派遣で有利になる資格は職種によって大きく異なるので、自身の職種の時給アップやキャリアアップにつながる資格を取得することが大切です。
職種ごとに有利とされる資格でも、資格によって難易度は異なります。
資格難易度は合格率といったデータを基に紹介されていますが、これまでの経験によって難易度の感じ方が変わる可能性があります。
気になる資格はテキストや過去問をチェックし、難易度を確かめることで、取得に挑戦しやすい資格を選べるでしょう。
このコラムでは、職種ごとに活かせる資格と、資格取得のメリットを紹介します。
資格を取得するメリット
派遣はアルバイトやパートと比較すると、業務経験がある、業務に関する専門知識があるといった即戦力が求められる傾向にあるので、資格保有者は採用で有利となります。
また、資格取得のために続けた努力は、周囲からの評価アップ、自分に自信が持てるなど、キャリアアップを考えるきっかけになることも期待できます。
資格に関する技術や知識を身につけられる
資格を保有しているということは、資格に関する十分な技術や知識が身についていることを証明します。
たとえば、電気工事士の資格は住宅や店舗、工場やビルなどの電気工事を行える技術力と知識があることを証明するので、資格保有者は電気工事に携わることができます。
職種に関係なく、業務に関係する資格があれば専門性の高い業務に携わることができるので、資格取得の際に得た技術や知識は、仕事に活かせると言えます。
周りから評価される
資格を保有していることで、周囲から技術や知識があると評価されます。
業務に関する高い技術力や専門知識があると見なされれば、待遇の良い高度な業務を任されることを期待できます。
また、暗記や分析、時間のやりくりなど様々なことが求められる資格取得のための学習を続けてきたという経験は、職種ごとの業務に必要とされる力が身についているという評価にもつながるでしょう。
例えば営業職であれば交渉術などを心理学なども踏まえて学ぶことで円滑にやり取りを進めることができ、エンジニア職であれば言語の応用技術に関しての知識が深ければエラーが発生した際や、イレギュラーな設計をすることになったとしても対応力は高くなっているでしょう。
自信につながる
資格があると自分には資格取得できるだけの技術や知識が身についている、資格を活かせる高度な業務にチャレンジしたいと思えるなど、自分に自信を持てるようになります。
資格自体が自信につながることに加え、資格取得のための努力を続けることができたという経験が得られるので、何事にも自信を持って取り組むことができるでしょう。
また、日々の業務の中でも自信を持って作業をしている人と、いつも自信が無い雰囲気でずっと作業をしている人がいたら、後者の方には仕事を頼みにくいという差も生まれます。
自分を過信は逆にマイナスになる可能性もありますが、「自分はこれだけの知識を勉強した」という経験から出てくる自信は仕事の色々な面でプラスに働くことがあります。
今注目されている資格
近年の外国人観光客の増加を考えると、英語技能検定といった語学の資格を保有していると、観光業や接客業の方は業務の幅が広がるでしょう。
外国人観光客の増加に併せて、インバウンドビジネスの現状や集客、外国人観光客の対応と理解、観光街づくりといった知識があることを証明する「インバウンド実務主任者認定試験」という資格も作られました。
インバウンド実務主任者認定試験の合格者は、販売・サービス業といった外国人観光客を呼び込みたい業界や対応が求められる職種で役に立ちます。
インバウンド実務主任者認定試験の難易度は公表されていませんが、インバウンド関係の事業に関わっている方であれば、そこまで難しくないと予想されます。
英語や中国語といった10ヶ国の対象言語いずれかの所定の資格(TOEICなど)を保有している方は、総合点に6点加算される「外国語検定取得者加点制度」を利用できます。
加点制度を利用するには、申し込み時に合格証や認定証といった合格や得点を証明できる書類の提出が必要です。
営業職に有利な資格
営業職はコミュニケーション能力、マーケティング力、提案力など多様な力が必要な職種なので、業務に活かせる資格も多岐にわたります。
たとえば、営業職の中には普通自動車免許を必須とする求人があるので、普通自動車免許の資格を保有していると選べる求人が増えるでしょう。
