派遣社員は不安定だと感じている人は案外多いでしょう。
例えば、親戚同士の集まりがあるお盆や正月などは「今何の仕事をしているの?」という会話は必ずと言っていいほど出る話題ですが、その時に「正社員なの?」と雇用形態を聞かれ、言いづらかったことはありませんか。
それは一般的に派遣社員は不安定だと聞いた方も、答える方も分かっているから、聞きたくもなるし、言いづらくもなるのです。
自分が派遣社員だと知られたら「きっと心配される」「落ちこぼれだと思われる」など、様々なことを考えてしまうのでしょう。
では派遣社員は本当に不安定なのでしょうか。
実際のところ、派遣社員であることに満足している人も多く、あえて派遣を選び楽しんでいる人もいますので、全員が全員、そう感じているわけではありません。
ただ、派遣社員であることに満足している人は、何かしら「不安定に対する解決策」を実践しているようなのです。
本記事では「派遣社員は不安定なのか」というテーマで、不安定だと言われる理由や実際の体験談、不安定に対する解決策を紹介します。
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派遣は不安定だと言われる理由
派遣社員として働いていた時「自分は不安定だ」と感じる人は少ないでしょう。
派遣会社からすぐに仕事は紹介されるうえに、条件も決して悪くない派遣先なら現状に困る心配がないからです。
むしろ、その時は「安定している」という気持ちの方が強いかもしれません。
しかし、それは自分が派遣社員として今後も長く勤めるかどうか、将来のことをあまり考えていないからかもしれません。
「今後も派遣社員を続けること」を考えて初めて、派遣が不安定だと言われる理由が納得できるでしょう。
ここからは、派遣社員は不安定だと言われる理由を挙げていきます。
雇用期間があるため、次の仕事までの間が空くと給料が途絶えるから
派遣社員は契約時から雇用期間が決まっていて、派遣先から更新が打診されたとしても最長で3年間しか同じ部署で働けません。
3年するとまた違う部署へ移動しなくてはいけないのです。
中には、何回も更新し続けて雇用期間が3年間を迎えたところで、同じ派遣先の違う部署で働くという方もいます。
このように、派遣期間が終わった後でも、仕事と仕事の間を空けることなく次の職場が見つかれば良いのですが、次の仕事が決まるまでに間が空いてしまう人もいるほどです。
実際、1年間の契約期間が満了してから次の仕事が決まるまでに1か月かかるというケースもあります。
派遣会社は仕事をいくつか紹介してくれたとしても、自分の希望に沿った条件ではないなどの理由があるからです。
仕事が途絶えてしまった1か月間は当然給料が入らなくなるので、貯金を崩して生活する必要があります。
これが1か月しか空かなかったからまだ良かったものの、その期間が2か月、3カ月と長期間であればある程、いつかは貯金が底を尽きてしまいます。
このように、派遣社員は次の仕事までの間が空くと給料が途絶えてしまうため、不安定だと言われるのでしょう。
出勤日数によって月収が変動してしまう
派遣社員は時給で働くため、出勤日数によって月収が大きく変わってしまいます。
特に、5月のGWや8月のお盆休み、年末年始などになると出勤日数が減って月収が大幅に減少するのです。
派遣社員は、働けば働いた分だけ評価されて報酬ももらえます。しかし、だからこそ働く時間が少なくなると給料が大きく減ってしまうのです。
育休・産休をもらえない
派遣社員は、有期雇用なので産休や育休などが取得しにくいというデメリットがあります。
また、雇用保険から育児給付金が支払われるため、仕事に復帰するまで給料がゼロというケースもあるのです。
ただし、1年以上の長期にわたり派遣されていれば育休・産休を取得できます。
派遣会社の中には、育児給付金を受け取るために一時的に派遣会社の直接雇用に切り替える会社もあります。
