派遣で人気の職種と人気の理由。事務、工場、データ入力、販売など。

職種別情報

派遣会社に登録する人は、どんな職種に就きたいと思っていることが多いのでしょう。

私の場合は「事務職に就きたい」と思って派遣会社に登録しました。

私にとって事務職は人生初の経験だったのですが、どうやら事務職は派遣の中でも最も人気の職種だったようです。

最初は何故そんなに事務職が人気なのかよく分かりませんでしたが、実際に事務職に就いたことで、人気の理由が非常によく分かりました。

本記事では、派遣で人気の職種とその業務内容について詳しく紹介し、その中でも事務職がダントツ人気の理由を説明します。

派遣で人気の職種

「派遣で人気の職種」と聞いてイメージするものはなんでしょうか。

派遣社員の中には「家庭と仕事を両立させたい」というママ世代が多いです。

ママ世代が多いとなれば、何となく人気職種が思いつくかもしれませんね。

また、自分が今まさにやってみたいと思っている仕事も、人気職種かもしません。

では具体的に見ていきましょう。

一般事務

派遣の人気職種、ダントツ1位に輝くのはなんと言っても一般事務です。

私が派遣社員として一般事務を経験する前は、接客業にしか携わってこなかったので、失礼ながら一般事務と聞くと地味なイメージが強く、黙々と仕事をすることに慣れていない私には合わないのではないかという不安も正直ありました。

しかし、小さな子供がいるために定時で上がれて土日祝休みの仕事を探すとなると、接客業では見つけられず事務職にたどり着いたのです。

そして不安ながらも実際にやってみると、非常に魅力のある職種でした。

まずは、未経験でも始めやすいというところが魅力の一つです。

私は全くの未経験でパソコンスキルも高くなく、グラフや表を作成することには全く自信がありませんでした。

しかし派遣会社の担当者が「ほとんどの会社は一から資料を作成することはほとんどなくて、既成の入力フォームがあるので楽ですよ。」と言ってくれたのです。

一般事務の業務内容は、データ入力、電話対応、書類のファイリング、来客対応、部署のサポート業務などがメインとなります。私の場合もこれらの業務でした。

例えば取引先や顧客からの問い合わせの電話対応部署内の取次、書類を定期的に項目ごとに並べ直す作業、来客時にまずは自分がドアを開け、椅子に通すなど。

会社によって内容も異なり業務内容も幅広いですが、派遣社員にはできる範囲が決まっていますし、基本的にはマニュアルどおりに進めていけば問題のない業務ばかりです。

データ入力

データ入力も派遣の人気の職種です。

私も実際に一般事務を受ける前に、データ入力に応募するか迷ったことがあります。

データ入力業務は、手書きの資料など、あるデータをもとにしてパソコンの入力フォームにひたすらスピーディーに入力をしていくというだけの単調な作業です。

私の友人も派遣社員ですが、コンサートのチケット購入者の会員情報や、取引先の名刺に書かれている情報をひたすら入力フォームに打ち込んでいくという業務をしています。友人は「ただ入力していれば良いし、余計なことを考えなくて良いからストレス発散にもなる。」と言っていました。確かにそうかもしれませんね。

ただ、私が派遣会社に「データ入力ってどうなんでしょうか」と聞いた時、担当者はこのように言いました。

「データ入力の仕事は、いかに正確に打ち込めるか、そして非常に速いスピードを求められる仕事です。周りの人たちも尋常じゃないくらいの速さですし、中にはチームを組んで仕事をする会社もあって、自分の仕事だけ減らないとストレスを感じる人も多いみたいです。」

これを聞いて、ブラインドタッチができない私は潔く諦めたわけです。

データ入力の仕事は未経験から始められますし、特別なスキルがなくても正確かつ速くタイピングができれば誰でも挑戦できます。

黙々とタイピングをするのが好きという人にはもってこいの仕事でしょう。

また来客対応がないので、型や服装には何の規定もないという自由な職場が多いのも魅力ですね。

金融事務

金融事務もまた人気の職種です。

金融事務の派遣先は銀行や証券会社、保険会社などが代表になります。それぞれの業務内容を見ていきましょう。

銀行

派遣先が銀行だった場合、窓口業務に就くかバックオフィス業務に従事するかで内容は大分変わってきます。

窓口の場合の業務内容は口座開設、預金受付、金融商品の販売、入出金処理がメインですし、バックオフィスでは書類確認や各種申し込み手続き、振込や入出金処理、外国通貨への両替などがメインになることが多いでしょう。