次は営業のプロであることを証明できる「営業士」と「セールスレップ」について解説します。
営業士
営業士とは、日本営業士会が認定する資格でメーカー、IT、医療系など幅広い業界の営業職に必要な情報力や提案力、マーケティング力といった高いスキルや知識をまんべんなく有していることを証明します。
レベルは「初級」「上級」「マスター」の3段階に分かれます。初級は営業担当者、上級は中堅幹部クラス、マスターは幹部クラスを対象とします。
営業担当者を対象とする初級は、営業職に必要なスキルや基礎知識を有していることを、中堅幹部を対象とする上級や幹部を対象とするマスターは営業や企画、マーケティングの応用知識に加えて、マネジメント力や経営に関する高度な専門知識も有していることを証明します。
難易度は営業経験で異なりますが、合格率は75~80%です。
セールスレップ
セールスレップとは、日本セールスレップ協会(JSRA)が認定する資格で、メーカーと販売先双方の視点から商品、販売、販売促進、技術を理解して助言・指導できる営業のプロであることを証明します。
扱う商材の業界が幅広いことは営業士と共通ですが、営業士が企業勤務者向けなのに対し、セールスレップは個人事業者や独立を考えている方向けという違いがあります。
レベルは「3級」「2級」「マイスター」の3段階に分かれます。
難易度は不明ですが、合格率は80%程度と言われています。
事務職に有利な資格
事務職と言っても、人事なのか経理なのかなどによって特に求められるスキルは異なるので、有利となる資格も異なります。
しかし、「文書情報管理士」「秘書検定準1級」「ビジネス文書検定」「TOEIC」などは事務職に共通のスキルアップにつながる資格です。
人事であれば「給与計算実務能力検定」、経理であれば「FASS検定」「ファイナンシャルプランナー」、総務であれば「行政書士」などもスキルアップに役立ちます。
今回は「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」「日商PC」「ITパスポート」に加え、人事担当におすすめの「社会保険労務士」と経理におすすめの「日商簿記」について詳しく解説します。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストのことで、エクセルやワードといったマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明する資格です。
「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」に分けられ、一般レベルはワードやエクセルなどのソフトの基本的な操作を、上級レベル(エキスパート)は高度な機能も理解している必要があります。
合格率は公表されていませんが、一般レベルの合格者の4割近くは20歳以下、上級レベルでも半数以上が30歳以下であることを考えると、受験あたりそこまで専門的なスキルは要求されないと考えられます。
日商PC
日商PCとは文書作成、データ活用、プレゼン資料作成といったPCの実践スキルを問う、日本商工会議所の検定試験です。
試験は「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」でそれぞれ独立して実施され、どの試験も受験科目は「知識科目」と「実技科目」の2科目です。
文書作成はワードを、データ活用ではエクセルを、プレゼン資料作成ではパワーポイントを活用した作成やデータ分析能力が問われることから、ワードやエクセルの使用機会の多い事務職では文書作成とデータ活用を受験すると良いでしょう。
レベルは「ベーシック」「3級」「2級」「1級」に分かれますが、3級では実務に必要な基本的なPCスキルを、2級ではより実践的なPCスキルが証明されます。
難易度は実務経験によりますが、合格率(平成29年度)はベーシック82.2%、3級81.2%、2級68.0%、1級33.3%です。
ITパスポート
ITパスポートとはITに関する基礎的な知識を証明できる国家資格です。ビッグデータやIoTといった新しい技術、セキュリティやネットワークといったIT管理に関する知識、経営戦略や財務や法務といった経営全般の知識、プロジェクトマネジメントの知識など、幅広い分野のITに関する知識が問われます。