とはいっても、基本的には育休・産休が取得できないので不安に感じるという方が多いのが実情です。
派遣切りにあって仕事が途絶える可能性があるから
派遣社員はいつ派遣切りにあうか分かりません。
「派遣切り」は、2008年のリーマンショックと呼ばれる世界的不況によって、派遣社員が次々に契約を打ち切られたり、解雇となったことで一気に広まった言葉です。
もし、派遣先が「会社の経営不振」に陥り、やむを得ず人員整理することになったとしたら、人員削減の対象となるのは派遣社員からでしょう。
派遣先からは「今回の契約期間をもって契約終了とさせて頂きます。次の更新はできません。」と打ち切られてしまい、契約終了してから次の仕事が見つかるまでの期間は無職になってしまいます。
ただし、仮にこのような状況になった場合でも「契約満了までは働く」というのが原則ですから、「今日で終わりです。」というのは基本的にはありません。
しかし、これが良くない派遣先だった場合は、「期間途中で契約解除しても、損害賠償請求に発展することはないだろう」と考えられてしまい、本来は認められていない「契約期間途中での解除」が行われることも…。
派遣社員の中には、こういった理由で給料の6割の休業手当で生活を強いられる人もいるのです。
実際に、このようなケースはリーマンショック時に多く見られました。
厚生労働省では以下のように触れています。
リーマンショック直後の我が国の雇用情勢の急激な悪化に伴い、派遣先が派遣元との労働契約を途中で解除する、いわゆる「派遣切り」が多く発生し、社会問題化するなど、雇用の不安定さ等が指摘されています。
(参考:厚生労働省「ニュース 平成29年派遣労働者実態調査にご協力ください」)
上記から分かるように、派遣切りという言葉は「会社都合による派遣社員の急な契約終了や理不尽な中途解除」など、多くのケースに対して使われるようになったのです。
ただ、派遣切りだけで考えると対象となるのは派遣社員ですが、正社員であっても、会社の経営不振によって仕事を失うリスクは常にあります。
特に世界的に不況が起こった際は、派遣社員・正社員なんて言っていられず、労働者全員が不安定な状態に陥るでしょう。
逆にそんな状況になってしまったら、正社員は自力で転職活動をしなくてはいけませんが、派遣社員の場合は派遣会社に仕事紹介をしてもらえるというメリットもあります。
派遣切りについて詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
年齢が高くなるにつれ仕事の紹介が減るから
派遣社員は契約期間を満了すると、次の仕事を探さなくてはいけません。
30代前半までの若いうちは仕事紹介の数も豊富ですが、やはり30代後半~40代を超えるにつれて、仕事の紹介数が減ってくるのも事実なのです。
その人が、「年齢に見合った高いスキル」や「豊富な経験」をもっていれば話は別ですが、特別高いスキルもなく経験も乏しいとなれば、当然若手には勝てません。
もしこれが正社員なら、一つの職場に居続けられるので転職を経験せずに済みますが、派遣の場合は雇用期間が決まっているため「契約満了」は避けられないのです。
年齢が高くなるにつれて、次の職が決まりにくくなるという現実もまた「不安定」だと言われる要因の一つなのでしょう。
派遣は何歳まで働けるのか、40代・50代を超えて働くことについて、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
正社員に比べて年収が低く、貯金が少ないから
派遣社員は正社員に比べると圧倒的に年収が低い、というのはよく知られていることでしょう。
もちろん職種によっても変わってきますが、正社員には賞与があり、ほとんどの会社では年功序列で昇給・昇格があるのに対し、派遣社員の場合はそういった仕組みがありません。
実際に、以下の表で正社員と派遣社員の年収を比較してみましょう。
