正社員として働くのがきついから辞めたいと思ったら、今後のことを真剣に考えよう

正社員

「仕事がきついから会社を辞めたい」という正社員は沢山います。

皆さんの周りにも一人や二人いるのではないでしょうか。

「正社員を辞めるなんてもったいないよ」という声もありますが、それ以上に辛い思いをしている正社員も沢山いますよね。

ただ、実際に転職をした人の中には、転職をして良かったという人もいれば後悔した人もいます。

では、転職して良かったという人はどういう人なのでしょうか。そして後悔しないためにはどうすれば良いのでしょうか。

本記事では、正社員として働いているけどきつくて辞めたいと思っている人に、辞めるリスクや在籍中に考えるべきこと、上手く辞める方法などを説明します。

正社員を辞めたい理由

正社員を辞めたいと思う人の主な理由を挙げてみましょう。

  • 数字のプレッシャー
  • 仕事の責任が重い
  • サービス残業、休日出勤など給料が割に合わない
  • 人間関係
  • パワハラ
  • 結婚・妊娠・出産

上記項目について以下で具体的に説明していきますね。

数字のプレッシャー

最初に、営業職や接客・販売職では特に「数字に追われて辛い」と言う声があります。

私も接客・販売職を経験したことがあるのですが、私の場合はノルマとまではいかなくても、月の目標というものがあって、それを達成すると自分の評価が上がる仕組みでした。

最初は自分の中で「気にしない」と思っても、周りが売り上げていけばいく程、やはり自分の数字が気になってしまいます。

たとえ売り上げが好調な時期があっても、今度はその数字を維持しないといけないというプレッシャーがありますし、自分の売り上げが上がればその分目標額も上げられるので、常に数字との闘いといった感じでした。ただでさえプレッシャーなのに、ノルマがあるとなると本当に辛いのでしょう

仕事の責任が重い

次に、責任の大きい仕事をしている場合です。
たとえば自分のミス一つで取引先との関係が悪くなったり、会社に多大な損害を与えることになり兼ねないような仕事に就いた場合、全部捨てて逃げてしまいたいと思うこともあるのではないでしょうか。

サービス残業、休日出勤など給料が割に合わない

残業時間が多すぎて1日中会社にいる、寝るために家に帰るという人もいます。

それがサービス残業で給料が低いとなると割に合いませんよね。いくら人手不足と言っても馬車馬のように働かされるのでは何でこんなに自分を犠牲にしなくちゃいけないんだろう」という気持ちになってしまいます。

人間関係

人間関係で誰かと合わないということがあった場合、たいていは相手の人間性に問題があるケースが多いのですが、単純に性格が合わないといった場合もあります。人間には相性というものがありますから、合わないものは合わないのです。しかし同じ職場にいる以上、避けられないので辛いところでしょう。人によっては初日で辞めたくなるかもしれません。

パワハラ

最近路上で見かけたのですが、某運送会社の一人の上司がトラックの運転席から顔を出して後ろにいる後輩に怒鳴り「早くしろ!まだ覚えてないのかよ!10秒数えるからその間にメモ取れ!」と言って大声で10秒のカウントを始めていました。これは第三者からするとパワハラだと感じます。
いくら新人だからと言ってもあんな上司に当たると、使用期間ですでに辞めたくなりますよね。

結婚・妊娠・出産

これまで挙げてきた悩みを抱えている人が結婚や妊娠をした場合、主婦になり子持ちになってまで正社員を続けたいとは思えないのでしょうね。

辞めた後で後悔しないためには、辞めるリスクを考えておくこと

正社員を辞めたいと思って実際に辞めた後に後悔する人は必ずいます。

自分の選択を後悔しないためには、辞めるリスクを改めて考えておくことが大事なのです。

ここでは正社員を辞めるリスクを考えてみましょう。

年収が今よりずっと低くなる

正社員を辞めて転職する場合、必ずと言っていいほど年収が下がります。

現在の給料を時給に直すと派遣社員の方が逆に高かったということもありますが、ボーナスや昇給は正社員以外にはほぼありませんので、長い目で見るとその差は非常に大きな額になるでしょう。

