私は大手派遣会社と中小派遣会社、それぞれに登録して仕事を探していましたが、派遣会社によって会社の選択肢は大分変わるものです。
「この派遣会社にはこんな求人がある」「担当者の対応はこの会社が良い」「ここで働くとこんな福利厚生が受けられる」などと、様々な面で違いがあるので、自分がどこを選ぶべきなのか、正直よく分かりませんでした。
ただ一つ言えるのは、それぞれのメリット・デメリットを知ってトータルで考えた時に、結局どこが自分に合っているのかを考える方が良いということです。
ある人が「この会社が良い」と思っても、その人とは就きたい職も希望する条件も違いますから、自分にとっても良い会社になるとは限りません。
本記事では、派遣会社の種類について説明し、大手派遣会社と中小派遣会社のメリット・デメリットを比較してみます。
また、良い派遣会社の見極め方にも触れますので、ぜひ参考にして下さい。
派遣会社は6種類に分類される、それぞれの系統と特徴
「派遣会社」と聞いて私たちが想像する会社といえば、大手派遣会社がほとんどでしょう。
今や派遣会社は全国各地に広がり、2019年5月の時点で許可申請を行っている労働者派遣事業所数は、約4万4000社にも上っています。(参考:一般財団法人 日本人材派遣協会「労働者派遣事業許可・更新事業所」)
しかし、派遣会社によっては扱う求人が全く違い、ある派遣会社では様々な職種の求人が見られますが、一方で一つの職種の求人しか見られないというところもあるのです。
実は、派遣会社はどこも同じような仕組みになっているわけではありません。
細かく分けると派遣会社は6種類に分類されます。
以下で、派遣会社の種類と特徴を見ていきましょう。
大手派遣会社の特徴
大手派遣会社は、業界の規模が大きく、会社の売り上げが中小の基準を超えている知名度の高い派遣会社のことを指します。
テレビCMや電車内の広告で大々的に会社名を宣伝しているため、派遣のことをよく知らなくても「聞いたことがある」という人が多いでしょう。
大手派遣会社は幅広い職種の求人を扱い、小さな派遣会社に比べて圧倒的に求人数が多いのも特徴となっています。
また、各種保険などの法定福利厚生だけでなく、派遣社員のための研修制度など法定外福利厚生にも力を入れているので、派遣社員として働きながらスキルアップすることも可能です。
実際に私の友人は大手派遣会社に登録し、派遣会社の福利厚生を利用してどんどんスキルアップしていきました。
大手派遣会社は信頼性が高いので、初めて派遣会社に登録する人であれば、大手を選ぶのが安心かもしれませんね。
資本系派遣会社の特徴
資本系派遣会社は、もともと派遣事業以外のことを行っていた大手企業が立ち上げた派遣会社のことを言います。
例えば大手派遣会社であるリクルートスタッフィングは、今や大手派遣会社の一つですが、もともとは就職情報誌や住宅情報誌を発行しているリクルートグループが立ち上げた子会社です。
そのため、関連会社の求人も多く、大手企業で働ける機会に恵まれているのが特徴となっています。
また、大手企業の求人ともなれば、当然他の派遣会社からも応募は殺到しますが、資本系派遣会社から応募した場合は「グループ会社」ということで選考が有利に働くこともあるでしょう。
外資系派遣会社の特徴
外資系派遣会社とは、本社が海外にある派遣会社のことを言います。
例えばアデコやマンパワーが外資系派遣会社です。
外資系派遣会社は世界的な規模にオフィスがあり、それぞれに国際機関や国際的組織とパートナーシップをもっています。
外資系派遣会社は外資系の求人に強く、件数も多いです。
また、派遣先は派遣社員の年齢よりも即戦力を重視するため、「若者優先の採用」とは限りません。要するに「実力主義」の世界です。
「実力主義」は厳しい世界ではありますが、その分時給が高かったり、結果に応じてインセンティブが支給されたりと、待遇が良いというメリットがあるでしょう。
独立系の派遣会社の特徴
独立系の派遣会社は派遣事業だけを専門としている派遣会社です。要するに親会社がありません。
日本にある派遣会社のほとんどは、独立系の派遣会社であると言っても過言ではないでしょう。
例えばテンプスタッフは独立系の派遣会社です。
派遣事業一本でじわじわと知名度を上げる努力をしてきた結果、今では名の知れた大手派遣会社の一つになっています。
業種・職種特化型派遣会社の特徴
業種特化型派遣会社は、金融業・飲食業・アパレル業などといった、ある業界だけに特化した求人だけを扱う派遣会社です。
例えばアパレル業だけに特化した派遣会社では、アパレルに関わる求人しかなく、そこに医療関係の仕事はありません。
しかしアパレル業といっても販売員だけではありません。営業・管理・デザイナー・パタンナーなど、関連する仕事は多いでしょう。
そのため、具体的に「〇〇の仕事をしたい」という感覚の人よりも、「〇〇関係の仕事がしてみたい」という人におすすめです。