(参考:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」、国税庁:「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」)
年齢 | 正社員年収 (月収+年間賞与 その他特別給与額) |
30~34 | 4,773,100円 |
35~39 |
5,267,800円 |
時給 | 派遣社員の年収 |
1,200円 | 2,534,400円 |
1,500円 | 3,168,000円 |
1,700円 | 3,590,400円 |
上記の表のとおり、正社員の年収は年齢とともに右肩上がりになっていきます。
年間ボーナスを含めた平均年収は、30代前半では約430万円、30代後半では約480万円と高い数字になっています。
一方で派遣社員の場合、20代から10年同じ派遣会社に所属したとしても、その時の時給が1,200円の場合は年収約250万円ですし、時給1,700円であれば年収は約350万円と決まっています。
勤続年数や年齢は年収になんの影響も及ぼしません。
例えば、正社員で年収が高い会社で働き「貯金も貯まったし、一回仕事を辞めてゆっくりしようかな。」という、余裕のある発言をしたとします。
その場にいたもう一人は、低い時給で働いている派遣社員ですので「余裕があって羨ましい。私なんて貯金がないから、今仕事がなくなったら生活できないのに…。」とポツリと言います。
このように、年収に差があると「貯金額」に大きな差が出ます。
年収が高い正社員は貯金があるため、もし急に仕事がなくなったとしても生活に大きな支障をきたすことはないかもしれません。
しかし、年収が低い派遣社員の場合、貯金が少ないために仕事が急になくなった際のダメージは大きく、たちまち生活が不安定になってしまうことでしょう。
ただ、上記の表はあくまでも平均年収です。正社員だとしても昇給が何十年とない会社もありますし、サービス残業が多すぎるあまりに「時給換算すると派遣社員以下」だったり「最低賃金並みに低い」という人も沢山います。
また、派遣社員の中にも職種によっては正社員以上に年収が高い場合もありますから、一概に派遣社員だから年収が低いとは言い切れません。
職種別や都道府県別の派遣社員の平均時給について、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
実際に派遣で仕事がなくなった人の体験談
「今月で終了です」ってあまりにもひどいけど…。仕事を覚えられなかった自分が悪いんだし、仕方ないよね…。
B子さんの体験談を紹介しましょう。
B子さんは新しい派遣先で営業事務に挑戦していますが、初めての職種なので中々仕事を覚えるのに時間がかかり、仕事に必死で職場の雰囲気にも馴染めず悩んでいました。
上司は女性ですが言葉がきつく「毎日言われてるのに、まだ覚えていないんだ。」などと言われ、3カ月の契約期間にも不安を感じています。
少しでも仕事をスムーズに進めたいと思って努力はしているのですが、覚えが悪いB子さんに対する上司の言葉はさらにきつく、段々と教え方も雑になってきたのです。
ある日、会社で送別会があり、「会費は派遣だけ自腹になるけど、来れるなら来て」と呼ばれたので、B子さんは少しでも職場に馴染もうと出席しました。
しかし、お酒が飲めないB子さんに対し、上司は「お酒も飲めないなんてつまんない人」と言い放ち、結局職場の雰囲気に馴染めないまま送別会は終了したのです。
その翌日、派遣会社からB子さんに連絡が入り「残念ですが、派遣先から今月で終了してほしいと言われまして…。」と契約終了を言い渡されました。
突然の契約終了の理由は聞かなくても「能力不足」だと分かっていたのであえて聞きませんでしたが、B子さんは派遣社員であることの不安定さを痛感したようです。