また、正社員以外には退職金もないことがほとんどです。

年齢が高くなるにつれ転職しづらくなり、スキルを身に付けないといけない

年齢が高くなるにつれて転職できる可能性は下がっていきます。

正社員は、その会社の仕事さえできれば並外れたスキルがなくてもやっていけますが、正社員以外となると有期雇用の契約も多く、今後の転職は一度だけとは限りません。

しかも転職するたびに自分をアピールしなくては採用してもらえませんし、まして年齢が高くなるとその分スキルも周りに比べて秀でたものでなければ自分を選んでもらえないのです。

人間関係が今より悪くなる可能性もある

人間関係に惑わされたくなくて正社員を辞めたにも関わらず、その職場によっては今より酷い人間関係の可能性もあります。

「有期雇用だし今だけだから」と割り切れたら良いのですが、1、2年の長期の契約だった場合は同じように人間関係に惑わされる日々になるかもしれません。

社会的な信用が低下する

「正社員=安定」と言ったイメージが強い分、他の雇用形態にすると社会的信用が低下します。

例えば家の購入をするにあたって住宅ローンの審査が中々下りなかったり、職業を聞かれて正社員じゃないとなった場合に見下げられてしまうかもしれません。

数字や責任から解放される分、達成感もなくなる

数字に追われたり、責任の重さから解放される分、簡単な仕事に就くとその分達成感もなくなります。

「自分の成績、評価」というものが給料となって返ってくることがなくなり、いくら頑張っても認められずに仕事に対するモチベーションが下がることもあるでしょう。

退職の意思を伝える前に在籍中に考えるべきこと

沢山悩んだ末に出た答えが「やっぱり辞める」だった場合、すぐに会社を辞めるための準備に入りたいという気持ちは分かるのですが、早まってはいけません。

会社を辞めると決心した場合でも、退職の意思を上司に伝える前に考えるべきことがあるからです。

「在籍中だからこそできることは何か」という点に注目して具体的に考えていきましょう。

転職活動は今の会社を辞めてからするか、並行するか

転職活動は今の会社を辞めてからするのか、並行して転職活動し、仕事が決まってから辞めるべきかはその人の状況にもよるでしょう。

例えば養っていく家族がいるのであれば、自分ひとりの問題でなく家族の生活がかかっていますから転職活動は並行したほうが良いですよね。

ただ、家族がいても早く辞めないと精神的に辛いといった場合は家族と相談するしかありません。

一方、独身であって2、3か月職がなくなっても貯金があるから何とかなるという場合は、辞めてから転職活動をするのもありでしょう。

自己都合で会社を辞める場合、本来は失業給付金は退職して3か月後にやっと貰えます。

しかし、ブラック企業で働いていた場合で残業時間が多すぎる等、条件が当てはまればすぐに失業給付金を貰えるかもしれませんので、一度ハローワークに相談してみると良いでしょう。

有給休暇は在籍中に消化するか、残りの出勤日に充てるか

有給休暇が残っている場合、退職の意思を伝える前に消化するか、退職の意思を伝えた後に、残りの勤務日を有給に充てるか考えなくてはいけません。

しかし、有給は在籍中しか使えませんので、例えば有給が1か月分残っていた場合でも、退職日が2週間後だった場合、2週間分しか有給が使えませんし、仕事の引継ぎが終わらなければ最悪有給消化もできない可能性があります。

