アパレル派遣のメリット・デメリットって何? あえて派遣を選んだ方がメリットになることもあり

派遣社員の働き方

接客や店舗内の環境づくりなど、アパレル業界の業務は多岐に渡るので、仕事に活かせる力も多いのが特徴です。

正社員としてアパレル業界で働くようになると、給料の低さや体力面の厳しさが気になりますが、派遣であればデメリットを解消した働き方を実現しやすいでしょう。

ただし、長期に渡り契約更新してもらうための注意点があります。

このコラムではアパレル業界の特徴、アパレル業界で派遣として働くメリット、派遣故のデメリットとデメリットを解消するためのポイントを紹介します。

アパレル業界について

接客もファッションも好きな方であれば、アパレル業界に興味があるでしょう。

アパレル業界も派遣として働くことが可能なので、派遣雇用を希望の方にも働くチャンスのある業界です。

業務内容や労働環境、アパレル業界で働く方が感じていることを事前に知っておくと、アパレル業界で働くメリットとデメリットが鮮明になるでしょう。

アパレル業界の販売員の仕事は接客、品出し、会計管理など多岐に渡ります。

お客様が商品を手に取りやすいように商品整理やレイアウトを変える、店内を清潔に保ってお客様に快適に買い物を楽しんでもらうために店内清掃するなども仕事の一環です。

営業時間内にできない仕事も多く、残業しなくてはならないこともあります。

商品の入った重いダンボールを運ぶ、在庫確認のために店舗と倉庫を往復するといったことから、接客中も含め立ち仕事が多いのもアパレル業界の特徴です。

残業が多いことも考慮すると、アパレル業界は「体力的に厳しい業界」と言えます。

2019年7月にアデコ株式会社がアパレル販売員1年以上の全国の20~30代男女400人を対象に実施した意識調査によると、悩んでいること・改善してほしいこととして71.5%の方が「給与の低さ」を挙げています。

48.8%と20ポイント以上下がりますが、次に多い回答は「立ち仕事が多い、時間が長い」であることから、アパレル業界で実際に働く方も、体力面の厳しさを感じていることがうかがえます。

 

やりがいを感じられるというのも仕事を続ける上でポイントとなりますが、アパレルショップは売り上げが日々変わること、接客したお客様に目の前で商品を購入してもらえるといったことから、売り上げの増加や売り上げに貢献できた実感がやりがいにつながります。

同じ調査で最もやりがいを感じるという回答は「店舗の売り上げが伸びた時、目標を達成できた時」で全体の68.0%、次に「提案したり勧めたりした商品をお客様が購入した時」が65.8%と続くことから、数字など客観的な指標でやりがいを感じる方は特に、アパレル業界での仕事にやりがいを感じるでしょう。

 

75.5%の方がアパレル業界での仕事を続けたいと回答している一方、続けたいと回答した方の68.9%は、給与の低さが続ける上で障害を感じると回答しています。

アパレル業界は体力的な厳しさはありますが、働き続けたいと考える方も多いことから、給与の課題を解決できれば、やりがいを感じながら働くことのできる業界と言えるでしょう。

 

 

プレスリリース/販売員を対象にした意識調査2020年3月17日調べ

アパレル業界と言っても、百貨店に入っている高級ブランドやセレクトショップ、ファストファッションなど、様々な店舗やブランドがあるので、労働環境は店舗やブランドによって異なります。

希望の働き方によって、働く店舗やブランドの選び方も変わってくるでしょう。

アパレル業界で派遣として働くメリット・デメリット

給与が低い、体力的に厳しいといった懸念も派遣なら緩和されやすいです。

また、正社員よりも勤務日数や時間の自由度が高いという派遣のメリットは、アパレル業界にも当てはまります。

同時に、契約がいつまで更新されるか分からないという不安定さも、他の業界の派遣と変わりません。

アパレル業界で派遣として働くメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

アパレル業界で派遣として働く4つのメリット

アパレル業界は飛び抜けて給与が高いわけではありませんが、派遣で働きたい方にとっては正社員と給与に大きな差を感じにく面があります。

アパレル業界での派遣社員は自由度の高い働き方をしながら正社員とほとんど変わらない給与を得られるのが最大の特徴です。

①求められる仕事の難易度や責任が正社員よりも少ない中で、それなりの給与が得られる

アパレル業界に限りませんが、派遣労働者は正社員よりも仕事は限定されます。

スタッフのシフト管理といった店舗を円滑に運営するための業務をせずに、接客や店内清掃などに集中できます。

派遣社員はボーナスが支給されないことが一般的なので、正社員と年収に大きな差が生じることがほとんどですが、アパレル業界はボーナスがないブランドが多いので、派遣と正社員の年収がほとんど変わらないことは珍しくありません。