このように、派遣社員は会社の経営不振による人員整理の対象になるだけでなく、派遣先の上司に気に入られなくても仕事を失うこともあり得ます。
毎日当たり前のように出勤し仕事をしていると、突然仕事がなくなるということはあまり考えられないものですが、実際に派遣社員が突然仕事を失うことは少なくありません。
ちなみに、その後B子さんは「二度と能力不足で契約終了になりたくない」と思い、営業事務は自分には合わないと割り切って、マニュアルがあり研修制度もしっかりしているコールセンターで活躍しているしています。
派遣でいるか迷った時に確認すべき派遣ならではのメリット
派遣社員を辞めるべきか迷っている場合は、今一度派遣社員のメリットを再確認してみましょう。
このメリットを見れば、あなたが派遣社員を続けるべきか辞めるべきが見えてくるはずです。
メリット1.派遣は自由に働ける
派遣社員として働くメリット1つ目は自由に働けるという点です。
あなたのライフスタイルにマッチした職種、勤務時間、勤務地などを選んで仕事が探せます。
また、契約で定められた内容以外の仕事を任される心配も少ないので、子育てで忙しい方やプライベートを充実させたいという方でも自由に働けるのです。
メリット2.派遣は辞めやすい
派遣社員として働くメリット2つ目は辞めやすいという点です。
仕事内容が合わないと感じたり、人間関係が煩わしくなったりした場合でも比較的簡単に辞められます。
また、次の仕事も希望すれば紹介してもらえるので、その点も辞めやすい理由の1つです。
メリット3.派遣は残業が少ないことが多い
派遣社員として働くメリット3つ目は自残業が少ないという点です。
基本的に、契約内容に沿った仕事しかしないため、無駄な仕事をこなす必要がなく残業が発生しにくくなっています。
派遣社員が、もしも契約している定時より多く働くと、1分でも残業代が発生します。
会社としても、後々契約と違うなどのトラブルを避けたいので、残業が発生するケースは非常に珍しくなっているのです。
メリット4.派遣は様々な職場で経験が積める
派遣社員として働くメリット4つ目は様々な職場で経験が積めるという点です。
1つの企業にずっと務めていると、他社の様子が分からないので凝り固まった考え方をする恐れがあります。
しかし、派遣社員として色々な企業や職場を経験することで、色々な企業の特徴が分かるうえにスキルアップが図れます。
メリット5派遣は責任の重い仕事が少ない
派遣社員として働くメリット5つ目は責任の重い仕事が少ないという点です。
与えられた仕事をこなすことが派遣社員の使命なので、その仕事をこなしていれば、それ以上の責任を負う必要がありません。
また、仕事の成果まで求められるといったケースもないので、利益や売り上げで責められる心配もないのです。
ニーズ別!「不安定さ」の解決策
派遣が不安定だと言われる理由や、実際の体験談で派遣切りにあった人の話を聞くと、「派遣社員はやっぱり不安定」だとハンコを押されたように感じるでしょう。
中には、派遣はやめた方がいいのかもと感じる人もいるでしょうが、実はそうではありません。
現に不安定だと言われていても、あえて派遣社員を選んでいる人も多くいますし、仕事とプライベートのバランスに不満を抱く人が一番少ないのは派遣社員というデータもあります。(参考:エン・ジャパン「ワークライフバランス」)
何故、あえて不安定と言われる派遣社員を選ぶのでしょうか。
そして、派遣は不安定と言われるにも関わらず、実際は仕事とプライベートのバランスに満足できているのは何故なのでしょう。
実は、派遣社員を楽しんでいる人や、仕事とプライベートのバランスに満足している人は、今後の目的が明確であるなど「不安定に対する何らかの解決策」を図っているのです。
ここからは派遣の「不安定」に対する解決策をニーズ別に見ていきましょう。
雇用期間に不安がある場合
まずは、雇用期間に不安がある場合の解決策を紹介します。
無期雇用転換して給料が途絶えないようにする
