正社員登用試験とは?試験の内容や面接対策、受かる為のコツを紹介

契約社員

「正社員登用制度あり」と書かれた求人を見かけたことはあるでしょうか。

私の友人には「正社員登用制度あり」と記載のある求人に応募し、最初に契約社員として入社した人がいます。彼女は3年後に「正社員登用試験」を受け、見事合格し、4年目にして正社員になれました。

しかし「正社員登用試験」は決して簡単なものではなく、ライバルも多かったそうです。

本記事では、正社員登用試験の内容や試験の対策など、正社員登用される人に焦点を当てて詳しく説明します。

正社員登用試験とは

正社員登用試験とは、雇用形態が正社員でない人(契約社員、派遣社員、アルバイト、パート)が、自分の働いている会社の「正社員」になる時に受ける試験のことです。

会社によっては正社員登用試験を受験するには条件があり、例えば「勤続年数が3年以上」というように、ある程度の勤続年数を経た非正規社員が対象になっていることが多いです。

また、中には「一度不合格になったら1年間は試験を受けられない」という条件を設けている会社もありますから、何回でも受けられるものとは限りません。

もし派遣社員の人が、その会社の正社員登用試験に合格した場合、雇用形態が正社員に変わるので、これまで時給制だったのが月給制に変わったり、今まで貰えていなかったボーナスが貰えるようになることが期待されますね。

正社員登用試験の内容

正社員登用試験の内容は会社によって様々です。

同じ会社で働いているため「普段の働きぶりは分かっているのだから」と、役員との面接だけで終わる会社もありますが、多くの会社では正式な採用試験を行っているようですね。

試験の内容としては、面接の他に一般常識、SPI(適性検査)、小論文、作文があり、会社によっては業務に関する会社独自の問題が出されたり、ビジョンレポートといってキャリアプランのようなものを提出させる会社もあります。

特にライバルが多い会社では、面接だけでなく筆記試験の結果も選考に大きく関わるでしょうから、事前にしっかりと過去問などで勉強しておかなくてはいけませんね。

正社員登用試験の合格率

正社員登用試験の合格率は、会社によって違うので一概には言えません。

試験を受ける人数にもよって変わりますので、合格率が10%未満というところもあれば、試験を受ける=必ず受かるという会社もあります。

過去に登用実績がある会社であれば、前もって確率を聞いておくのも良いでしょう。

正社員登用試験の有無と確認方法

自社で働く非正規社員を、会社側が「正社員に雇用転換する」制度のことを「正社員登用制度」と呼びます。

正社員登用試験が実施される会社では、最初に交わした雇用契約書に「正社員登用制度あり」と記載されている場合が多いでしょう。

会社によっては「正社員登用時期」の目途まで記載しているところもあります。

もし記載のない場合、恐らくそのような制度を設けていない可能性は高いですが、一度「過去に正社員になれた人はいますか」などと聞いてみるのも積極的で良いでしょう。

いずれ自分の会社の正社員になりたいという人は、自分の会社が正社員登用制度がある会社かどうかを知っておく必要があります。

正社員登用試験の対策、筆記試験の書き方や面接など

正社員登用試験は、勤続年数などある程度の条件を前提として行われることが多いですが、その条件に加え「普段の人事からの評価」、「面接」、「筆記試験の結果」のトータルで合格、不合格通知が出されます。

筆記試験はもちろん事前の準備が必要ですが、それ以外の項目に関しても、全て普段から努力していることが大事です。

ここからは、普段からどんなことに気をつけていれば正社員登用試験に受かることができるのかを説明していきます。

普段から勤怠管理をしっかりと

社会人としての基本ですが、遅刻や欠勤、早退に気をつけましょう。

この基本ができていない人は普段から印象が悪く評価が低いので、試験に落ちやすくなります。

残業や休日出勤に対しても柔軟な姿勢を見せておく

仕事に対して意欲的な姿勢を見せるのはもちろんですが、やむを得ない事情がない限り、残業や休日出勤に対しても柔軟な姿勢を見せることが大事です。

残業を嫌々していたり、休日出勤が決まった時に不満な顔で対応するのは厳禁。普段から会社に貢献する姿勢を見せておきましょう。

業績を残しておく

正社員登用試験でアピールするためにも、試験を受ける前に何かしらの業績を残せるように努力しましょう。

例えば、作業を素早く効率良く行うように心掛けたり、効率化を図るための提案をするなど、自ら会社に貢献しているという証拠を残しておくと良いですね。

また、空いた時間にスキルアップを図り、業務に活かせるような資格を取っておくのも良いでしょう。

「私は会社のためにこんなに努力をしています」というものが一つでもあれば、周りとの差別化を図れます。

職場の上司や先輩とコミュニケーションをとって推薦を狙う

できれば仕事以外の些細なことでも、職場の人とコミュニケーションをとっておく方が有利でしょう。

何故なら上司から推薦してもらえることがあるからです。

先輩や上司と仲良く話している姿は、必ず周りから見られています。

上司が気に入っている社員に対して、周りの社員が邪険に扱うことはあまりないでしょうから「この人に正社員になってもらいたい」と気に入ってもらえれば、その分推薦してもらいやすくなり、結果として試験に受かりやすくなると言えるでしょう。