私の友人は最近銀行に派遣社員として入社しましたが、バックオフィス側の業務で電話応対もあり、「覚えることが沢山あって大変…。」と苦労していました。

証券会社

証券会社が派遣先の場合、業務内容は株主や顧客からの受発注や問い合わせの対応、広告物などの資料作成、金融商品の販売、口座開設、セミナーなどのアシスタント業務、外国株式や投資信託、債券の注文などです。

派遣社員として働きながら「証券外務員一種の資格を取って下さい」という会社も多く、資格を取れば株式等の売買や投資信託、外国株式、債券の注文もできるようになるなど仕事の幅が広がります。

この「証券外務員一種」の資格の有無で時給も結構変わることが多いようです。

派遣先によっては、データ入力やファイリング業務がメインとなり、証券に対する知識があまりなくても問題なくできるところもあります。

保険会社

派遣先が保険会社の場合、業務内容は代理店や顧客から送付されてきた書類のチェックや支払いなどのデータ入力、補助金の申請補助、集計、問い合わせなどの電話応対、メールやFAXの送受信などがあります。

集計業務がメインの場合はエクセルなどの計算ソフトを使用する頻度も高いですし、問い合わせ対応がメインであれば、ほぼ電話対応の時間に追われることが多いでしょう。

また、大手の保険会社では派遣社員が多数いて、書類チェック業務と電話応対業務など、同じ派遣でも全く違う業務が担当となるケースがしばしばあります。

一般的に金融事務は定時勤務が通常ですが、派遣先によって繁忙期がばらばらです。

私は保険会社の火災保険の部署に派遣されたことがありますが、台風が発生するたびに残業も発生しました。

人事事務

人事事務もまた人気の職種です。

業務内容としては、社員の給与計算、明細の作成、年末調整、社員教育などの研修サポート、採用、入退社時に必要な各種社会保険など福利厚生面に関わる手続きなどがあります。

事務と聞くと口数の少ないイメージが強いかもしれませんが、人事事務の場合は会社の社員とのやり取りも多く、コミュニケーション能力が必要とされる仕事だと言えるでしょう。

人事事務の場合は、たとえば年末調整などのように、提出先が国であることも多いため、書類の正確な完成が求められます。また計算ソフトも多用するので、求人には「人事事務の経験があること」と「パソコンスキルがあること」が最低限の条件となっているケースも多いです。

また、国の方針で法律も変わっていくので常に新しい知識が必要になるでしょう。

コールセンター

コールセンターもまた派遣の人気の職種です。

コールセンターの魅力の一つは研修制度が整っていることでしょう。きちんとマニュアルがあり、コールセンター未経験でも受け入れてくれる体制になっているのです。

コールセンター業務は「受信業務」と「発信業務」に分かれていて、対象となる相手は一般の顧客か法人のどちらかになります。

例えばテレビショッピングなどで商品を購入したい人の電話注文の応対は「受信業務」になり、自社の新しいサービスの案内をして購入を勧めるのは「発信業務」です。

コールセンターは子供がいるママ世代や親の介護をしている40代~50代も多く、家庭の事情で急な休みが必要になっても、職場の人数が多いために休みがとりやすいのも大きな魅力となっています。

実際に娘の保育園でもコールセンターで働くママが非常に多く「休みやすいし抜けやすいから、子供の行事にも参加しやすい」と言っていました。

また、週5日勤務という平日の勤務日だけでなく、土日のみや15時まで、16時までといった短時間のシフト勤務に対応している会社も多いのも魅力でしょう。

経理事務

経理事務もまた派遣で人気の職種です。

経理事務は「毎日・毎月・年に1回必要な業務」を業務内容としています。

具体的には、会社の売上や支払い管理、それに伴う伝票処理、経費の清算、社員の給与や経費の精算、伝票や請求書の発行、決算書などの資料作成、ファイリングや電話応対などです。一般事務のような仕事も含まれていますね。

また、外資系企業を派遣先とした「英文経理事務」もあります。一つ一つの勘定科目が英語で、会社によっては米国式の会計方式で業務を行うこともあるようです。英文経理事務の場合は言うまでもなく英語力が必須となります。

いずれにしても、業務ではエクセルなどの計算ソフトを使用しますし、金融機関などと連絡を取ることもあるので、ワードなどの文書作成ソフト、他にも会計ソフトなどが欠かせませんから、パソコンスキルや簿記の知識は必要でしょう。

たとえ「未経験OK」の求人であっても「パソコンの基本操作ができる人」「日商簿記検定3級以上」という条件を出している会社も少なくありません。

経理事務は専門性の高い職種ですから、事務の中でも時給が高めです。

また、年齢が若いけれども未経験という人よりも、年齢が40代~50代でも経験のある人が優遇されることも多いのが魅力でしょう。

実際に求人を見ても「シニア世代も活躍」と記載されているものが多いです。

年齢が高くなっても時給が高く、経験があれば仕事に就きやすいというのは良いですよね。

工場内軽作業

ここまでの人気職種では事務系が多かったので、女性をターゲットにしていると感じた方もいるのではないかと思いますが、「工場内軽作業」と聞くと逆に男性をイメージしやすいのではないでしょうか。

