派遣プログラマーは未経験でもOK? 派遣で働くメリット・デメリットや年収について解説

派遣社員の働き方

経歴などを問われない業務であれば、未経験でも派遣プログラマーになることが可能です。

派遣プログラマーは様々な現場で仕事ができるので、幅広い知識やスキルが身につくことを期待できますが、ボーナスがない、契約がいつまで続くか分からない派遣の場合、専門知識やスキルが求められるプログラマーになって時給を上げることは避けられないでしょう。

このコラムでは、派遣プログラマーのメリットとデメリット、スキルによる収入の違い、スキルアップやキャリアアップのポイントを紹介します。

派遣のプログラマーの雇用形態

プログラマーの派遣形態は「一般派遣」「常用型派遣」「紹介予定型派遣」の3つがあるので、それぞれの特徴とメリットをチェックしましょう。

(1)一般派遣

一般派遣とは、求職者が登録した派遣会社から仕事を受ける形態です。派遣会社は多様な条件や業務内容の求人を扱っているので、派遣先や給料など、自身の希望に合う仕事を見つけやすいのが特長です。

(2)常用型派遣

常用型派遣とは、派遣会社に正社員として雇用されて駐在する形態です。

派遣と聞くと、プロジェクトのない時には仕事を紹介してもらえず無収入になるのでは? と懸念する方もいることでしょう。しかし、常用型派遣は正社員扱いなので、プロジェクト待機中も収入があるので安心です。

高収入の仕事は経験者が優遇されることが多いですが、正社員扱いの常用型派遣であれば、収入はある程度確保されるので、専門性の高いプログラマーになるための勉強をしながら収入を得ることが可能です。

(3)紹介予定型派遣

紹介予定型派遣とは、派遣先から直接雇用されることを前提とし、派遣会社仲介の下、最長6ヶ月間派遣として就業する形態です。

双方合意後の正規雇用なので、派遣先の雰囲気が合わないといった場合には断ることができるなど、就業先について確かめた上での正規雇用となります。

正規雇用に至るためのアドバイスなど、派遣会社から様々なサポートを受けながら正規雇用を目指すことができるのが特長です。

派遣経由でプログラマーになるメリット・デメリット

派遣プログラマーは、派遣会社からのサポートを受けながらプログラマーとしてスキルアップできることに加え、大手も含めて様々なプロジェクトに携わることができるといったメリットがあります。

一方、プログラマーに限ったことではありませんが、収入や勤務期間が不安定というデメリットが挙げられます。

派遣経由でプログラマーになるメリットとデメリットを確認しましょう。

派遣プログラマー5つのメリット

(1)未経験でも採用される

プログラマーのような専門知識やスキルの必要な求人は、自身だけで見つけられるものは経験者のみのことが多いでしょう。

未経験者が応募可能であっても、経験者の応募があれば、未経験者が採用されるのは難しいです。

しかし、プロジェクトが発生した段階で多くの人手を集めたいIT系企業は、自社で求人を出すよりも、派遣会社を経由する方が迅速に多くの人を集めることができると考えて派遣会社と契約するため、派遣会社を経由すると未経験でも採用される可能性が高くなります。

(2)様々な開発現場を経験できる

プログラマーは試行錯誤しながら、使用することで効率的になるシステムの開発を行いますが、企業によって求められるシステムは異なります。

様々な現場に行く派遣プログラマーは、システム開発のノウハウを現場ごとに吸収することができるので、プログラマーとしてのスキルアップを期待できます。

(3)大企業のプロジェクトに参加できる可能性がある

大企業の正規雇用のプログラマーは競争率が非常に高いので、プロジェクトへの参加が難しいです。

しかし、派遣であれば正規雇用よりは採用される可能性が高いので、大企業のプロジェクトに参加するチャンスも多いでしょう。

大企業のプロジェクトに参加した経歴は、プログラマーとしての信頼度を高めることにもつながります。

(4)広い人脈を作れる

派遣プログラマーは様々な企業で働くことになるので、多くの方と出会えて人脈が広がります。

将来フリーランスで働くことになった場合、広い人脈は仕事を獲得する上で大きな強みとなるでしょう。

(5)非正規プログラマーであれば時間の融通がきく

正社員として派遣会社に登録される常用型派遣のプログラマーは正社員同様、就業時間が定められています。

しかし、一般派遣のプログラマーであれば働きたい期間にのみ仕事をするといった働き方が可能なので、育児、介護、家事と両立しやすいとも言えます。

派遣プログラマー2つのデメリット

(1)ボーナスがない

派遣形態や派遣先によりますが、一般派遣プログラマーの場合、ボーナスがないことが多いです。

ただし、プログラマーの知識やスキルを身につけ、専門性の高さを認められるようになれば、時給の高い仕事を獲得することができ、ボーナスのある正社員との収入の差を埋めることができるでしょう。

