派遣社員の種類や働き方の違い。一言で派遣と言っても実は様々。

派遣社員の種類や働き方の違い。一言で派遣と言っても実は様々。 派遣社員の働き方

転職するに当たって把握しておかなければいけない様々な雇用形態。ハケンという言葉が流行した年もありましたが、このご時世、正社員だけを目的に仕事を探すのではなく、派遣会社に登録を検討している方も多いのではないでしょうか。

派遣社員は正社員や契約社員とは違った雇用形態です。正社員や契約社員のような直接雇用されている社員とは全く違った仕組みになっています。

転職活動をするにあたって、派遣の仕組みや種類を理解しておくことは非常に重要ですね。

この記事では派遣はどんな人に向いているのか、契約社員や正社員との違いなど更なる知識を得られます。一緒に注目してみましょう。

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派遣社員とはどんな働き方?

派遣社員の働き方は正社員や契約社員とは違います。

派遣社員の働き方を簡単に説明すると、あらかじめ派遣会社に登録し、派遣会社から仕事紹介を受け、希望する職種や勤務地などの条件が合えば派遣会社と雇用契約を結び、その会社に派遣されて働くというものです。

雇用期間は会社によってまちまちで、1か月の会社もあれば1年の会社もありますが、有期雇用と言って期間限定というのが特徴です。また、毎月の給料は派遣会社から振り込まれます。

派遣社員として働くために、把握しておくべきポイントは以下の3つです。

  • 派遣会社が雇用主である(給料元は派遣会社)
  • 勤務先は派遣会社ではなく、派遣先の企業
  • 契約期間が存在する(雇用期間には定めがある)

例えば、A派遣会社という派遣会社に事務職希望で登録します。派遣会社から紹介された仕事はB企業の事務職で期間は4カ月でした。職種や勤務地などの条件が一致したので就労を決め、A派遣会社と4カ月の雇用契約を交わし、来月からB企業に出勤となりました。毎月の給料はA派遣会社から振り込まれます。

派遣社員の種類

一概に派遣社員と言っても、派遣にはいくつか種類があります。

大きく分けて3種類となります。

  • 登録型派遣
  • 紹介予定派遣
  • 常用型派遣

それぞれに特徴があり働き方が異なりますので、この3つの違いについて以下で詳しくみていきましょう。

登録型派遣

登録型派遣は、派遣会社と雇用契約を結んでいる派遣社員が就業する形態のことです。

ほとんどの人材派遣会社では登録型派遣の仕事紹介が多いです。いわゆる一般的な派遣社員のイメージはこれに値するのではないでしょうか。

まずは派遣会社に登録をし、派遣会社からお仕事を紹介されて就業が決定します。派遣先の企業が提示する雇用期間だけ派遣会社と雇用契約を結びますので、派遣期間が満了すると雇用契約も終了となります。雇用契約が結ばれている期間のみ雇用が成り立っています。

派遣期間満了となり、再度同じ派遣会社からお仕事を紹介される場合は、再度雇用契約を結ぶことになります。

登録型派遣では、就業時間帯や就業期間の希望を出せるため、幅広い生活スタイルに対応できるといっても良いでしょう。

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、最初に登録型派遣社員としてあらかじめ提示された派遣期間を就労し、派遣期間満了後に派遣先の会社から直接雇用されることを前提とした形態です。

紹介予定派遣の場合は最大で6か月間を派遣社員として派遣先で就労します。

直雇用は絶対条件かと言えばそうではありません。派遣社員と派遣先の企業が合意した場合に限ります。派遣社員の希望がなければ成立しないですし、会社側から断られることも考えられますね。

派遣期間中の雇用関係は派遣会社と派遣社員との間にありますが、派遣期間満了後は派遣先の企業との間に雇用関係が生まれます。

また、正社員になれるか契約社員になれるのかは派遣先によって異なりますので、あらかじめしっかり確認しましょう。

派遣期間中は派遣社員として時給換算の給料ですが、直雇用となった場合は派遣先企業が提示する雇用契約書に基づいた待遇となります。

この紹介予定派遣はいわゆる一般的な派遣とは異なるため、競争率が高いのがネックです。この仕事をしたいとエントリーした後でも、同じ派遣会社にもライバルは多いですし、他の派遣会社からも応募が殺到する為、難関と言えるでしょう。

