派遣先を選んで「失敗した」と思ったことはありますか。
特に数社の中から選んだ場合「違う会社を選んでいたらどうなっていたんだろう」と考える人は多いかもしれませんね。
では、失敗しない派遣先を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか。
本記事では、派遣先の選び方に注目し、仕事選びの際の要注意ポイントも説明していきます。
これから派遣先を選ぼうとしている人や、すでに「失敗した」と思いながら働いている人は参考にして下さいね。
そもそも「失敗した」と感じやすい派遣先とは?
そもそもどういう時に派遣先で「失敗した」と感じるのでしょうか?
派遣先選びに「失敗した」と感じる場面は主に以下のような時でしょう。
仕事内容
- 仕事が単調でつまらない
- 求められるスキルや能力が高すぎる
- 思い描いていた仕事内容とギャップを感じた
職場環境
- 年齢が自分だけ浮いていて打ち解けられない
- 派遣がほぼいなく、疎外感を感じる
- 残業が多い
このように、派遣先に「失敗した」と感じる場面は主に①仕事内容②職場環境の2つに分かれます。
そこで、ここでは上記の2つの観点から失敗しない派遣先の選び方を解説していきます。
派遣先の仕事内容・職場環境で失敗しないためには
では、派遣先の仕事内容・職場環境で失敗しないためにはどうするべきなのでしょうか。
自分が派遣先に求めている条件・目的を2つの観点から精査することが大切
派遣先を選ぶ際、自分が派遣先に求めている条件を①仕事内容②職場環境の観点から考えることで仕事でも人間関係の双方から自分に合う職場が見つけやすいです。
このようにまずは自分の重視している部分はどこなのかを前もって決めておき、派遣会社に伝えることが大事です。
①仕事内容
仕事内容としてどういったものが良いかを考える際は主に下記の2つの視点から考えられるでしょう。
- 自分のどのスキルを伸ばしたいのか
仕事の内容によって身につくスキルはかなり異なります。せっかく自分の時間を費やすのであれば、自分の成長に充てられる方が良いでしょう。
また、一口にスキルといっても身につけたいスキルは人によってさまざまです。
たとえば、営業に興味があるので対人スキルを磨きたい方もいれば、事務処理能力や、どこでも大切になる問題解決力を伸ばしたい方もいます。
将来何をしたいのかどういう自分になりたいのかという長期的な目線から逆算して自分の伸ばしたいスキルを考えると失敗せず、よりよい選択ができるでしょう。
- どのような仕事をしたいのか
どのような仕事に興味があるのかという視点も大切です。
派遣の仕事は本当に幅広いものがそろっている場合が多く、データ入力から営業系、接客業まであります。
ぜっかくならば期間限定で働ける派遣という雇用形態を最大限に有効活用して自分の興味のある仕事にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
②職場環境
- どのような雰囲気の職場で働きたいのか
職場の雰囲気もかなり重要な要素でしょう。実力主義の職場でバリバリ働きたいという方もいれば、和気あいあいとした雰囲気で仲間が作りやすい職場が良いなど、派遣先に求めているものはひとそれぞれです。
自分はどういう雰囲気の職場で働きたいのかをよく考えて選択すると失敗しにくいでしょう。
一概には言い切れませんが「いずれ正社員を目指したい」「バリバリ働きたい」と思っている人は、外資系企業を選ぶのもおすすめです。
外資系企業は実力主義なので、仕事ができる人は正社員登用される可能性もありますし、力試ししたいという人には向いている環境であると言えるでしょう。
次に、和気あいあいとした職場を求めている人にとっては、中小企業を選ぶのも良いかもしれません。
中小企業は職場の人との人間関係も近しくなる可能性が高いからです。
一方で「会社の人とは一定の距離を保ちたい」という人は、人間関係が近しくなることがストレスになってしまうかもしれません。
中小企業と大企業のメリット、デメリットについては詳しくは以下の記事で説明していますので是非参考にしてみて下さい。
派遣社員で働くなら大企業と中小企業のどちらがいい? それぞれのメリットやデメリットを詳しく解説 | 派遣のいろは (haken-iroha.com)
働きやすい職場の特徴
失敗しない派遣先を選ぶためには、自分が重視するポイントが合っているかどうかが大事ですが、そもそも職場自体が働きやすくなければ「失敗した」と思ってしまいます。
ここで働きやすい職場の特徴を何個か挙げてみましょう。
- 派遣仲間がいる
- 教育体制が整っている
- 派遣社員と正社員の業務区別がある
- 派遣社員の時間管理がされている
- 有給消化ができる
上記のように、派遣社員を受け入れる体制がしっかりと整っている会社は働きやすいです。
逆に派遣社員を雇うことに慣れていない会社だと、入社した初日から「何をやってもらえばいいかわからない」という状態になり、こちらも困惑するということになり兼ねません。
また、有給が消化できる会社というのも大事なポイントですよね。
これ以外にも、働きやすい会社の特徴はありますが、詳しくは以下の記事で説明していますので是非参考にしてみて下さい。(派遣社員にとっていい職場と悪い職場の差はどんなところ?)