(2)最大3年間しか働けない

平成27年に「労働者派遣法」が改正されたことで、労働者は同じ事業所内の同一組織(人事課や経理課といった〇〇課など)で3年を超える派遣就業ができなくなりました。

総務省/政策統括官

3年経過した時点で課を異動すれば同一事業所での就業は可能ですが、課が異動となればシステム開発に携わることができなくなる可能性が高く、プログラマーを目指す方にとってメリットは小さいでしょう。

派遣先での就業期間が3年に及ぶ労働者に対し、派遣会社は雇用安定措置をとらなくてはなりません。

措置内容として、派遣会社が派遣先へ直接雇用を依頼する、派遣会社の登録者に新たな派遣先を提供する、派遣会社で無期雇用する、といいたことが義務づけられているので、派遣雇用されて3年経過してもプログラマーとして働き続けることはできるでしょう。

派遣プログラマーの年収

プログラマーは独立も可能な職種なので、未経験の方はまずは派遣で経験を積みたいと考えてはいませんか。プログラマーとして派遣で働くとどれくらい収入を得られるか確認しておくと、キャリアプランを立てる参考となるでしょう。

派遣求人サイト「リクナビ派遣」を参考に、1日7時間労働、勤務日数245日(休日120日)で時給と年収を計算すると、東京都の派遣プログラマーの平均は時給2,066円、年収353万円、横浜市の平均は時給1,997円、年収342万円となります。

プログラマーと言っても、評価・テスターは時給約1,500円、WEBプログラマーは時給約2,000~2,500円、ネットワークエンジニアやオープン系社内SEは時給約3,000円というように、スキルによって時給は大きく異なります。

年収にすると300~600万円程なので、プログラマーはスキルによって収入に大きな違いが生じる職種と言えます。

プログラマーになった時のスキルアップについて

スキルによって収入が変動するということは、スキルアップすれば年収の大幅アップも期待できるのがプログラマーの魅力です。

そこで、プログラマーに必要なスキルとスキルアップに必要なことを身につけ、稼げるプログラマーを目指しましょう。

プログラマーに必要なスキル

職種によってプログラマーが仕事で必要となるスキルは異なります。今回は「WEBプログラマー」と「アプリケーションプログラマー」に求められるスキルを、仕事内容と併せて紹介します。

WEBプログラマーに必要なスキル

WEBプログラマーは、WEBサイトやWEBアプリといったWEBコンテンツの開発を行います。JavaScriptといったWEB開発系のプログラミング言語に関する知識が必要です。

JavaScriptやPHPは大きなシェアを占めるので、WEBプログラマーは習得が求められます。HTMLやCSSはWEBコンテンツには必要不可欠な知識なので、WEBプログラマーならJavaScriptなどと同じくらい欠かせないものです。

アプリケーションプログラマーに必要なスキル

アプリケーションプログラマーは、システムエンジニアが基本設計したものを、さらに詳しく設計してプログラミングを行います。

JavaやNETといったアプリケーション開発に必要なプログラミング言語に関する知識と、開発システムの業務知識が求められます。

プログラマーのスキルアップ方法

どのようなプログラミングを行うかによって使用頻度の高いプログラミング言語などは異なりますが、知識が豊富であるほど仕事の幅が広がるので、多様な知識の習得がおすすめです。

プログラマーのスキルアップには、独学でも実務を通じてでも、様々なプログラミングに触れることが欠かせません。

独学

参考書やインターネットのサービスを利用すれば、独学でも新しいプログラミング言語や業務に関連する知識の習得が可能です。

独学はスキルアップのための時間を自由に設けることができるので、自身のスケジュールや得意・不得意に合わせて学習できる点が魅力です。

しかし、分からないことやエラーを自分で対処しなくてはならないので、スキルの習得までに時間がかかる場合があります。

プログラミングスクール

疑問点はすぐに解決して効率的にスキルや知識を身につけたいという方は、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。