有給休暇が沢山残っている人は、退職する意思を早めに伝えて、退職日の直前に有給休暇を充てることが多いです。

また、有給は付与日から2年経過すると時効になり消滅しますから給与明細等で確認してみましょう

在籍中にスキルアップできないか

今の会社でスキルアップ制度等が充実しているなら、その制度を利用できるうちは利用しておいた方が良いでしょう。

正社員は他の雇用形態に比べ、会社からお金をかけて教育してもらえます。手厚い教育制度は正社員ならではなのです。

自分のスキルをアップさせたり何か実績を残せば、それを転職活動の際にアピールできますよね。

ただ、大きな実績を残したら今の会社で評価が上がり、待遇が良くなって退職を考え直すように言われるかもしれません。

在籍中に会社の福利厚生を上手く利用できないか

この会社の正社員だからこそ利用できる福利厚生というものはないでしょうか。

私の場合、全国各地のレジャー施設、ホテルや旅館が割引になるというものがありましたので、会社を辞める前に沢山利用しました。

せっかくなので、今だからできる特典を沢山利用してみましょう。

ボーナス時期を考える

辞める時期はボーナス時期を考えた方が良いでしょう。

せっかく今まで頑張って働いてきたのだから、貰えるものは貰った方が良いですよね。

たとえ退職の意思を伝えた後でも、ボーナスの算定期間に勤務していればボーナスを受け取ることができます、退職直前の有給消化中だとしてもボーナスを受け取ることができるのです

ただ、会社によっては有給消化中のボーナスが減額という規則になっていることもあります。

今の会社を上手く辞める方法

正社員を辞めるリスクを踏まえた上で、やっぱり今の会社を辞めようと思った場合、実際にどう動けば良いのでしょうか。

ここからは、トラブルなく会社を辞める具体的な方法を伝えていきます。

退職を伝えるタイミングは最低2週間前までに

退職を伝えるタイミングですが、会社によっても就業規則が異なりますので、あらかじめ退職日の何日前にその意思を伝えれば良いのか就業規則を確認する必要があります。

民法では「正社員は退職日の2週間前までに伝えれば良い」と定められていますので、最低でも2週間前までに言うことになりますが、辞められた側の会社のことを考えると早い方が良いと思うので、繁忙期は避けて1、2ヶ月前までには退職の意思を上司に伝えるのが良いでしょう。

私の周りでは、2か月前くらいに言う人が多かったです。また、妊娠して安定期に入ったと同時に、「出産日の1か月前に退職します」と伝えた人もいました。

いずれにしても、上司を呼び出して退職の意思を伝えるタイミングをつかむのは難しいですし緊張しますよね。

できるだけ忙しい日は避け、勇気を出して「ちょっとお話があるのですが、○○さんの時間が空いた時にでもお時間取って頂けないでしょうか」と声をかけましょう。

ここで注意したいのは、退職の意思は絶対に誰にも言わないことで

変に広まったら気まずい思いをするのは自分ですし、退職前にもしも何かのミスをやらかしてしまった場合「辞めるからって仕事を適当にしている」などと言われる可能性が高くなります。

私の友人は寿退社を予定していたのですが、実際に退職の意思を伝えた時にはすでに社員間で噂が広がっていたそうです。

スムーズな退職には退職届が必要な場合も

スムーズな退職をするためには、前もって退職意思を伝えてから退職届を提出すると良いでしょう。

退職届は、辞めるという証拠を残すものです。

辞めると口頭で言っても「聞いてない」と言われる等、会社が辞めさせてくれない場合は、退職届を書くことで証拠を残すことができます。

また「退職願」と「退職届」の違いですが、退職願はあくまでも願いであって却下されても仕方ないものです。一方退職届とは、会社の判断問わず自分の意思を表明するものになり、退職届を提出すると、2週間後に会社との雇用契約が終了します。