ITを利活用する全ての方のITに関する知識を証明できることから、企業や官公庁、教育現場などで取得者の優遇やスキルアップに活用されています。
企業に限らず官公庁や教育現場でも活用されることから、ITに携わる方であれば保有していると有利になることが多いと期待できます。
ITに関する知識がどれほどあるかによって異なりますが、社会人の合格率が60%程度なので、実務でIT知識が必要な方にとって難易度はそれほど高くないでしょう。
社会保険労務士
社会保険労務士とは労働社会保険や労働管理など、労働者の義務や権利を様々な方面からフォローできる国家資格です。
試験では労働関係の法律を中心に、労働関係の一般常識も併せて問われます。人事担当の方におすすめの資格ですが、合格率は7~10%程度なので、難易度はかなり高いでしょう。
日商簿記
日商簿記とは日本商工会議所の資格で、企業の日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにするスキルと知識を証明します。
レベルは「初級」「3級」「2級」「1級」に分かれますが、経理に活かしやすいのは高度な商業簿記・工業簿記の理解が求められる2級からです。
ただし、3級は小規模企業の活動や会計実務を踏まえて経理関係の書類を適切に処理できる程度の能力が求められるので、将来的に経理を担当したい方、国家資格の公認会計士や税理士などに興味がある方は、取得を目指して損はないでしょう。
各レベルの合格率(2019年11月17日実施)は3級43.1%。2級27.1%、1級9.8%と、難易度は3級でも易しいとは言えず、2級以上は難しいと考えられます。
初級はネット試験で、試験会場によって試験日は異なりますが、2018年4月1日~2019年3月31日の合格率は57.9%、2019年4月1日~2019年11月30日は61.3%です。
IT(SE)職に有利な資格
IT(SE)職は高度なスキルや豊富な知識あるほど大規模なプロジェクトの開発や上流工程に携わることのできる可能性が高いので、ITに関する資格の取得がキャリアアップにつながるでしょう。
たとえば、「オラクルマスター」「MOS」「Cisco Certified Network Associate」「基本情報技術者試験」「MTA」などがおすすめです。
今回は「基本情報技術者試験」「MTA(マイクロソフトテクノロジーアソシエイト)」を解説します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは情報処理技術者としてのスキルと知識が一定水準以上であることを「情報処理の促進に関する法律」に基づいて経済産業省が認定する国家試験です。
合格率は2~3割程度なので、初めて受験する方は難易度が少し高めと感じるでしょう。
MTA(マイクロソフトテクノロジーアソシエイト)
MTAとはマイクロソフトテクノロジーアソシエイトのことで、IT業界でキャリアを築きたい方、セキュリティやデータベースなどのIT関連事業で働く方や就業希望者といった、情報技術の基礎を身につけたい方向けのマイクロソフトのエントリーレベルの認定資格です。
試験科目は「ITインストラクチャ(システム管理者向け)」「データベース(開発・管理者向け)」「デベロッパー(開発者向け)」で異なります。
合格率は公表されていませんが、初級者向けという位置づけなので難易度はそこまで高くないと考えられます。
企画・マーケティング職に有利な資格
企画・マーケティング職は商品企画・開発、マーケティングだけではなく、Web媒体を活用した集客のためのWebライティング力や校正など、多様なスキルや知識が必要です。
企画・マーケティング職で有利とされる資格の一例は下記の通りです。
- ビジネス・キャリア検定
- 商品プランナー
- 商品開発士
- 販路コーディネータ
- 商品開発コーディネーター
- マーケティング・ビジネス実務検定
- マーケティング検定
- ネットマーケティング検定
- ウェブ解析士
- Webアナリスト検定
- Google広告認定資格
- Google Analytics Individual Qualification
- Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定
- IMA検定
- ネットショップ検定
- 統計検定