基本給が低い傾向にあるアパレル業界では、ボーナスが支給されるブランドでも年収アップに十分なボーナスとは言えないでしょう。

最初からボーナスを当てにしない派遣なら、高時給の店舗・ブランドで働けば、正社員と同程度の収入を期待できるのがアパレル業界で派遣として働く魅力です。

②アルバイトと比較して時給が高い

派遣だけではなく、アルバイトも非正規雇用です。

正社員よりも仕事が限定的で、店舗運営のための責任が少ないという点は派遣もアルバイトも共通ですが、同じような仕事でも派遣の方がアルバイトよりも時給が高いという違いがあります。

都内のアパレル業界のアルバイトと派遣の標準的な時給を比較すると、アルバイトは時給900円から、派遣は時給1,400円からが多いです。

アルバイトと派遣で時給に違いが生じるのは、店舗が募集から採用までにかかる時間や費用に違いがあるためです。

アルバイトで販売員を雇う場合、求人情報の掲載、応募書類や面接で応募者が条件に合っているかなどのチェック、条件に合う応募者がいなければ再度アルバイト募集など、選考に大きな手間がかかります。

採用者がアパレル業界や販売員未経験であれば、採用後に研修が必要な場合もあります。

派遣の場合、派遣会社が登録者のスキルや経歴をチェックして店舗に派遣するので、店舗は時間も費用も大幅に削減して即戦力となる販売員を雇うことができます。

店舗側の負担が軽減された分、時給に反映することが可能となります。

急きょ販売員が必要となった場合、募集期日までに派遣会社から人材を紹介してもらいやすいように、時給を高く設定していることもあります。

以上のことから派遣は時給が高いおかげで短時間でも効率的に収入を得ることができるので、趣味など自分のための時間を確保しやすいでしょう。

③働き方の自由度が高い

立ち仕事が多くて残業も多いとされるアパレル業界で働き続けるには、休日を確保して心身の疲れをとることが大切です。

シフト制が多いアパレル業界では他の業界よりも出勤日と休みを自由に決めやすいですが、正社員の場合、セールなどの繫忙期には勤務日数や時間が増え、休みがとりにくくなります。

一方、派遣の場合、正社員以上にシフトの柔軟性が高く、勤務日数や時間の希望が通りやすいです。派遣社員は時給で働くので、残業も発生しにくい働き方です。

体力面で特に厳しいとされるアパレル業界でも、サービス残業に悩むことなく希望の勤務日数・時間で働ける自由度の高さが派遣にはあるので、業界の厳しさを緩和しながら働くことができるでしょう。

④超人気の大手アパレルブランドで働ける可能性が高い

大手アパレルブランドは人気があり、正社員採用となると競争率は高くなるので、応募者に求められる条件やハードルも高くなります。

派遣採用であれば正社員と比較すると採用のハードルは低いので、大手アパレルブランドで経験を積みたい方は、派遣を選ぶこともスキルアップやキャリアアップ手段の一つです。

派遣であっても大手アパレルブランドでの経歴は、他のアパレルブランドやショップへの転職や正社員登用を目指す際に有利になるでしょう。

アパレル業界で派遣として働く2つのデメリット

働き方の選択肢の多い派遣であれば、正社員以上に勤務日数や時間を調整しやすいです。

アパレル業界の給与が低いというデメリットは基本給が安い、ボーナスが出ないといったことが理由なので、業界の傾向としてボーナスがないことが多いのであれば、上手に休みを取りながら正社員と同程度の給料を得られることが大きなメリットです。

大手アパレルブランドへの就職のハードルが正社員よりも低いのも派遣の魅力ですが、アパレル業界の派遣社員も他の業界にも共通のデメリットはあります。

アパレル業界で派遣として働くのであれば、派遣社員のデメリットも把握しておきましょう。

①いつまで雇用されるか分からない

派遣社員の契約更新は短期間で行われます。

短期間の雇用のおかげで、長期間仕事を休みたい、店舗が合わないので辞めたいといった場合は、更新しなければ長期休暇の取得や就業先を変えることが簡単というメリットはあります。