一方、職種特化型派遣会社の場合は、業界規模ではなく、ある職種に特化した求人を扱っています。
例えば薬剤師・看護師・保育士などがありますが、薬剤師に特化した派遣会社にエンジニアの求人はありません。
業種・職種特化型派遣会社の特徴は、派遣会社の担当者が自分に興味のある業界や職種に詳しく、専門的なアドバイスができるところにあるでしょう。
地域密着型派遣会社の特徴
地域密着型派遣会社は、特定の地域限定の求人を扱う派遣会社のことを言います。
昔から派遣先企業との繋がりを大事にしているというところが多く、例えばその地域に昔からある商業施設や地方銀行など、地元ならではの求人が豊富なのが特徴です。
そのため、「地元で働きたい」「あの地域で働きたい」と、勤務地を特定の地域に限定している人におすすめです。
私の友人は親の介護をしているため、地元の世田谷エリアに強い地域密着型派遣会社に登録し、健康保険組合の一般事務で働いています。
このように、地域密着型派遣会社は、やむ得ず希望勤務地が限定されてしまう人にとっては非常に助かる存在でしょう。
また、大手に比べて登録数が少ないため競合が発生しにくく、その分採用される確率が高くなるのも魅力的ですね。
大手派遣会社と中小派遣会社のメリット・デメリット
前項では、派遣会社には6つの種類があるということが分かりましたね。
何も考えず手当たり次第で登録してきた私は、よく考えると独立系派遣会社と地域密着型派遣会社以外の全ての派遣会社に登録していることが判明しました。
では次に、派遣会社をもっと大きく分けて考えてみましょう。
派遣会社を大きく分けると、大手派遣会社と中小派遣会社の2つに分かれます。
では、大手派遣会社と中小派遣会社、それぞれどんなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
大手派遣会社のメリット
最初に、大手派遣会社のメリットから説明します。
求人情報の数が圧倒的に多い
大手派遣会社はなんと言っても求人情報の数が圧倒的に多いです。
案件が豊富ということは、それだけ仕事が見つかりやすいということに繋がります。
また「駅の近く」や「時給1,700円以上」など、条件をいくつか指定してもヒットする案件が多いので、希望する条件の会社に出会える可能性が高いでしょう。
また、最初の登録会で自分のスキルチェックをされるなど、スキルの分析をされた上で仕事の紹介をしてくれるので、派遣先が求めるレベルと明らかに違うといったことも少ない傾向にあります。
法を順守しているため安心できる
大手派遣会社は派遣法などの法律を順守しているので、法律違反ということをしません。
そのため、例えば「契約書の内容と実際の労働条件が全然違う」ということは許されないのです。
これが悪質な派遣会社だと、こういった違法行為を平気で行うところもあるのですが、大手派遣会社であればその心配は必要ありません。
労働者はあらゆる場面で法律によって守られるべきなので、どれが違法行為に当たるかを理解している会社と、そうでない会社の違いは大きいですよね。
福利厚生が手厚い
ほとんどの大手派遣会社は福利厚生が手厚いです。
例えば仕事に関わる面から言うと、派遣社員のスキルアップのためにOAスキル講座やITエンジニアのための講座、ビジネス英会話などの語学講座までもが無料で学習できたり、派遣会社と提携している各種専門学校に優待価格で通学できるサービスも用意されています。
派遣社員がスキルアップをして、より長く働けるようにサポート体制を強化しているのですね。
また、仕事面だけでなく、プライベートも楽しめるような福利厚生もあります。例えば私が登録した大手派遣会社では、旅行の補助金や各種レジャー施設の割引サービスが利用できました。
大手派遣会社は資本に余裕がある分、福利厚生も手厚いのが嬉しいですね。
フォロー体制がしっかりしている
知名度の高い大手派遣会社は、会社自体がブランドですから、そのブランド力を保つために社員の質を高めています。
基本的なことではありますが「登録してくれた派遣社員を大事にする」ということが基盤にあるため、身なりや言葉遣い、フォロー体制などスタッフの対応が良いです。
例えば、登録後には電話やメールですぐに仕事を紹介してくれますし、電話での問い合わせに対しても的確に答えてくれるので疑問が残りません。
仕事が決まった後の手続きもスムーズで、就業期間中は定期的に電話をくれたり、派遣先に訪問してくれるので、現状の問題点・悩みを相談しやすく、それに対しての解決策も出してくれます。
このように、派遣社員に対するフォロー体制がしっかりしているので、安心して次の仕事紹介もお願いすることができるのです。
もちろんその人の性格や、担当者との相性もありますから、全員の対応が良いとは言い切れません。しかし、基本的には大手というブランドに傷をつけないように、徹底した社員教育がされていることが分かるでしょう。