工場内軽作業で働く男女比のデータではありませんが、2018年度の日本人材派遣協会での統計結果によると、「製造関連職」で働く男性の割合は派遣社員全体のうち約4割も占めています。(参考:日本人材派遣協会「職種別派遣社員数」

一方、女性の場合は全体の約2割が「製造関連職」でしたが、事務職に続いて多い職種です。このことからも、工場内軽作業は人気であると想像がつくのではないでしょうか。

工場内軽作業の業務内容は工場にも違いますが、商品の仕分けや梱包、検品、発送場所への移動などがメインです。

工場というだけあって都心部近郊に位置しているため、無料駐車場が完備されていてマイカー通勤可となっているところも多いでしょう。

私の友人の場合は農業の結束資材の品質検査をし、不純物が混じっていないかなどのチェックや商品の包装 、移動を担当していますが、言うほど体力的に辛くないようです。

人とのコミュニケーションが必要ないので、内向的な性格でも全く問題ないですし、単調な作業が好きな人には人気なのが分かりますね。

工場によってはほとんどが女性というところもあるようです。

接客・販売

百貨店や商業施設の店舗にて接客・販売というのも、特に20代の若い世代に人気の職種となっています。

業務内容としては商品の接客・販売、店舗レイアウト、ディスプレイ、DM発送、問い合わせ対応、在庫管理、レジ、店舗ブログの更新がメインです。

私は実際にアパレルで接客・販売を経験しました。初めて来たお客様と仲良くなることで自分の顧客となり、私が休みの日は来店してもあえて購入せず、出勤日に改めて買いに来てくれたり、1回の買い物で何十万と高額な買い物をしてくれて自分の売り上げになったりと、やりがいもありモチベーションも上がります。

接客・販売はコミュニケーション能力が第一とされますので、人と接することが好きな人やチームワークを大事にする人には楽しめる職種でしょう。

また、自分の好きな商品のあるお店が派遣先だと、社員割引で安く買い物ができるのも魅力です。私は好きなブランドの洋服を70%引きで買えました。

最近では携帯電話の販売業が特に時給も高くなっています。

事務職がダントツ人気の理由

ここまで派遣で人気の職種について挙げてきましたが、ほとんどが事務職でしたね。

実際に、事務職全般の有効求人倍率は0.57倍200人に一人という非常に高い倍率なのです。(参考:厚生労働省「 職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート)

しかし、派遣社員の女性の場合、45.9%の人は事務職に就いています。(参考:日本人材派遣協会「職種別派遣社員数」

つまり派遣会社の求人には事務職の案件が非常に多いということになりますね。

では、事務職がどうしてこんなに人気なのか、その理由を見てみましょう。

土日休み

事務職は土日休みの場合が多いです。

実際に私の派遣先でも土日祝日は休みでしたし、他の派遣先で事務職をしている私の友人たちも同じように休みをもらっています。

ただ、「暦通り」という会社も多いです。

私が保険会社で働いていた時は、暦通りだったので、例えば8月13日~15日の「お盆休み」は祝日ではなく、通常出勤でした。

しかし取引先の会社はお盆休みであることも多く、実際は仕事がなく暇という状況です。

ただ、暦通りであっても土日休みの会社がほとんどなので、家族や友人の休みと合わせやすかったり、私のようにママ世代で子供が保育園に通っているという人は「保育園の休みに合わせて働ける」というのがメリットとなっています。

残業が少ない

事務職は残業が少ない会社が多いのも人気の理由です。

求人を見ていても「残業ほぼなし」「月平均残業時間0~5時間」という案件が沢山ありますよね。

ただ、残業ほぼなしとは言っていても、繁忙期については例外で残業が発生します。

例えば経理事務では決算対応に追われるのは3月~5月ですし、7月は社会保険などの申告期限に追われます。また、年末は年末調整で忙しいのです。

その他の事務職でも、会社のイベントやキャンペーン、締め切りなどによって繁忙期は異なります。

私の派遣先でも、残業ほぼなしとなっていましたが、繁忙期は3、4時間残業ということもありました。

ただ一般的に残業が少ないので事務職は人気なのでしょう。

仕事内容が難しくない

派遣の事務職の仕事内容は未経験者でもできるような業務内容がほとんどです。

多くの会社ではマニュアルがあり、その通りに仕事をすれば基本的にミスもなく通常業務がこなせるレベルに到達します。

派遣先によっても違いますが、特に大手企業が派遣先であった場合には「派遣社員にできる仕事」と「正社員の仕事」がしっかりと区別されている「分業制」です。

例えば「この書類が回ってきたらここをチェックして、内容に問題があればAの対応、問題がなければBに回す」といったように、最初から流れが決まっています。

マニュアルに沿って「この場合はAの対応、それ以外はBの対応、イレギュラーなケースの場合は報告」というような流れで、ひたすらその仕事をこなしていくだけなので慣れてしまえば簡単だと感じる人が多いようですね。