最初に、仕事と仕事の間が途切れるという不安定の解決策として、無期雇用転換することが挙げられます。
派遣社員は、派遣会社との雇用契約が通算5年目を迎えると、次の更新の際に「無期雇用転換」の申請が可能です。
原則として申請するのは自分からになり、派遣会社からは何も言ってきませんが、派遣社員が申請した場合は必ず受け入れられます。
要するに派遣会社には拒否権がないのです。
無期雇用に転換した派遣社員は、やむを得ない事情などで解雇されない限り、3年間の雇用制限から外れますので、同じ派遣先で5年でも10年でも働くことが可能になります。
こうすれば仕事が途絶える心配がありません。
ただ「無期雇用転換=正社員になること」ではありませんから、転換後にボーナスや退職金を期待しても出ないということもあり得るでしょう。
派遣の無期雇用転換について詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
常用型派遣になって派遣会社の正社員になる
次の解決策としては、常用型の無期雇用派遣(常用型派遣)になることが挙げられます。
常用型派遣とは「派遣会社の正社員」として派遣会社に直接雇用され、期間制限なく派遣先で仕事をする働き方です。
正社員になれば有期雇用ではなく無期雇用になるので、仕事が途絶える心配はありません。
ただし常用型派遣になるには、派遣会社の常用型派遣に応募し、採用試験を受ける必要があります。
常用型派遣の求人は、普段派遣先を選ぶ時に閲覧する派遣会社の「求人検索ページ」からは探せません。派遣会社自体が募集している常用型派遣の求人を探しましょう。
常用型派遣について詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
貯蓄・雇用の安定に不安がある場合
続いては、貯蓄や雇用の安定性に不安を感じる場合の解決策を紹介します。
紹介予定派遣を利用して正社員を目指す
次に、紹介予定派遣を利用して正社員を目指すという解決策が挙げられます。
紹介予定派遣とは、派遣先での直接雇用を前提とした働き方です。
紹介予定派遣の場合は最初の半年以内は派遣会社と雇用契約を結び、その後は派遣先の直接雇用に切り替わるので、「派遣社員」ではなくなり「派遣先の社員」となります。
紹介予定派遣を利用して派遣先の「正社員」になれば雇用が安定し「脱・不安定」になるでしょう。
ただし、紹介予定派遣でも正社員ではなく「契約社員からスタート」ということもありますので注意が必要です。
紹介予定派遣について、正社員になれる割合など詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
スキルアップして収入を上げる、正社員を目指す
最後に、「派遣社員でいるうちにスキルアップをして収入を上げ、正社員を目指す」という一番おすすめの解決策を紹介します。
様々な会社で経験を積み、スキルアップができるというのは派遣社員のメリットの一つです。
一つの会社に居られる期間は最大で3年ですが、同じ職種に従事して一つの仕事を極めるのも良いですし、派遣には未経験OKの求人が沢山ありますので、様々な職種を半年単位などで経験するのもありでしょう。
派遣社員は正社員のように一つの会社に留まらなくて良いため、雇用期間を決めるのも自分、職種を決めるのも自分なのです。
私の友人は実際に、正社員を目指す前に派遣で経験を積もうと、あえて事務系で未経験OKの職場を渡り歩きました。
彼女は一般事務・人事事務・経理事務の三種で経験を積み、その職種に必要なOAスキルも身につけ、その経験とスキルを強みにして、最終的に経理事務の正社員になったのです。
沢山の職種を経験できて「実務経験あり」と言えるのは強いですよね。
派遣で経験を積むことで「この職種でしか働けない」のではなく「この中からどの仕事を選ぼう」に選択肢を広げられるんだね!