しかし長く働きたいと考えていても店舗側が更新を考えていなければ短期間で契約は終了するので、長く働きたい方にとっては雇用期間の不安定さはデメリットとなります。

派遣契約が短期間で終了するリスクがあるのはアパレル業界以外の業界にも当てはまりますが、派遣先の店舗が閉店することになり、他店舗では販売員を募集していないので契約が終了するなど、契約が更新されないリスクが高いでしょう。

派遣先店舗の閉店以外で契約更新されない理由として、派遣社員が店舗の求める条件をクリアできていないことが挙げられます。

ブランドや店舗によって社員の評価基準は異なりますが、派遣社員は正社員ほど求められるスキルなどは高くないので、派遣会社の担当者に派遣先のアパレルショップで販売員に求められていることを確認しておき、条件をクリアしていくことで、実力不足が原因で契約更新されないリスクは低くなるでしょう。

②即戦力が求められる可能性が高い

正社員でも派遣社員でも、店舗に配属された際には店舗内の説明や接客に最低限必要な研修を受けることは可能です。

店舗内の研修などに加え、正社員として採用されると、本社で全店舗のスタッフが集まる大規模な研修にも参加できます。

しかし、派遣社員は他のスタッフの教育や管理、店舗運営などもこなせるようになることを想定していないので、大規模な研修は実施されません。

店舗側が派遣社員を雇う際、アパレル業界経験者など、業界の仕事内容を認識していて店舗の営業に関する業務を円滑にこなせる人材を求めています。

お客様からすると販売員が正社員か派遣社員か関係なく、商品説明やアドバイスが分かりやすい、応対が丁寧、といった方に好印象を抱きます。

接客が上手な方は店舗やブランドイメージアップに貢献できるので、他業界で販売や接客の経験がある方も、アパレル業界の即戦力となるでしょう。

販売や接客の経験がない方でも、店舗の営業に必要な仕事を短期間で身につける力があると見なされれば、未経験者も雇用される可能性があります。

販売や接客未経験の方がアパレル業界で働くには、今までの経歴がアパレル業界で働く上でどのようなメリットとなるかアピールすることがポイントです。

たとえば、事務職の経験がある方は電話応対で心がけていたことが、IT業界での経験がある方は試行錯誤しながら開発に携わった経験が、臨機応変な対応が求められる接客に活かされるでしょう。

店舗の立地によっては訪日外国人も多く訪れるので、TOEICなどの英語の資格を取得している、留学経験がある、翻訳といった英語を使った業務経験があるならば経歴に書くべきです。

丁寧に研修をしてもらってから業務をしたい方にとって、即戦力が求められる店舗は厳しいと感じることもあるかもしれませんが、今まで経験してきた仕事が業務をこなしながらできる仕事が増えてきたように、アパレル業界の仕事も慣れることでできることは増えていきます。

仕事に活かせる力を上手にアピールしてアパレル業界で仕事を始めることができれば、積極的に業務を身につくことで、店舗やブランドに欠かせない人材となるでしょう。

力をつければアパレル業界で派遣として働くメリットは大きい

アパレル業界は売り上げが日々更新され、接客したお客様に商品を購入してもらえるなど、売り上げの増加や売り上げに貢献できたことにやりがいを感じる方には特に働きやすい業界です。

しかし、給料が低い、体力的に厳しいといったデメリットもあります。

アパレル業界の給料が低い原因は正社員でもボーナスが支給されないことが多いことにあるので、ボーナスがないことが一般的な派遣社員であれば、給料が低いと感じる可能性は低いでしょう。

また、正社員以上に働く日数や時間の自由度が高いので、正社員と比較すると休日は取りやすいです。

派遣社員は正社員よりは大手アパレルブランドで働ける可能性が高いので、長く働いてキャリアアップが有利になることもあります。

しかし、同じ非正規雇用のアルバイトよりは即戦力が求められ、実力が伴わなければ契約更新されないリスクがあるので、派遣会社に派遣先で求められることを確認し、必要な力を身につけながら業務をこなしていくことが、派遣でもアパレル業界で長く働くポイントです。

アパレル業界のメリット・デメリット、派遣として働くメリット・デメリットを踏まえて、自身にとって最善の働き方を選びましょう。