ただ、これらの情報は派遣会社に聞かない限り詳しく分からないというところがネックです。
仕事紹介をされた時には、きちんとこれらの特徴があるかを具体的に聞いてみましょう。
派遣先選びに失敗しないためにチェックしておくべきこと
ここまでは「自分の重視しているポイントと合っている仕事を選ぶこと」、そして「働きやすい職場の特徴を知っておくこと」が大切だということが分かりました。
ここからは、自分が選ぶ時に失敗しない派遣先の選び方を説明していきましょう。
同じ派遣会社から行っている人がいるか
同じ派遣会社のスタッフが活躍している職場かどうかは、派遣先を選ぶにあたって重要だと言えます。
何故なら、今もそのスタッフが現役で働いている=辞めたいと思う職場ではない可能性があると考えられるからです。
もし働きにくい職場であれば長続きせず、自分が派遣される辞めてしまっているかもしれません。
働いている社員の口コミが良い
求人情報を見ると「職場環境おすすめ」だったり「派遣スタッフ活躍中」と書かれていることがあります。
そういった会社では、派遣社員が働きやすい環境である可能性が高いでしょう。
また、ホームページに社員の話などのコラムがある場合や、口コミサイトもチェックして、社員はその会社に対してどう思っているかを知っておくのも大事です。
派遣会社から電話で仕事の紹介をされた時は、「詳しくその会社について知りたいので、求人情報をメールで送ってもらえますか」と言って、実際に目で求人情報を見る方が良いでしょう。
失敗しないための希望の伝え方のたった2つのコツ
自分の希望を派遣会社の担当者・コーディネーターに伝える際のコツを解説していきます。
なるべく詳細に、具体的に伝える
抽象的な言葉だと、そもそも人によって受け取り方の差が出てきてしまうので、 具体的に例示しながら伝えることが大切です。
例えば、「和気あいあい」という言葉でも「派遣が多く雇われていて派遣同士で繋がりやすい」ということなのか、人数が少人数なことを指すのか、派遣、正社員なくアットホームな雰囲気を指すのか、など人によって解釈が異なります。
人によって解釈の違いがある言葉を多用すると、自分のイメージとは全く異なる派遣先を紹介されてしまうこともあり得るので気を付けましょう。
希望条件が多すぎる場合は自分の中での優先順位も伝える
希望条件を考えるのはもちろん大切なのですが、すべての細かい希望条件がそろっている会社が存在し、なおかつ派遣求人を出しているとは限りません。
そのため、希望に優先順位を付けて提示することで自分の本当に希望する条件に沿った会社に派遣されやすいといえます。
仕事選びの際の要注意ポイント
「この会社に行きたい」と思える会社に出会ったとしても、すぐに返事をせずに一呼吸おいて考えてから返事をしましょう。
「ついに行きたい会社が見つかった」と気持ちが上がっている状態の時こそ、要注意すべきポイントを見落としてしまっている可能性があります。
ここからは、仕事選びの際に要注意ポイントを見てみましょう。
単独派遣、初めての派遣は要注意
自分だけが派遣されるという場合、特に自分が派遣先にとって「初めての派遣社員」になる場合は要注意です。
派遣先自体が「派遣を雇うとはどのようなことか」が手探り状態なので、どこまでを派遣の範囲にするかも曖昧で、中には過度な仕事量を派遣社員に押し付けてくる会社もあります。つまり散々こき使われることがあり得るのです。
ですから他にも派遣社員がいる会社の方が安心できるでしょう。
求人広告にお金をかけている派遣先には要注意
求人広告にお金をかけている派遣先も要注意です。
無駄にお金をかけて派手にしないと人が入ってこないとも言えますし、そこまでして人が欲しいということは、かなりの人手不足が予想されます。
つまり色々な意味で大変だということが想像できるでしょう。
人の入れ替わりが常に激しい職場を考えると、その背景にはスタッフの不満が見え隠れしている気がします。
そもそも派遣会社が要注意の場合もある
知名度の低い小さな派遣会社に要注意です。
要注意の派遣会社の求人は好条件のものばかりだと言うのも特徴的で、実際に「この求人が気になる」と問い合わせると「この求人はすでに締め切っています」と言われます。
ただ「他にも沢山案件があるので、まずはうちの会社に登録しませんか。」と勧誘してきますが、本当のところはこんな好条件の求人など実在しません。
つまり、自分の会社に登録させるためだけの嘘の求人を出している派遣会社だと言えるでしょう。
また、派遣会社自体が怪しいと、紹介してくる会社もろくな会社ではない可能性が高いです。
派遣会社は大手を選ぶのが安心ですね。
自分が派遣先に求めていることをしっかり言語化しよう
ここでは、失敗しない派遣先の選び方を解説しました。
そのためには、自分がどういう職場でどういう目的で働きたいのかをしっかり言語化したうえで、派遣先の担当者に伝える必要があることがわかりました。
また、要注意ポイントにもしっかり気を付けて、自分に本当に合う派遣先を選びましょう!