また、他にもプログラミングに興味を持ち、独学を続けながら派遣会社の福利厚生である「スキルアップ制度」を利用して、未経験からプログラマーになった知人がいます。
知人は、ITエンジニアを目指す人のために用意された無料講座があると言って、楽しんで受講していました。
現在ITエンジニアは需要が非常に高く、未経験でも2,200円など高時給の求人が豊富です。未経験でも月給35万円以上貰えるのはすごい。
技術職は重宝されますから、最初に派遣としてスキルアップしていけば、正社員になるのは意外と簡単かもしれません。
せっかくですから、派遣社員であることを利用して、スキルアップをしましょう。
派遣のメリットを維持したまま雇用や貯金の不安を取り除きたい場合
最後は、派遣のメリットを維持したまま雇用や貯金の不安を取り除きたい場合の解決策を紹介します。
副業して貯金を増やす
1つ目は、副業することで貯金額を増やすといった解決策です。
時給が低い派遣社員は特に、毎月の貯金ができていなかったり、わずかな金額しか貯金に回せていない人がほとんどでしょう。
もし急に仕事がなくなった場合、次の仕事が決まるまでは貯金を切り崩して生活していかなければならないのに、貯金が少ないのでは生活していけません。
そんな時のために、副業して貯金を増やすことをおすすめします。
多くの正社員は副業を許可されていないようですが、派遣社員の場合、副業を許可している派遣会社が多く、稼ごうと思えばいくらでも稼げるのです。
副業は自分の趣味でできるものもありますし、単純な入力作業でもお小遣い程度であれば簡単に稼ぐことができます。
派遣会社で副業が許可されているのであれば、いつ仕事がなくなっても生活に支障がないように副業して貯金を増やしましょう。
派遣社員の副業については以下の記事を参考にして下さい。
複数の派遣会社に登録しておく
2つ目は複数の派遣会社に登録しておくという解決策です。
複数の派遣会社に登録しておけば、単純に紹介してもらえる仕事の数が増えます。
これによって、雇用の安定が図れるでしょう。
そして、安定的に仕事があれば貯金もできるようになって、結果的に雇用と貯金の2つの不安を解消できるのです。
もちろん、派遣社員としてのメリットは残るので、複数の派遣会社に登録して派遣社員のデメリットだけを取り除いてみてください。
派遣切りの確率が低い大手の派遣先を選ぶ
次の解決策として、派遣切りの確率が低い大手の派遣先を選ぶことが挙げられます。
派遣先の経営が傾きやすく、不景気のあおりを受けるのはどちらかというと大手企業よりも中小企業の方でしょう。
名の知れていない小さな規模の会社より、支社がいくつもある大きな会社の方が資本金も高く、経営は安定している可能性が高いです。
派遣先を選ぶ際は、出来る限り会社の経営が傾かないような、大手の派遣先を選ぶ方が良いでしょう。
派遣社員が不安定から脱するには、少しでも派遣切りのリスクから回避することが大事なのです。
【補足】正社員のメリット・デメリット
ここまで、派遣社員のメリットやデメリットについて解説しました。
では、正社員にはどのようなメリット・デメリットがあるのかを知っていますか。
メリットは、安定性や社会的信用などが想像できるでしょう。しかし、デメリットは意外に知らない方が多いはずです。
派遣社員のメリット・デメリットは以下のようになっています。
メリット | デメリット |
〇 雇用の安定 〇 福利厚生などの待遇が良い 〇 ボーナスがもらえて給料が高い |
✖ 転職が難しい ✖ 人間関係のトラブルがある ✖ 仕事の責任が重い |
正社員は、仕事の安定や給料の高さと引き換えに、責任が重くのしかかり、その結果人間関係のトラブルも増えるという訳です。
派遣社員と正社員のどちらが良いのか迷った場合は、それぞれのメリット・デメリットを確認して、自分に合う方を選んでください。
「派遣は不安定」を打ち破るやめの行動に出よう
今回は「派遣は不安定」ということについて考えてみました。
これまでの内容をまとめてみましょう。
まとめ
- 派遣の「不安定」は、仕事が途絶える可能性が高いということにある
- 不安定に対する解決策を図れば、派遣社員を楽しむことができるし、派遣でいることに満足できる
- 給料が途絶えないように無期雇用、常用型派遣、紹介予定派遣を狙う
- 副業して貯金を増やす
- 派遣社員でいるうちにスキルアップして収入を上げ、正社員になるのが最もおすすめ
このように、不安定を脱するためには自分に合った解決策があるはずです。
派遣社員でいながら「不安定であること」を悲観的にとらえるよりも、「派遣社員だからこそスキルアップできる、副業できる」と前向きにとらえて解決していく方が、よっぽど派遣社員を楽しむことができますし、賢い派遣の使い方と言えるでしょう。
大切なのは、自分の本当のニーズや仕事に求める条件をきちんと見極めて対策することです。
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