派遣紹介予定派遣だけを目指すと、就業先が中々決まりづらくなってしまいますので注意が必要です。

常用型派遣

常用型派遣は、派遣社員と派遣会社の間に雇用関係があるのが特徴です。

つまり派遣会社と雇用契約を結び、別の職場に出向社員として派遣されるという形態になります。

常用型派遣は一般派遣とは全く異なり、派遣会社に入社することになるのです。

派遣会社の従業員として既に雇用されているので、派遣されていない期間でも派遣会社から給与を得ることが出来ます。

常用型派遣は正社員に近い働き方です。月給制をとる場合が多く、常用型派遣になれば福利厚生も派遣会社の正社員と同じように扱われることもあります。登録型派遣よりも安定性がありますね。

しかし勤務地や時間帯は自由に希望することが出来ません。会社(派遣会社)の指示によって勤務地が決定しますし、転勤もあり得ます。2年間東京にいたのに次の3年間は大阪に転勤を命じられることもあるのです。

また、正社員とほぼ同じような業務をこなしていても、常用型派遣ということで待遇が正社員よりも低いこともあり得ます。

派遣社員(登録型)と契約社員・正社員との違い

ここまでは、派遣の働き方や派遣の種類の説明をしてきました。

では、派遣社員と契約社員・正社員の違いは何でしょうか。

ここでは、一般的にいわれる派遣である「登録型派遣」との比較をしていきます。

派遣社員と契約社員の違い(直接雇用か否か、ボーナス有無、時給制や月給制などなど)

契約社員と派遣社員の違いがよくわからないという方も多いと思いますので、改めて派遣社員と契約社員の違いについて、雇用関係やボーナス、給料などで比較してみましょう。

まずは雇用関係ですが、契約社員は勤務する会社と直接雇用関係を結びます。

一方で派遣社員は、職場は勤務する会社ですが、雇用主は派遣会社となります。要するに会社の直接雇用ではありません。

派遣社員の契約更新は同一企業の同じ部署であれば、最長3年間までと決められていますが、契約社員の場合は最長は5年間と派遣社員に比べて長めの設定がされています。

また、5年間同一企業で就労した場合、申し込みをすれば無期労働契約に転換してもらえるのです。

(参考:厚生労働省「無期転換ルールのよくある質問」

同一の使用者(企業)との間で、有期労働契約が更新されて通算5年を超えたときは、労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換できるルールです。

(労働契約法第18条:平成25(2013)年4月1日施行)

▶ 対象となる方は、原則として契約期間に定めがある有期労働契約が通算5年を超える全ての方です。契約社員やパート、アルバイトなどの名称は問いません。

上記法律により、5年を超えた就労者から無期雇用転換を申し込まれた会社は拒否が出来ないことになっています。つまりこのルールは就労者のための、会社に有無を言わさない法律なのです。

次は給料面で比較してみましょう。

契約社員は月給制ですが派遣社員は時給制になり、交通費が支給されないことが多いです。

また、派遣社員の場合は時給制なので予定外だった残業分も時給が出ますが、一方で契約社員の場合は正社員と同じように扱われることも多く、月給制のため残業代が支給されない会社も少なくありません。

では、年間収入に影響を受けるボーナス面ではどうでしょうか。

派遣社員はボーナスはありません。会社によっては寸志程度のものがあるかもしれませんが、期待する方が間違っているくらい確率は低いでしょう。

一方、契約社員は派遣社員に比べると賞与がある可能性が高い傾向にありますが、会社の裁量によってですので、必ず貰えるとは限りません。

ここまでを、簡単にまとめると以下の表の通りです。

派遣社員 契約社員
雇用主

(給料元)

派遣会社 勤務先の会社(直接雇用)
給料 時給制 月給制
交通費 なし あり
ボーナス なし 出ることも

 

派遣社員と正社員の違い(無期雇用と有期雇用など)

今度は派遣社員と正社員を比較してみましょう。

契約社員との比較時と同様に雇用期間や給料面でも比較しますが、正社員ならではの悩みもありますので、その点でも比べてみます。

まずは雇用期間ですが、正社員の場合は無期雇用=定年退職するまで働くことが可能です。

また、よほどのことでもない限り解雇されることは考えにくいでしょう。何故なら現在は労働者を守るための法律が沢山ありますので、会社側も簡単には解雇出来ないのです。

一方、派遣社員は有期雇用です。正社員と違って派遣期間には定めがあり、いつかは契約が終わります。3年ルールという法律によって、同一職場の同じ部署で働けるのは最大で3年間となっているのです。