- データ解析士
- 校正技能検定
- Webライター技能士検定
- 中小企業診断士
- MBA
- 公認会計士
上記から人気の高い「マーケティング・ビジネス実務検定」「ウェブ解析士」「Google広告認定資格」を取り上げて解説します。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は国際実務マーケティング協会が主催する検定で、特定の業界にとらわれないマーケティング実務の知識が問われる試験です。
レベルは「C級」「B級」「A級」に分かれ、C級は定型業務をこなせるマーケティング・オペレーションの基礎知識、B級は業務を運営できるマーケティング・オペレーションの応用知識、A級はマーケティングの戦略立案、意思決定や管理、判断ができることが求められます。
企画・マーケティング職で有利になるのは、応用知識が必要なB級以上です。
難易度は経営者であればそこまで難しくありませんが、マーケティングを初めて学習する方や実務経験が浅い方にとっては難しい可能性があります。
ウェブ解析士
ウェブ解析士とは一般社団法人ウェブ解析士協会による検定で、アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データを活用してウェブマーケティングができることを証明するものです。
ウェブ解析士は「ウェブ解析士」「ウェブ解析士上級」「ウェブ解析士マスター」の3段階に分けられ、解析士は業務の遂行と効率化、上級はウェブ解析の応用知識とコンサルティングなどができることが求められます。
マスターは高いスキルや知識に加えて、教育機関や企業で講義することも可能です。
合格率は2010年10月から2018年11月までの累計で、解析士69%、上級80%、マスター47%です。
ウェブ解析士よりも上級の合格率が高い理由は、上級の受験にはウェブ解析士の資格が必須であること、講座を受講して課題やレポートを提出する必要があるので、テストの前に知識が確実に身についているためだと考えられます。
Google広告認定資格
Google広告認定資格とは、Google広告に関する基礎知識、および、応用知識を持つ個人をGoogleが公式に認定するものです。
「検索広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」「ショッピング広告」の4つの資格を取得できます。
試験は合格するまで何度でも受験可能なこと、Google提供の学習コースで事前に対策できることから、時間をかけることで比較的誰でも資格を得ることができます。
販売・サービスに有利な資格
販売・サービスに携わる方は、高い接客スキルはもちろん、商品やサービスの豊富な知識、売れる商品の仕入れや開発なども重要です。
販売・サービスに必要なスキルや知識を証明できる資格の一例は下記の通りです。
- 接客サービスマナー検定
- サービス接遇検定
- 販売士(リテールマーケティング)
- レストランサービス技能検定
- 販売登録者
- 食品衛生責任者
- 消費生活アドバイザー(消費生活相談員)
- ホスピタリティ・コーディネータ
扱う商品やサービスによって特に有利となる資格は異なりますが、「販売士」と「消費生活アドバイザー」を取り上げて解説します。
販売士(リテールマーケティング)
販売士(リテールマーケティング)は日本商工会議所の資格で、商品知識、販売スキル、仕入れ、在庫管理、マーケティングといった販売に必要な高度で専門的なスキルや知識があることを証明します。
レベルは「3級」「2級」「1級」に分かれ、3級は販売に必要な基本的なスキルや知識とマーケティングの考え方、2級はより高度なスキルや知識に加えて、店舗や売り場の管理と販売促進計画の立案・実行ができること、1級は経営に関する高度な知識を身につけて、マーケティングの責任者やコンサルタントとして企業経営に携われることが求められます。
3級でも販売に必要なスキルや知識の証明に十分ですが、2級取得を幹部・管理職への昇進条件としている企業もあるので、2級を取得できるとキャリアアップに有利でしょう。
合格率は、3級が60%前後、2級50%前後、1級20%前後であることから、ある程度の難易度と考えられます。
消費生活アドバイザー(消費生活相談員)