時給が高めに設定されている
大手派遣会社では、同じ派遣先の案件でも他社より時給が高めに設定されていることがあります。
例えばある中小派遣会社では、Aという会社の営業事務の求人が時給1,500円なのに対し、大手派遣会社では時給1,700円で募集しているといった感じです。
実際に私が派遣社員として働いていた時も、他社から来た派遣社員の時給が私と100円の差がありました。
おそらく私の派遣会社が派遣先のグループ会社だったからではないかと思います。
同じ仕事をしているのに、派遣会社が違うだけで月に1万6800円もの差になるのですから、他社でも募集がかかっていないか、応募前にチェックしておく必要がありますね。
オフィスが全国各地の利便性の良い場所にある
大手派遣会社は登録できる地域が全国各地にあるため、登録しようと思い立った時に時間さえ合えば、すぐに登録することができます。
しかも、ほとんどのオフィスが駅近くに位置しているため、手続きを進める時なども仕事終わりに立ち寄れるので便利です。
私の友人は、家にWi-Fiがないため、すぐに速度制限がかかってしまうからと言って、会社の帰りや休日などに最寄り駅近くの派遣会社に行き、派遣会社のパソコンで無料学習をしていました。
このように派遣会社の研修制度を利用する時も、オフィスが近くにあると何かと便利ですね。
大手派遣会社のデメリット
次に、大手派遣会社のデメリットを紹介します。
競争率が高い
大手派遣会社は登録者数が多いため、一つの求人に対する応募者の人数も多くなってしまい、競争率が高いというデメリットがあります。
そのため、非常に高条件の派遣先でなくても、中々良いという条件の会社があればすぐに募集人数に達してしまい、「もう募集は終了しました」と言われることも多いのです。つまり「応募しようか迷っている」という余裕がありません。
私も実際に「どうしよう」と悩んで保留して置いた案件が、2日後には募集終了となっていたケースがよくありました。
担当者が忙しい
大手派遣会社は、何人もの派遣社員に対して担当者がたった1人しかつかないこともあるため忙しく、電話しても中々つかまりにくいことがあるのはデメリットの一つです。
例えば派遣会社から仕事紹介の着信があったので折り返しても、その時には担当者はもう違う人と話しているため再度の折り返しとなり、またタイミングが合わなくて再度かけたらまた話し中…という行き違いが何度となくあるでしょう。
また、担当者は掛け持ちが多いために、たまに電話口の人と他の人とで話が混同することもあります。
担当者が多いので引き継ぎに時間がかかっている
大手派遣会社は登録者数も多いですが、従業員も多いので引継ぎに時間がかかってしまうことがあります。
「担当者の○○に伝えておきます」と言われてから対応してくれるまでの間が短い時もあるのですが、中々電話がかかってこなくて数時間後になったり、翌日の返事になることもあるでしょう。
私の友人の派遣会社では引継ぎが上手く出来ていなく、折り返すと言われてから3日間が過ぎ、そのまま忘れられていたということがありました。
中小派遣会社のメリット
次に、中小派遣会社のメリットを紹介します。
競争率が大手より低い
中小の派遣会社は大手に比べて登録者数が少ないため、ライバルの人数が少ない状況で応募ができるのがメリットの一つです。
例えば1つの求人に対して200人が殺到するのと、10人が応募するのとでは倍率が大分違いますよね。応募者が少ない方が自分が採用される確率が高くなります。
ただ、派遣先企業が大手派遣会社にも募集をかけているとすれば、ライバルは一気に増えてしまうでしょう。
大手にはない求人がある
中小の派遣会社は、取引先も中小企業が多い傾向にあり、大手にはない好条件の「隠れ求人」が見つかることがあります。
私の友人は中小の派遣会社で、ある条件の良い求人を見つけました。念のため、同じ案件がないか大手派遣会社の求人でも検索してみましたが、大手派遣会社にはその求人はありませんでした。つまり友人は好条件の隠れ求人を見つけたのです。
通常であれば好条件なのでライバルは多いはずですが、大手派遣会社で募集がかかっていなかったため、派遣会社内のみで選考され彼女は採用となりました。
地元で有名な企業の求人が多い
中小の派遣会社、特に地域密着型派遣会社は、地元で有名な企業の求人が多いです。
例えば、北海道の代表的な肉料理と言えば「ジンギスカン」が有名ですが、関東や関西の人にジンギスカンで有名な企業を聞いても、すぐに答えるのは難しいでしょう。しかし道民であれば答えられますし、その企業に勤めたと言えば結構すごいことなのです。
このように、中小の派遣会社は地元で通じる有名企業の求人に強いところがメリットの一つになります。
年齢問わず働ける可能性も
中小の派遣会社は、取引先の中に「夏から冬の間だけ大量募集」などといった、季節ごとに決まって大量の募集をかける会社があります。
