もし友人に「派遣社員なんだけど、仕事がどうも続かないんだよね。」と言われた場合、あなたはどう思いますか。
仕事が続く人、続かない人には個人差があり、一つの会社で10年以上働く人もいれば、1年が限界という人もいるでしょう。
しかし「派遣社員で仕事が続かない」というケースは意外に多いです。
なぜ派遣には仕事が続かない人が多いのでしょうか。
本記事では、派遣社員で仕事が続かない人の理由と対策、どうしたら長く続けられるのかを考えていきます。
仕事が続かない理由は自分自身にあることが多い
派遣の仕事が続かない理由は何でしょうか。
多くの場合、派遣社員自身に仕事を続けられない問題があるのです。
これは派遣社員という雇用形態に限らず、一般的に仕事が続かない人には当てはまると言えるでしょう。
では、具体的にどんな人が仕事が続かないのか説明します。
逃げ癖がある
逃げ癖がある人は、自分が少しでもしんどくなったり面倒だと感じるようなことがあれば、その問題を直視しようとせずにその場から逃げてしまいます。
これはやる気のない人、挑戦する気がない人に多いでしょう。
そして一度「仕事から逃げる」という経験をした人は、どこに行ってもすぐに辞めてしまうのです。
自分に自信がない
自分に自信がなくて「きっと私にはできない」という前提で仕事に取り組む人は、私には到底できないという思い込みから、ちょっとしたミスでも「やっぱり無理なんだ…」と落ち込んでしまい、仕事を続けられないということがあります。
第三者からすると「そこまで低姿勢にならなくても」と思うくらい謙虚な人に多いかもしれません。
ただ、本人にすれば周りから「大丈夫だよ」と言われても信じられないでしょうから、自ら仕事を続けなくしていることも多いでしょう。
飽き性
何をするにも飽きっぽい人っていますよね。
最初は「やってみよう」と思って取り掛かるのですが、一度経験してしまったらすぐに飽きてしまうため長続きしません。
興味を持つ対象がすぐに変わるので好奇心が旺盛だとも言えるでしょうが、持続性がないタイプです。
上下関係を気にせず何でも意見してしまう
派遣社員だろうと構わず上司や先輩に向かって何でも意見し、「図々しい、偉そう、常識はずれ」というイメージを持たれてしまう人は仕事が続きません。
この場合は仕事が続かないというよりも、会社から「ごめんなさい」をされるタイプで続かないでしょう。
人間関係を上手く築けない
人間関係を上手く築けない人は、職場で疎外感を感じやすく、ひどい職場では放置されてしまったり、いじめの対象にされてしまい、結局仕事が続かないということもあります。
実は派遣先での放置やいじめで悩む派遣社員はすくなくありません。
派遣社員の放置やいじめについては、以下の記事で詳しく説明しています。
派遣社員が仕事が続かなくて短期で辞めるデメリット
ここまでは、様々な理由で仕事が続かない人がいることが分かりました。
実際に辛い思いをして続かなかったのであれば、辞めたことでストレスから解放され、結果として良かったということもありますよね。
ただ、仕事が続かなくて短期で辞めた場合のデメリットも少なからずあるので、ここからはデメリットに注目してみましょう。
ブラックリスト入り
何度も短期で辞めてしまうということを繰り返した場合、派遣会社の中でブラックリストに入り、仕事を紹介されなくなることがあります。
もし自分が派遣会社の立場だった場合、確かにすぐ辞めてしまう人を自信を持って取引先に紹介することはできませんよね。
スキルを身につけられない
「継続は力なり」という言葉があるように、仕事は長く経験した分だけ自分のスキルとなって返ってきます。
しかしすぐに辞めてしまうのであれば、得るものが何もないまま退職になってしまうので、スキルを何も身につけられずに終わってしまいますね。
今後の職歴に影響する
ずっと派遣であれば職歴を改めて書くことはあまりないかもしれませんが、これから先に転職する可能性はあるかもしれませんよね。
その時は会社に職歴を見せることになりますが、短期間の間に会社を転々としていることを知ったら、長期雇用しようと思ってくれる会社はどうしても少なくなるでしょう。
仕事が続かない派遣社員が長く続けるための対策
仕事が続かない人の中には「一度続かないと思ってしまうと、もうだめだと思ってしまう」という人も多いでしょう。
では、仕事が続かないという派遣社員はどうしたら仕事を長く続けられるのでしょうか。以下に何個か対策を挙げていきます。
会社選びをしっかりと
そもそも会社選びを間違ってしまったら、続くわけがありません。まずは会社選びをしっかりとすることが必要です。