消費生活アドバイザーとは一般財団法人日本産業協会が試験を実施する、内閣総理大臣及び経済産業大臣の事業認定資格で、国家資格の消費生活相談員の資格も取得可能です。
消費者からの提案や意見を企業や行政に反映させる、消費者の苦情や相談などに迅速に適切に対応できることが求められます。
試験は一次試験と二次試験に分かれ、一次試験では消費者のための行政・法律・経済知識、暮らしに関する幅広い知識が問われ、二次試験では論文と面接が実施されます。
一次試験免除者を含む全ての受験者に対する合格率(2019年度)は32.3%であること、論文と面接試験も実施されることから、難易度は高いと言えるでしょう。
クリエイティブ職に有利な資格
クリエイティブ職はスキルや感性を裏付ける資格を保有していると、クライアントやお客様からの信頼を獲得しやすいでしょう。
クリエイティブ職に活かせる資格は多岐に渡りますが、下記がクリエイティブ職におすすめの資格の一例です。
- 色彩検定
- カラーコーディネーター検定
- TOCOL
- 色彩士検定
- カラーデザイン検定
- パーソナルカラリスト検定
- CG-ARTS検定
- WEB検定
- 情報検定
- DTP検定
- フォトマスター検定
- 映像音響処理技術者資格認定試験
- プロダクトデザイン検定
- アドビ認定アソシエイト
- Illustrator®クリエイター能力認定試験
- Photoshop®クリエイター能力認定試験
- ウェブデザイン技能検定
- WEBクリエイター能力認定試験
- インテリアコーディネーター
- WEBライター技能士検定
- HTML5プロフェッショナル認定資格
- PHP技術者認定試験
上記から「CG-ARTS検定」と「ウェブデザイン技能検定」を解説します。
CG-ARTS検定
CG-ARTS検定とは画像や映像といったディジタル情報を効果的に見せたり伝えたりするスキルが求められる検定です。
検定は「マルチメディア検定」を基礎に「CGクリエイター検定」「Webデザイナー検定」「CGエンジニア検定」「画像処理エンジニア検定」の5つの試験が実施され、全て「ベーシック」と「エキスパート」に分かれます。
難易度は検定によって異なりますが、合格率(2019年度後期)はベーシック60~70%程度、エキスパート20~30%程度なので、難易度は少々高いと言えるでしょう。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定とは厚生労働省からの指定で特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施する、ウェブデザインに関するスキル、知識、実務能力などを証明する国家資格です。試験は筆記と実技が行われます。
レベルは「3級」「2級」「1級」に分かれ、3級はウェブの作成や運営に関する業務に従事している方や従事しようとしている方なら誰でも受験できますが、2級以上の受験には条件が定められます。条件を1つでも満たしていれば受験可能です。
1級 | 実技試験】 ・1級の技能検定において、学科試験に合格した者(※1) 【学科試験】 ・7年以上の実務経験(※2)を有する者 ・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※3)後、5年以上の実務経験(※2)を有する者 ・大学(※3)卒業後、3年以上の実務経験(※2)を有する者 ・高度職業訓練修了(※3)後、1年以上の実務経験(※2)を有する者 ・2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験(※2)を有する者 |
2級 | ・2年以上の実務経験(※2)を有する者 ・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※3)した者 ・大学(※3)を卒業した者 ・高度職業訓練(※3)を修了した者 ・3級の技能検定に合格した者 |
3級 | ・ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者 |
引用元:ウェブデザイン技能検定 試験概要
合格率は3級60~70%、2級30~40%、1級10~20%、2級以上は受験資格が定められていることから、難易度は高いと言えるでしょう。
Q:合格率はどのようになっていますか?