例えば私の場合、書類をチェックして問題があれば取引先に電話をして必要書類を送ってもらうように促し、問題がなければ経理担当に回すといった作業がありました。

その作業で重要なのは、ミスなく回すことだけだったのです。

派遣の場合は「正社員が行う大事な仕事」と「最終的に行う大事な仕事」の中間にするべき作業が多く、「誰が触っても差がない作業」になることが多いでしょう。

会社によっては毎年繁忙期になると派遣社員を雇うところも多いので、このように毎年派遣されてくる派遣社員の顔ぶれが違っても、問題なく仕事ができるように業務がマニュアル化されているのですね。

ルーティン作業で異例があまりない

派遣の事務職が仕事内容が難しくない上に、そればかりをやっているというルーティン作業が多いです。

私も実際にルーティン作業でしたので、契約が終わる頃には仕事にも慣れていましたし、効率よく作業するように工夫する余裕もありました。

派遣の事務職は、一つの流れ作業を毎日毎日行っているというイメージです。

しかし、たまに異例のケースにあたります。「これはマニュアルに書いていない」というような初めてのケースが起こるのです。

異例のケースに当たった時は、自分で判断せずすぐに上司や先輩に聞きましょう。

私も実際に聞いたことがありますが、その時は「イレギュラーだから社員に回していいよ。」と言ってもらえました。自分としては覚える気満々だったのですが、社員からすると「派遣社員の領域からはみ出る仕事」だったようです。

このようにイレギュラーがあまりなく、ルーティン作業で業務ができるのは人気の理由の一つでしょう。

仕事中も座っていられる

事務職は基本的にデスクワークなので、仕事中に席をあまり立たなくても良いというのは魅力の一つでしょう。

私は派遣の事務職を経験するまで接客業を経験してきたので、休憩時間以外は座ることのない仕事でした。夕方になると足がパンパンにむくんで足が痛くなり、ずっと靴を履いているため足も蒸れてきます。

座りっぱなしも辛い時がありますが、立ち仕事は立ち仕事なりに背中や腰が痛くなってくるのです。

立ち仕事をずっとしていたので、少し椅子に座る機会があると「ようやく座れた」という感覚になります。デスクワークに憧れる人も多いでしょう。

仕事中に座っていられるということは体力的な疲労は軽く、特に年齢を重ねるにつれて「嬉しい」と思えるのではないでしょうか。

クレーム対応が少ない

電話応対がメインのコールセンター業務は別でしょうが、派遣の事務職は基本的にクレーム対応が少ないです。

私は電話応対もしていたので時々クレームの電話も受け取ることがありましたが、「対応しきれないものや、何を言われているか分からない時は遠慮しないで社員に回していいからね。」と言われていました。

基本的に派遣の仕事は「責任を負わずに済む」ものが多いのです。

そのため、多くの会社の派遣マニュアルの中にもクレーム対応については書かれていません。

派遣先としても、会社のことを良く知らない期間限定の派遣社員に安易にクレーム対応をさせて、無駄に事が大きくなっても迷惑でしょう。

このように、できれば避けたいと思うクレーム対応が少ないことも事務職が人気の理由の一つとなっています。

派遣で人気の職種はやって良かったと思える仕事が多い

ここまでは派遣で人気の職種と、特に人気の事務職について説明しました。

派遣で人気の職種は、やはり人気なだけあって「やって良かった」と思える仕事が多いです。

私も実際に経験するまでは自分の中で勝手なイメージがありました。しかし実際にやってみると、これまで「自分には合わないかもしれない」と思っていたのが「案外楽しいし続けられそう」に変わったのです。

「やってみたいけどどうなんだろう」と思ったら、経験してみるのが一番ですね。

人気の職種に就きたいと思っているなら、ぜひ応募して下さい。たとえ自分に合わなかったとしても、経験せずにずっと心残りになるより経験した方がずっとましでしょう。

特に派遣社員の事務職は倍率が高いですが、やって良かったと思える仕事の可能性も高いので、挑戦あるのみですね。