そのためには、会社主催の飲み会にもできるだけ参加するなど、お酒の力を借りてでも職場に溶けこむ努力が必要かもしれません。

また、職場の人と仲良くなれば、実際に正社員登用された社員に試験の内容について聞くこともできますね。

小論文や作文の書き方

会社によっては小論文や作文があり、テーマが与えられます。

テーマでよく使われるのは「○年後の自分」や「会社にどう貢献するか」などです。

例えば「○年後には後輩を指導する立場に立ち、この会社で教わった○○について、会社の○○という方針を大切にして引き継いでいきたい」など、文章を分かりやすく具体的に書きましょう。結論から書くのも良いですね。

また「私は○○が得意なのでこの会社で○○に取り組み、○○という大きな業績を残したい」、「今必要なのは自ら提案し、工夫することだと考えているので○○について作業効率化を図るためには、いずれ○○の作成をしていきたい」というように、具体的に今後改善すべき点を挙げるのも良いですね。

ビジョンレポートの書き方

会社によっては「ビジョンレポート」というものを提出させられる場合があります。

ビジョンレポートとは、今まで取り組んできた仕事に対する姿勢や業績をアピールし、今後の自分が会社にどのように貢献できるかというキャリアプランを伝えるものです。

会社としては、その人がこれまで何を努力してきて、今後どのようなキャリアプランを持っているのかを知り、正社員になるのにふさわしい人材かを判断するための材料になります。

例えば「○○の作業には多くの時間を要してしまっているため、その時期はどうしても他の作業が滞ってしまっている現状ですが、改善していくためには○○が必要だと思い、実際に○○を作成し取り組んでみたところ、○時間短縮できました。今後の課題としては○○の改善だと思っているので、常に創意工夫の姿勢を怠らずに取り組みたいです。」など、前の問題に対する改善と、これからの課題を伝えると効果的でしょう。

一般常識、SPI(適性検査)がある場合

一般常識は「現在の大統領名」などの時事問題に加え、5科目(英語、国語、算数、理科、社会)の試験のことを指します。

時事問題に関しては、日頃からニュースや新聞に注目しておくことが大事ですね。

一方、SPIには言語(国語)と非言語(数学)があります。

言語では四字熟語や文章の読解問題などがあり、非言語では確率や時速問題などが出されます。一般常識やSPI対策については書店で過去問がありますので前もって見ておきましょう。

また「性格診断」のように、その人の情緒の状態、行動の傾向などが分析されるための質問が出されます。

例えば「自分はよく考えてから意見を口に出す方だ。」に対し、5段階で自分に合うものを選んでいくといった感じです。

これはその人の性格によって答えが変わるのですが、全ての質問に対してあまりにもネガティブに答えていると、社交性が必要とされる職場の場合、印象は悪くなるかもしれません。

ただ、本来は社交的じゃないのに社交的な自分を装って回答しても、いざ入社した時に辛いのは自分ですから、ここでは自分を作らない方が良いとも言えるでしょう。

志望動機など面接で聞かれる質問の回答を用意しておく

面接でよく聞かれる質問内容は以下の通りです。

  • 何でこの会社なのか
  • 何故正社員を目指すのか
  • どのように会社に貢献できるか
  • 今後のキャリアプラン

上記項目については前もって回答を用意しておき、練習する必要があります。

詳しい対策については以下の記事で詳しく説明しているので参考にして下さい。(実際に正社員になるための対策、志望動機や退職理由など

正社員登用試験を受ける前に注意すべきこと

その会社の正社員になることは、必ずしも良いことばかりが待っているとは限りません。

正社員と非正規社員の違いをきちんと把握していなければ、かえって過酷な生活になってしまうことも考えられるのです。

では、正社員になって後悔しないためにはどうしたら良いのでしょうか。

自分の会社の正社員の様子をしっかりと見ておく

自分の会社の正社員の様子が分かる職場であれば、普段からしっかりと見ておきましょう。

「この部分は良い」、「この部分は大変そう」などと客観的に見ることが大事です。

また、正社員同士の人間関係は良さそうであるかも重要ですよね。

「正社員になったら自分もこうなる」と思って見ていく方がより現実味が湧くでしょう。

正社員のデメリットを知っておく

今まで正社員になったことがない人であれば「正社員とは良いものだ」というイメージが強いかもしれませんが、正社員になることは必ずしもメリットばかりではありません。当然正社員ならではのデメリットも存在します。

正社員のデメリットとしてよく挙がるのは以下の5つです。

  • 人間関係で悩みやすい
  • 残業や休日出勤が増える
  • 担当業務が変わる
  • 仕事の責任が重くなる
  • 転勤や部署異動がある

上記項目が全ての会社に共通するわけではありませんが、正社員には正社員なりの悩みが出てくることは覚悟しておいた方が良いでしょう。

正社員登用試験を受けた結果、不合格だった場合は転職を

今の会社の正社員を望み、無事に登用されるに越したことはありません。しかし残念ながら不合格になってしまうということもあるでしょう。

何故なら正社員登用試験の確率は決して高くはないからです。

ただ、一度落ちてしまっても諦めきれず、また数年に1回行われる正社員登用試験を待ち望んでいるのでは時間の無駄かもしれません。

中には「正社員登用あり」となっていても、実際には転換実績がほぼないという会社もあるので、思った以上に確率が低いこともあり得ますよね。

もしどうしても正社員になりたいのであれば、正社員「登用」目指すのではなく、「正社員への転職」を考えた方が近道だということもあるでしょう。