会社の情報を確認
会社の情報をインターネットや口コミ情報でしっかりと調べましょう。SNSに会社のことを書くのは禁止されていますが、たまに情報を載せる人もいますので念のためチェックしてみましょう。
特に会社のホームぺージにある社員ブログは、結構その会社のカラーが出るのではないかと思います。
新人に対する教育体制が整っている会社を選ぶ
きちんと新人の教育体制が整っている会社かを見ることも大事です。
新人の教育体制が整っていないと雑に教えられて、すぐに無理な実践をさせられることもあるので注意しましょう。
たまに求人に「教育体制がしっかり整っていますので安心して下さい」などと書かれているのを見かけませんか。
また「先輩の話」などのコラムで「○年後にはこの役職になりました」などと書かれている場合、キャリア形成がしっかりある会社だと分かりますよね。
楽しめる仕事を選ぶ
すぐに飽きてしまう人は特に、単調な仕事は向いていないことが多いでしょう。
常に変化のある仕事だったり、幅広い業務の方が合っているかもしれません。
ポイントは「自分の中で楽しめそうな仕事」を選ぶことです。
ユニークな仕事も派遣には多いですから、担当者に相談して色々な職種を紹介してもらいましょう。
職場の人間関係を良好にする
職場の人間関係を良好にすることは仕事を続けていく上で非常に大事です。
人間関係が良好であれば、派遣先で放置されたりいじめられたりするリスクから回避することができますし、働きやすくなる分、この会社で長く働きたいと思えるようになりますよね。
ここからは人間関係を良好にするポイントをいくつか紹介しましょう。
職場の人に自ら話しかける
実はコミュニケーションが苦手な人の場合、相手は自分に積極的に関わろうとしてきていてもそれに気づかず、自ら社員との間に壁を作ってしまうということが多い傾向にあります。
自ら社員との間に壁を作ることのないように、自分から積極的に会話を提供してみましょう。どんな小さな話題でも構いません。
コミュニケーションなしでは人間関係は悪くなるといっても過言ではないのです。
職場の人の会話に少しずつ参加する
積極的に話しかけるのはどうしても難しいという場合は、せめて職場の人の会話に相槌を打ったり、一緒に笑ってみたりするだけでも全然違います。
少しずつでも「私もその話題を聞いています」ということをアピールしていきましょう。
その努力の繰り返しで、これまでと違う反応が返ってくることもあるのです。
話かけられた時は、にこやかに対応する
真面目には働くことは大事ですし、時と場合によりますが、話しかけられた時はにこやかに対応しましょう。
相手と目も合わせず機械的に答えるだけでは、人によっては冷たい印象に受け取られてしまうかもしれません。
感じの良い人はどこに行っても好かれるでしょう。
分からないことは積極的に聞く
分からないことがあった時ほど積極的に聞きに行きましょう。
仕事に対して「教えて下さい」という意欲的な姿勢を見せること大切です。
分からないことを積極的に聞くことは自分のスキルアップにも繋がりますし、ミスを防ぐことにもなりますね。
仕事の中に目標を立てる
仕事の中に小さな目標を立てるのもおすすめです。
「今日は○時を目標にこの作業を終わらせよう」と決めて、ひたすら打ち込むと良いでしょう。
多少無理な時間設定をする方が、急ぎ足で終わらせようと頑張れるのではないでしょうか。
仕事以外の目標をつくる
来週の連休には旅行に行こう、などと計画を立てて「とりあえずそれまでは頑張ろう」とするのも良いでしょう。
私の友人は「目標がないと頑張れない」と言って、常に休日は予定を入れて、そのために仕事を頑張っていました。
とりあえず出社する
「会社に行きたくない」と思っても、とりあえず出社はしましょう。
とりあえず会社に行けば、すべき仕事がありますので「辞めたい」と考える時間も減る可能性があります。
「もう続けたくない」と感じる時間を減らすことが大事なのです。
仕事が続かないのではなく、続けられる努力が大事
人間ですから飽きることもありますし、「仕事を辞めたい」と思うことも当然ありますよね。
しかしよほど「会社が酷い」という場合でない限り、続けることのメリットを考えてみるのも大事です。
もしも続けられない原因が自分自身にあるとしたら、いつかは自分のためにステップアップしなくてはいけません。
何故なら、乗り越えないと後々不利になるのは自分自身だからです。
継続は力なりと言いますから、投げやりにならずに頑張って続けられる努力をしていきましょう。