つまり、雇用が安定しているのは正社員です。ただ、このご時世ですからいつ会社が傾くかはわかりませんが。

次に給料面ですが、正社員と言えば=ボーナスだと考えたり、正社員と言えば=退職金だと思う方もいるでしょうが、全くその通りです。金額は会社によって違えど、正社員にはボーナスも退職金もあります。

一方、派遣社員にはボーナスも退職金もありません。その点では、ただただ正社員が羨ましい限りでしょう。

次に、誰でも働く上で様々な悩みを抱えることが多くありますが、派遣社員や正社員ならではの悩みを比較してみます。

派遣社員ならではの悩みとしては、以下の3点が代表的です。

  • 雇用が不安定
  • ボーナスや退職金がない
  • 責任のある仕事でないため達成感がない

やはり正社員とは違って期間に定めがあるので、雇用の安定性の面だったりボーナスや退職金の面で悩んでいる人は多いですね。

また、派遣社員の仕事はマニュアルに沿った作業が多く、責任のあるような仕事は任されない場合が多いです。そういった意味では誰にでも出来る仕事になるので、正社員のように自分の努力次第で結果が変わるということがありません。ですから派遣社員は達成感を味わう機会がほぼないのです。

次に、正社員ならではの悩みの代表的なものです。

  • 人間関係
  • サービス残業や急な早出、休日出勤
  • 転勤

正社員の悩みとして一番多いのは、人間関係の悩みでしょう。人間関係が悪いと、長く働ける職場なだけに非常に辛いものがありますよね。

一方派遣社員の場合は、契約期間がありますので人間関係があまり良くなくても「その期間も今だけ」という気持ちでいられるので楽なものです。

また、正社員はサービス残業や急な早出、サービス残業を強いられたりするというストレスもあります。プライベートを潰してまで仕事をするサラリーマンの姿は想像できるのではないでしょうか。体も疲れているでしょうが、会社によっては有給休暇さえ取りにくい場合が多いのが実態なのです。

たとえ「こんなに残業させたり有給休暇を取らせない会社なんて法律に違反している」と思っても、無言の圧力があり自分だけ声を上げるのも…と諦める人がほとんどでしょう。

一方で、派遣社員は時給のためサービス残業や急な早出、休日出勤をすることはほぼありません。旅行や習い事などのプランを前もって立てることも可能になります。一番プライベートが充実しやすく、ストレスフリーの時間も設けやすい雇用形態と言えるでしょう。

また、正社員には転勤がある場合が多いです。勤務地を決めるのは雇用する会社側であり、社員が決める権限はないので、転勤を言い渡されれば従うしかありません。こうなると家庭があったり持ち家の方には厳しいですね。

一方で派遣社員は、自由度が高く勤務地だけでなく時間帯であったり、時給や業務内容も希望に沿ったものを探して就労することが出来ます。

また、正社員や契約社員のほとんどは副業が禁止されていることが多いですが、派遣社員の場合は家庭の収入を増やすための副業が許可されている場合もあります。将来は独立を目指しているから、その準備として週3日だけ働きたい方なども派遣社員には多いです。

ここまでを表にするとこんな風になります。

派遣社員 正社員
契約期間の定め あり なし
ボーナス なし あり
退職金 なし あり
残業代 出る 出ないことが多い
休日出勤 ないことが多い あり
転勤 なし あり

派遣社員と正社員の違いは、待遇面だけではなくそれぞれ抱える悩みにも違いがありましたね。

まとめ

今回は派遣の働き方や種類についてお伝えしました。派遣社員の働き方の中にも数種類あることがわかりましたね。

また、派遣社員と契約社員、派遣社員と正社員との違いを給料面や雇用期間等で具体的に比較してみました。雇用形態によっては、福利厚生が充実していてもその代償として多大なストレスを抱えることも多かったり、一方でストレスはあまりないけれど雇用の安定性に欠けていたり…。

自分の将来のキャリアプランなどを練ってみると、一番自分にとって良い選択が出来るのではないでしょうか。

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