つまり2週間前に退職の意思を伝えれば、法律上辞められるということです。

ここで某転職サイトの退職届けの記載例を見てみましょう。

「退職届 この度、一身上の都合により○月○日をもちまして退職いたします。令和○年○月○日 自分の名前 ○株式会社 代表取締役社長○殿」

上記のように書くと良いですね。

どうしても退職させてくれない場合は代行サービスを利用するのも一つ

どうしても辞めさせてくれないブラック企業の場合、それに対抗して退職代行サービスを利用するのも一つの手でしょう。

退職代行サービスの費用は2万円~3万円くらいのところが多く、もし退職できなければ全額返金される場合もあります。メリットとしては即日に辞めることができるということです。

しかし、代行サービスを利用するのは明らかに会社側に非があるケースが多いですから、自分が悪いのに一方的に引継ぎをせずに退職する場合、それで会社に損害が生じる可能性があるのであれば、逆に訴えられる可能性もあるので注意が必要でしょう。

仕事の引継ぎは抜かりなく

自分が辞めるにあたって仕事の引継ぎは最後まで責任を持ってやり遂げましょう。

引継ぎは、これまでお世話になってきた会社に最後にできる精一杯の仕事です。引き継がれた人が後で困らないように、できるだけ分かりやすく伝えるように心がけましょう。

もし会社にとって重要なことが引き継がれていなかったり、整理されていない場合、辞めてからも連絡が来ることがあるかもしれません。

もうあんな会社と関わりたくないと思っている人ほどそうなることは多いですから、仕事の引継ぎは抜かりなくしましょう。

立つ鳥跡を濁さずと言う言葉通り、キレイさっぱり辞めるようにしたいものですね。

会社の所有物は忘れずに返却する

会社の鍵等、所有物は忘れずに返却しましょう。

退職後に会社の所有物を持ったままであれば会社から連絡がいくでしょうし、それに応じなければ大きな問題に発展することさえあります。

自分としても退職後にまた会社に出向くのは気まずいですよね。

今後の働き方に何を求めるか、目的をしっかりと定める

一度「辞めたい」と思ってしまったら、そればかりが頭の中を埋め尽くし、いつの間にか「何のために辞めるのか」よりも「会社をやめること」が目的となってしまっている人もいます。

しかし冷静になって「何のために今の会社を辞めたいのか」考えてみて下さい。

例えば以下の理由があります。

  • 仕事優先ではなくプライベートを重視したいから
  • サービス残業や休日出勤がない仕事がしたいから
  • 数字に追われず気楽に仕事がしたいから
  • 本当は違う仕事がしたいから
  • 人間関係に惑わされたくないから
  • 子供に合わせた生活をしたいから

正社員になると転勤や部署異動等、会社の都合で振り回されると言ってもいいくらい、仕事を優先した人生になりますよね。また、サービス残業や休日出勤がある場合というのも、結局は会社に振り回されている人生、仕事第一であるが故に起こると言えます。

また、数字に追われたくない、本当は違う仕事がしたい、人間関係に惑わされたくないというのは、まとめると「メンタル面のストレスから解放されたい」ということでしょう。

これらはそもそもプレッシャーに弱い人や、コミュニケーション自体が本当は苦手という人が良い条件に惹かれて頑張って仕事に挑戦した場合が多く、本来したいこととはかけ離れているため辞めたくなってしまうのです。

また、自分のライフプランがある方は「子供に合わせた生活をしたい」と思うのでしょう。

そして、これらの目的に沿って今後の雇用形態も変わってきます。

例えば、会社に振り回されずにプライベートを優先したいが、メンタル面でストレスを抱えたくないとなると有期雇用の派遣社員かパート、アルバイトという選択肢になるでしょう。

また、本来したいことができるようになるには、契約社員よりは派遣社員が一番良いかもしれません。

何故なら契約社員の場合は正社員よりなので、どちらかというと会社都合になってしまい、時間の融通が利きかず仕事の幅も広く任されるからです。

自分が何を求めて会社を辞めようとしているのかにしっかりと焦点を当てて、辞めるにあたってのリスクも了承しているのなら、正社員を辞めても後悔しないでしょう。