ある時期だけ大量に派遣社員の募集をかける会社は、基本的に人数を多く集めたいので、年齢問わず働ける可能性が高いです。
実際に私も中小の派遣会社で、毎年夏から冬の間だけ大量に募集をかける会社で働いたことがありますが、年齢層は20代~50代まで幅広くいました。
しかもそのうちの半数は「毎年ここで働いている」という人だったのです。
このように、中小の派遣会社は毎年決まった時期になると大量募集をかける会社と繋がっていることが多いので、登録した側も毎年同じ会社で働くことができるでしょう。
親身に相談にのってくれる
中小の派遣会社は派遣社員の繋がりを大事にしてくれる傾向にあり、親身に相談にのってくれます。
大げさにいうと、大手派遣会社のマニュアル通りの機械的な対応ではなく、親切で人情味のあるハートフルな対応という感じかもしれません。
派遣社員と担当者の距離が近く、こまめに連絡が取れるので、派遣会社がより身近な存在だと感じることができるでしょう。
「連絡がつかない上に忘れられてしまった」ということなどほとんどありませんから安心できます。
中小派遣会社のデメリット
次に、中小派遣会社のデメリットを紹介します。
求人数が少なく派遣先が限られている
中小派遣会社は求人数が少ないので、自分の希望する条件に沿った会社が少なかったり、場合によっては希望通りの求人が全くないという可能性があります。
そのため、紹介された仕事が自分の条件にそぐわない場合でも、妥協せざるを得なかったという人もいるでしょう。
また、良い求人がなかった場合、一つの派遣期間が満了しても、次の派遣先で就業するまでの間が空いてしまうということもあります。
もちろんこれは大手派遣会社でも同じことが言えますが、大手派遣会社に比べて求人数が少ないので、そうなってしまう可能性が高いのです。
できれば数社ある派遣先の中から選択したいものですが、数が限られていると辛いですよね。
福利厚生が不十分
中小派遣会社は、資本が少ないために福利厚生が十分に整っていないところがまだまだ多いです。
各種社会保険や有給・産休・育休制度など、最低限の福利厚生はあっても、派遣社員のためのスキルアップ制度が全くないところもあるでしょう。
私の友人の派遣会社にはスキルアップ制度がなく、仕事を長く続けるためにはこのままではいけないと言って、途中で大手派遣会社に切り替えていました。
ブラック企業の求人も紛れていることが多い
中小派遣会社の中には、法律に対しての知識が浅いためにブラック企業の求人が紛れている会社も多いのがデメリットの一つです。
派遣先でいじめやパワハラなどといった被害にあったり、不当な理由で解雇されたということも実際にありますので、応募する方も会社の見極めをしなければいけません。
派遣でいじめられた体験談と対策。辞めた後に賠償請求はできる?
派遣先でのパワハラ事例やそれを理由に辞めたい時の対応。相談する?訴える?労災をもらう?
派遣会社自体がブラックである可能性も
そもそも派遣会社自体がブラックである可能性もあります。
派遣社員の中には、派遣就労を開始して2か月以上経っているのに保険を適用してもらえなかったり、時給を勝手に減らされるなどの被害にあった人もいるのです。
よく調べたら、実は過去に法律違反で事業停止命令を受けていたという派遣会社も別名を名乗って事業を再開していたりしますから、安易な気持ちでは登録しないように気を付けましょう。
良い派遣会社だと見極めるための3つのポイント
良い派遣会社とは一体どのような派遣会社なのでしょうか。
大手派遣会社と中小派遣会社のメリットを全部足せば、最高に良い派遣会社になりそうですが、そんな良いとこ取りの派遣会社は残念ながらありません。
ただ、自分の派遣会社が大手か中小かという規模は別として、「良い派遣会社」と言うには最低限チェックしたいポイントがあります。
ここからは、良い派遣会社の見極め方を3つ紹介しましょう。
厚生労働省の優良派遣事業者に認定されているか
多くの派遣会社は、厚生労働省が委託する機関が設けた「優良派遣事業者認定制度」に認定されています。
「優良派遣事業者認定制度」に認定されるには、派遣事業者として法律を守った運営をしているかだったり、派遣社員と派遣先に対する取り組みなど全81項目の厳しい審査項目をクリアしなければなりません。
つまり、認定されていれば「信頼性が高く良い会社である」と国に認められているようなものなのです。
しかし、この制度は3年ごとに有効期限が切れてしまうので、3年ごとに「過去〇年以内に違法行為をしていない」などの厳しい審査基準をクリアしなければいけないことになります。
自分が登録しようとしている派遣会社や、これから登録するつもりの派遣会社が認定されているか、忘れずにチェックしましょう。
優良派遣事業者認定制度に関しては、以下の記事を参考にして下さい。
派遣会社の見分け方、やめた方がいい派遣会社ってどんな特徴がある?
