITエンジニアですが、時給がより上がればモチベーションも上がりますし、生活が豊かになりますね。
また、時給アップするために更にスキルアップを目指すこともできるかもしれません。
ITエンジニアとして派遣で働くのであれば派遣会社をくまなくチェックして、特にエンジニア派遣に力を入れている会社で働きたいですね。
派遣でスキルアップしフリーランスとして大きく稼いでいる人も
未経験で派遣からスタートしてスキルを身につけ、数年後にフリーランスになって月収100万円以上稼いでいる人も沢山います。
現在は多くの会社でITエンジニアが不足している為、フリーランスでも稼ぎやすい状況になっているのです。
ITエンジニアで働く人でフリーランスを目指している人は決して少なくありません。そのための土台作りだと思って派遣からスタートを切る人も多いのです。
派遣は短期更新もできますし、辞めたい時に辞められます。
スキルアップしてフリーランスを目指すのも良いのではないでしょうか。
派遣でITエンジニアで働くデメリット
次に、派遣でITエンジニアで働くデメリットを紹介しましょう。
残業が多くなることも
派遣に限らず、ITエンジニアには「納期」というのに追われることがよくあります。
締め切りが目前になると残業が発生し、何としても納期までに完成させないといけないので場合によっては深夜まで残業することもあり得るでしょう。
また、納期直前になって仕様変更などの要望があるなど、取引先の都合によっての残業や、バグ修正に時間がかかり時間内に終わらないということもよくあります。
技術職ですから、完成するまでが仕事なので仕方ないですが辛いですよね。
正社員と比べ年収が低い
派遣のITエンジニアは派遣業界の中ではかなり時給が高く、20代~30代前半のうちは正社員よりも年収が高いということもよくあります。
しかし年功序列の正社員と違ってずっとその会社に居続けるわけではないので、年齢が高くなるにつれて同じ世代の正社員のエンジニアよりも年収が低くなってしまうでしょう。
ずっと派遣だけでITエンジニアをするとなると、周りに比べて年収が低いのが気になってしまうかもしれません。
雇用期限の制限がある
派遣社員は同じ職場に長く居られて3年です。エンジニアとしての経験を積みたいと思っても、同じ職場で経験を積むには3年が限界になります。
エンジニアとして経験を積んで管理職を目指す場合は、正社員に転職しないと厳しいと言えるでしょう。
ただ、沢山の職場で経験を積むという点では良いのですが、一つの会社でのキャリア形成はできません。
3年間ぎりぎり同じ職場に居てスキルアップしてきても、次の職場ではまた1年目からの仕事をさせられるというデメリットはあるでしょう。
世間体が悪い
せっかく高度な知識を持っているITエンジニアでも、自分が派遣社員であることを言いにくいという人もいます。
世間的には「正社員、しかもITエンジニア」というと良い印象になりやすいのですが、世間体を気にしてしまうと「ITエンジニア、だけど派遣社員」という風に引っ掛かるものがあるのでしょう。
ただ、世間体を気にしてしまうなら派遣社員を辞めてしまうか、「目的があって今はあえてこうなんだ」と開き直るしかありません。
派遣のITエンジニアに向いている人・いない人
では、派遣のITエンジニアに向いている人とそうでない人はどんな人なのでしょうか。
いざ働いてから後悔しないためにも、確認していきましょう。
向いている人
- 様々な職場でスキルを身につけたい
- 未経験だがITエンジニアにチャレンジしてみたい方
- 自分にライフスタイルに合わせて効率的に稼ぎたい
派遣ならではの特徴として、一つの職場に最長3年しかいられない(※例外あり)からこそ、様々な職場でスキルを身につけられたり、基本的に契約内容以外の残業などの心配が少ないということから、自分のライフスタイルを大切にしたい方などに向いているといえます。
向いていない人
- 世間体が気になる人
- 一つの職場で長く働きたい
派遣社員というと、正社員に比べて安定していないと捉えられるので、審査に通りにくかったり、世間体が正社員に比べて良くない可能性があります。
そういった世間体が気になる方や、一つの職場で長く働きたいという方は派遣よりも正社員雇用のほうが向いているかもしれません。
派遣のITエンジニアは将来独立したい人に向いている
今回は派遣のITエンジニアの職種紹介や仕事内容を説明しました。
ここで紹介した職種は主なもので、細かく分けるとまだまだITエンジニアには種類があります。
ITエンジニアは現在人手不足となっていますので、求人数も全国的に非常に多いです。
知識と技術があれば高い時給で働けますし、「手に職」の職業なので、将来的にも長く続けられるでしょう。
しかし派遣の場合、雇用の安定性や年収を考えるとやはり正社員には劣ります。
ただ、ITエンジニアの場合は正社員だけが安定しているとも言い切れません。
何故なら一つの会社に縛られているよりも技術を活かして独立し、フリーランスを目指した方が月給が100万、200万稼ぐことが可能とも言えるからです。
その点では派遣のITエンジニアは将来的に独立したい人の下積みに向いているでしょう。
派遣のITエンジニアとして経験を積む人脈を広げ、独立を目指してはいかがでしょうか。