独学と比較すると費用がかかること、カリキュラムに合わせて授業を受けなくてはならない点で費用と時間の工面が大変でしょう。

しかし、どちらもクリアできれば、高度なプログラマーを目指す方たちと学べる環境で、モチベーションを維持しながらスキルアップを図ることを期待できます。

スクールによって習得できる言語や強い職種は異なるので、スクールの特長を確認した上で、費用とカリキュラムの納得できるスクールを選ぶことが大切です。

会社での実務

プログラマーとして働く会社の仕事に取り組む際の心がけがスキルアップにつながります。スキルの高いプログラマーになるためには、基礎をしっかり身につけることは欠かせません。

仕事で使うプログラミング言語を正確に、効率的に扱えるようになれば、習得済みの言語と似ている新しい言語を効率的に習得・使用できるようになるというように、基礎を身につけることは新しいスキル・知識の習得と実務に活かされるでしょう。

業務を淡々とこなすだけではなく、動作確認といった自分の担当業務がどのようなシステムに活かされているのかなど、システム全体を考えながらこなすことは、プログラムの基本設計といったさらに大きな業務を担う際に必要な視点の獲得につながります。

プログラマーのキャリアアップについて

高いスキルと知識のあるプログラマーほど、キャリアアップのチャンスがあります。

スキルの高いプログラマーであれば、プロジェクトマネージャーなどでキャリアアップを目指して収入アップや仕事の幅を広げることも可能です。

プログラマーのキャリアパスには、上流工程を行う職種に就く、転職する、といったものがあります。

下流工程を離れて上流工程を行う職種を目指す

上流工程は詳細なプログラムの設計、コード作成、プログラム検証といった下流工程の仕事の基になる設計などを作る仕事で、SEやプロジェクトマネージャーといった職種が当てはまります。

システムの初期段階に携わることから、幅広いスキル、知識、実務を活かすことができます。どのようなシステムが求められているのかのすり合わせ、資料作成、開発メンバーの管理も必要です。

下流工程よりも収入が高く、やりがいも感じられることから、収入もやりがいも求めたいエンジニアの方は上流工程の職種を目指すことが多くなっています。

転職する

幅広い業務を担当したい場合、転職で実現できる可能性があります。特にベンチャー企業ではプログラマーがサーバー構築、データベース設計、セキュリティ設定なども担当することが多く、SE以外のエンジニア職を目指しやすい環境で働くことを期待できます。

違う職種を経験することで視野が広がり、さらなるスキルアップにつながるので、キャリアの方向性も広がるでしょう。

転職時には技術力や経歴をチェックされるので、今まで携わってきたプロジェクトで使用した言語、自分のスキルや知識をどのように開発に活かしたかを証明できることがポイントです。

専門性の高い知識があることを証明する資格の取得も、転職を有利にするでしょう。

上流工程であれば「プロジェクトマネージャー」「システムアーキテクト」といった国家資格は、プロジェクトに関する様々な知識を身につけることができておすすめです。「Java SE認定資格」ゴールドや「オラクルマスター」ゴールドも高い技術力の証明となります。

また、プログラマーは他業種と比べて転職回数が多い傾向がある職種なので、自分のやりたい仕事や待遇などを考えて積極的に転職をするのも選択肢の一つです。

未経験の派遣プログラマーの年収アップには多くの実務経験が不可欠!

派遣会社を経由してプログラマーを募集するIT系企業は、できる限り早く人手を確保したいと考えているので、派遣会社に登録しておけばプログラマー未経験でも採用される可能性があります。

ただし、高いスキルや知識の求められないプログラマーは年収が飛び抜けて高いわけではありません。収入を増やすためには、多くのプログラミング言語や知識を習得し、様々な開発現場を経験して、あらゆるシステム開発のノウハウを吸収して幅広い業務をこなせるようになることが重要です。

多くのプロジェクトに参加できるのがメリットの派遣プログラマーなら、新しいことを学び続けて実務に活かすことを心がければ、未経験からのキャリアアップも可能でしょう。