担当者の対応が良いか
担当者の対応が良いかどうかは、決して見逃してはいけないポイントです。
もちろん人と人ですので相性の良し悪しはありますが、相性が悪いのと対応が悪いのは別でしょう。
きちんと自分のことを考えてフォローしてくれるか、自己本位な対応でないかなどしっかりと判断しましょう。
私の友人は以前、第一印象からすでに悪かったという担当者に対応されましたが、やはり対応が悪く雑だったようです。
友人が仕事を更新しないと言っていも「もう少し頑張った方が良いと思うので、少し考えましょう」とうやむやにされ、派遣先にはそのことを一切伝えてくれなかったために、更新ぎりぎりのタイミングで辞めることを言うことになってしまいました。当然派遣先からの印象は悪くなり「急に更新しないと言い出した自分勝手な人」だと思われてしまったのです。
担当者のせいで嫌な辞め方になってしまうなんて、本来あってはならないことですよね。
このように、直感的に第一印象が悪いと感じる担当者や、実際に対応が悪いなど少しでも引っ掛かることがある場合は、良くない派遣会社の可能性が高いので避けましょう。
派遣先との関係が良好であるか、長いつきあいの派遣先があるか
派遣会社が派遣先と良好な関係を築いているか、長い付き合いの派遣先があるかというのも大事なポイントです。
例えば顔合わせなどで派遣先企業を訪問する時など、派遣先と担当者のやり取りがスムーズかどうか、関係が良好に見えるかという点に注目してみましょう。
私の派遣会社の担当者は派遣先との関係が良く、顔合わせの時などもお互いに笑顔でやり取りする場面があったりと、信頼関係が見えました。
また、長いつきあいの派遣先があるということは、信頼関係が成り立っている証拠なので、信頼できる派遣会社である可能性が高いでしょう。
大手か中小か、どちらが自分に合っているかを考えよう
今回は、派遣会社の種類と大手・中小派遣会社のメリット・デメリットについて説明し、良い派遣会社の見極めポイントについて説明ました。
ここまでのポイントをまとめてみましょう。
まとめ
- 派遣会社の種類は大きく分けて6つに分類される
- 大手派遣会社
- 大手企業が子会社として新しく派遣事業を立ち上げた「資本系派遣会社」
- 外資系の求人に強い「外資系派遣会社」
- 最初から派遣事業一本でやってきた「独立系派遣会社」
- ある業種やある職種だけの求人を扱う「業種・職種特化型派遣会社」
- 特定の地域限定の地元求人を扱う「地域密着型派遣会社」
- 大手派遣会社と中小派遣会社のメリット・デメリット
大手派遣会社 | 中小派遣会社 | |
求人数 | 多い | 少ない |
競争率 | 高い | 低い |
選考ハードル | 高め | 低め |
地元求人 | 少ない | 多い |
時給 | 全体的に高め | 全体的に低め |
福利厚生 | 手厚い | 不十分なところも |
オフィスの立地 | 良い | 良いとは限らない |
担当者 | 忙しくて機械的ともとれる | 連絡が密に取れる、 ハートフルな対応 |
- 良い派遣会社は対応が良く、派遣先との関係も良好で「優良派遣事業者認定制度」に認定されている
今回の記事で、自分はどのような種類の派遣会社に登録したいか、大手と中小ではどちらが自分に合っているか、良い派遣会社を見極めるためのポイントは何かを考えられたのではないかと思います。
何かを選択する際は、良い面ばかりを考えるのではなく、デメリットも考慮して公平な目で見ることが大事ですね。
自分に合った派遣会社を選択し、派遣社員として充実した毎日を送っていきましょう。