A:合格率は年度や開催回により変動がございますが概ね次の通りです。3 級 60-70%、2 級 30-40%、1 級 10-20%引用元:ウェブデザイン技能検定 ウェブデザイン技能検定に関するよくあるご質問
建築に有利な資格
建築は高いスキルと専門的な知識が求められる仕事が多いので、活かせる資格も数多くあります。下記が建築に有利な資格の一例です。
- 建築施工管理技士
- 建築物環境衛生管理技術者(ビル監理技術者)
- 建築CAD
- 造園施工管理技士
- 福祉住環境コーディネーター
- 土木施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 電気主任技術者
- 電気工事士
- 玉掛作業者
- 土止め支保工作業主任者
- 型枠支保工の組立て等作業主任者
- 足場組立等作業主任者
- クレーン運転士
上記から、国家資格の「電気工事士」と「玉掛作業者」を取り上げます。
電気工事士
電気工事士とは、資格保有者が電気工事の作業に従事できるようになる国家資格です。
資格は「第二種」と「第一種」に分かれ、第二種は一般住宅や店舗などの最大電力600ボルト以下で受電する設備の工事に、第一種は第二種の規模の工事に加えて、最大電力500キロワット未満の工場やビルの工事に携わることができます。試験は筆記試験と技能試験が実施されます。
合格率は第二種50%程度、第一種25%程度なので、難易度はそれなりに高いと言えるでしょう。
玉掛作業者
玉掛作業者とは、クレーンに1t以上の荷物を吊るために必要な国家資格です。
玉掛け技能講習を受けることで取得できるので、難易度は低いでしょう。
工場資格
第一種電気工事士が工場の電気工事に携われるように、工場での業務も建築同様、専門的なスキルと知識を求められるものが多いです。
下記は工場で高度な業務に携わることができる資格の一例です。
- 溶接技能者
- フォークリフト運転者
- 危険物取扱者
- 衛生管理者
- 有機溶剤作業主任者
- 電気工事士
- 特定化学物質等作業主任者
- 安全管理者
- マイクロソルダリング技術者
- 電子機器組立技能士
- CAD
- 機械加工
- 機械保全技能士
- 機械加工技能士
- 自動車整備士
- 生産管理オペレーション、プランニング
- QC検定
上記から国家資格の「溶接技能者」「フォークリフト運転者」「危険物取扱者」を取り上げます。
溶接技能者
溶接技能者とは適切な方法で溶接できるスキルと知識があることを証明する国家資格で、溶接の対象材料と溶接方法によって「アーク溶接」「ガス溶接」「半自動溶接」など10種類に分類されます。
難易度は分類によって異なります。
フォークリフト運転者
フォークリフト運転者とは、最大荷重1t以上のフォークリフトの運転に必要な国家資格です。
物流系のような大きな荷物を運ぶ現場で有利となります。
フォークリフト運転技能講習の受講で取得可能なので、難易度は低いでしょう。
危険物取扱者
危険物取扱者とは危険物の取り扱い、定期点検、保安の監督ができる国家資格で、化学工場やガソリンスタンドといった一定数量以上の危険物を貯蔵・扱う施設では必ず一人はいなくてはなりません。「甲種」「乙種(第1類~第6類)」「丙種」に分かれ、取り扱える危険物が異なります。
免状の種類 | 取扱いのできる危険物 | |
---|---|---|
甲種 | 全種類の危険物 | |
乙種 | 第1類 | 塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類、臭素酸塩類、硝酸塩類、よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類などの酸化性固体 |
第2類 | 硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体などの可燃性固体 | |
第3類 | カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなどの自然発火性物質及び禁水性物質 | |
第4類 | ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体 | |
第5類 | 有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物、ヒドロキシルアミンなどの自己反応性物質 | |
第6類 | 過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などの酸化性液体 | |
丙種 | ガソリン、灯油、軽油、重油など |
引用元:一般財団法人 消防試験研究センター 危険物取扱者免状の種類
合格率(令和元年度)は甲種39.7%、乙種(第1類~第6類合計)44.6%、丙種50.5%であることから、難易度はある程度高いと考えられます。
派遣の方も職種に合う資格取得で有利になる!
雇用形態や職種に関係なく、スキルや知識があるとキャリアアップで有利になる可能性が高いので、派遣雇用の方も業務に活かせる資格取得をおすすめします。
ただし、資格を取得しただけで満足しないよう注意しましょう。
資格そのものはもちろん、資格取得のために得たスキルや知識を上手に活かすことが、キャリアアップに大切です。